こんにちは!皆さんはお子様の各年齢に訪れる発達段階をご存知ですか?

お子様がどんな状態にあってなにと葛藤しているのか。人は何歳になっても何かの「課題」と呼ばれるものと戦っています。

子供に関してはいくつかの発達段階があり、それらを理解しておくことはきっと子育てにおいても大きな意味を持つことになります。

発達段階とは、子どもの身体的・精神的・更に感情的な成長における段階のことを表します。この発達段階に合わせた課題を与えてあげることで、お子様への理解もより深まります。子どもの発達段階とは何か。更に年齢別の子どもの発達段階、それらに合わせた課題についても見ていきましょう!

子どもの発達段階を知らないとどうなるの??

お子様の成長に関してはもちろん個人差がありますよね。しかし、その成長の過程においては共通する流れがあり、この共通する過程・段階を発達段階と呼んでいます。子どもはこの段階を重ねるごとに経験を積んでいきより多くのことに関しての関心も高度になっていきます。子育てにおいてはこの段階の発達に合わせた支援をすることで健やかな成長へとつながるのです。大人になってから現れる欠点と呼ばれる起因は、この子ども時代に受けた影響が大きく関係していると言えます。子どもの健全な成長のためにも、是非発達段階と課題については知っておいて欲しい内容と言えるでしょう。

発達段階 年齢層 危機(課題) 活力(徳)
幼児期 0歳〜2歳 基本的信頼 vs 不安 希望
幼児前期 2歳〜4歳 自律性 vs 恥 意志
幼児後期 4歳〜5歳 自発性 vs 罪悪感 決意
学童期 5歳〜12歳 勤勉性 vs 劣等感 有能感
青年期 13歳〜19歳 同一性 vs 同一性拡散 忠誠
成人期 20歳〜39歳 親密性 vs 孤独
壮年期 40歳〜64歳 世代性 vs 停滞 世話
老年期 65歳〜 自己統合 vs 絶望 英知

このグラフを簡単に説明するとそれぞれの年齢層において危機(課題)と活力(徳)というものがあります。この危機と呼ばれるものがいわゆる、直面するであろう葛藤と思ってもらえれば大丈夫です。また活力(徳)というのは、無事に課題における左側の内容を獲得した時に、手に入れられるポジティブな能力となります。

この活力というものが人生においてとても重要な役割を持ち、この何かが欠如すると人生において欠如した内容を持ち続けてしまうことになるのです。

乳児期の発達段階(0〜2歳)

基本的信頼 vs 不安

乳児期には主に保護者と過ごす時間が長く、保護者に対して様々な感情を抱く時期になります。赤ちゃんには単純に心地いい不快かの2つしかなく、お腹がすいた、おむつが汚れている、などで不快だから泣くといった感情で生きています。この時に保護者が赤ちゃんの不快感を取り除くことによって保護者に対する基本的信頼感を得ることができ、希望を持つことで、今後出会う人やものを「信じる」ことが出来るようになります。しかし、この不快感を取り除くことができなかった場合、赤ちゃんは基本的不信感を持ってしまうことで将来、人に対して不信感を抱きやすい潜在意識が植え付けられることになります。

 

幼児前期の発達段階(2〜4歳)

自律性 vs 恥

幼児前期では、自分で食事が出来るようになったり、好奇心が旺盛で様々なものに興味を示すため多くの親御さんは乳児期の夜泣き対応などで疲れた後にこの第一次反抗期がやってくるので、一番大変な時期とも言われていますね 。この時期は、これまで親や周囲にしてもらっていた着替えや排泄、食事などをどんどん自分でできるようになり、自律性が養われます。ここで重要になってくるのが、積極的にお子様のやってみる機会を与えることです。かわいいからといって親が全てしてしまっていると子どもは自律性が育ちません。また、何か新しいことにチャレンジをして失敗してしまった場合に必要以上に叱りつけしまうと子どもは萎縮してしまい、挑戦しようという気持ちが弱まってしまう可能性があります。ここでポジティブに働くのは自律性(チャレンジする意欲)、ネガティブに働くのは(チャレンジしなくなってしまう)になります。ネガティブに働くことで将来、潜在的に積極性がなくなり、消極的な人格形成がなされる傾向があります。

 

幼児後期の発達段階(4〜5歳)

自発性 vs 罪悪感

この年齢に入ると幼稚園や保育園にいく子供も増えて、親の元以外で過ごす時間が多くなります。課題としては「決意」となり、様々なもの・人に対して積極的になります。自分から遊ものを見つけたり、友達に話しかけたりするようになってきます。ここでのポイントとしては、自発的に何かに行動を起こすようになったら、間違った方向に自発性を発揮しないように見守りつつ、しっかりと反応してあげるようにしましょう。ここで、自発性を無視して適当にあしらったり、行動を制限しすぎていると、子どもは「罪悪感」を抱きやすくなってしまいます。

学童期の発達段階(5〜12歳)

勤勉性 vs 劣等感

この年齢は日本では小学校に通う時期になります。勉強をする方法や学ぶことの楽しさを発見し、自らもっと学びたいという感情が露わになってきます。学校では集団での生活となり、同じ年齢の周りの友人などと自信を比べる時期になるので、必然的に優劣をつける感覚を持ち合わせることになります。この年代の子育てで気をつけたいポイントは、有能感を得てもらうことで、劣等感を感じさせないように導くことです。子どもが周りと比べるポイントとしては、勉学・運動がメインになってきます。この時代は、足が早い子=かっこいいなどが代表例では挙げられますよね!

勉学においても全ての子どもが勉強が好きなわけはなく、もちろん苦手な分野や得意な分野がはっきりと出てくるタイミングでもあります。そこで、親や周りの大人がわかるまで一緒に問題に向き合ったり、得意な分野をもっと伸ばしてあげたりなどの工夫が必要になってきます。

ここで点数などが悪いからといって叱るだけでは子どもが劣等感(どうせ自分には出来ないといった感情)を抱くようになってしまい、この劣等感は大人になってからも付き纏ってしまい、成功体験が積みづらくなってしまいます。

青年期の発達段階(13〜19歳)

同一性 vs 同一性の拡散

この青年期は人生においてもとても重要な時期といえるでしょう。皆さんは”アイデンティティ”という言葉を聞いたことがありますか?いわゆるこの時期は思春期にあたり、自分自身は一体何なのか?を問う時期になります。自分とは何者なのか、将来何をしたいのかなどたくさん考えた結果確立されたものをアイデンティティと呼びます。この時期のアイデンティティを確立できないと、自分が何者なのか何を目標にすればいいのか社会の中での自身の居場所はどこなのかが分からなく、長い間苦しんでしまうケースが多いです。この時期は、いかに自発的に様々な世界に触れ、吸収するか。親のサポートが適切な距離感であるか。が重要なのか思います。

以上までが子どもの発育段階についての概要と大まかな流れになっています。この流れで表の課題における左側を全て獲得していくといわゆる順風満帆な人生と表面上はいえるでしょう。しかし、人生はそんなシンプルなものではなく、仮に全ての時期で左側を獲得していても、それ相応のデメリットもあります。

子育てに正解はなく、子どもの柔軟に成長していく様に合わせての適切な処置というものはあると思います。それには、子ども自身の人格と周りを取り巻く環境など様々な因子を包括的に見つめた上で、考えることが大事だと思います。例えば、学童期において、勤勉性を獲得できず、劣等感を得てしまったからといってもうダメなのでしょうか。そういったわけではありません。劣等感を得てしまったのであれば、その劣等感を活かしてプラスに転じさせることも大いに可能ですし、むしろ勤勉性を簡単に獲得した子どもよりも将来的に有能になっているケースだって多々あります。