
新生児のおもちゃはいつから必要?選び方やおすすめのおもちゃを紹介
おもちゃには、いろいろと赤ちゃんの興味を引き出せる特徴があります。そのため知育の観点からは、新生児の脳を刺激するのに有効と推奨されています。ただ実際には、いつから与えればよいか迷うことも少なくないでしょう。
そこで今回は、おもちゃの選び方やおすすめの種類などをご紹介します。
新生児におもちゃは必要?
専門的な見解などによると、おもちゃは子どもの成長や親子のコミュニケーションにとって「あったほうが良い」と考えられています。何を買ってあげるか悩んだときは、新生児の脳の成長に合わせて選ぶのが大切なポイントです。
新生児の脳の成長
新生児の脳は、生後から8カ月頃までで約2倍の大きさになると見られています。この期間は急激な成長過程にあり、おもちゃなどの刺激は赤ちゃんの成長を促すのに効果的です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいやミルクを飲むと一日の大半は寝ているイメージが強いかもしれません。そんな様子を見ていると、おもちゃを新生児に与える必要があるか悩むことも少なくないでしょう。
実際は、この時期が生きていくための基礎を形成するうえで重要な期間です。まだ目はよく見えていないといわれますが、聴覚や触覚であれば刺激を感じ取れるとの見解が示されています。
おもちゃは豊富なバリエーションがあり脳に多彩な刺激を与えられるため、知育の観点からも新生児の成長に効果があると推奨されています。
おもちゃを与えるタイミング
いつから新生児におもちゃを与えるか考えた場合、基本的な目安は生後2カ月頃です。脳の成長に合わせながら知育玩具を与えると、さまざまな効果を期待できます。
生後2カ月頃は、赤ちゃんがおもちゃなどを「追視」できるようになる時期です。ある程度まで五感が発達し、色や音が認識可能になると考えられています。さらに4カ月ほどが経過すると徐々に手足を動かせるようになり、自分で遊び始めるケースも見られます。
「少しでも早いほうがよいのでは?」と慌てるかもしれませんが、問題ありません。まず、生まれた直後は五感が未発達のため、おもちゃを与える必要はないといわれています。脳の成長が著しいとしても、いろいろな刺激を認識できるのは早くて1カ月頃との考え方が一般的です。
また、子どもの発育には大きな個人差があります。周りの子どもより成長が遅いからといって、焦る必要はありません。
新生児のおもちゃを選ぶ3つにポイント
実際に新生児のおもちゃを選ぶ場合、とくに気をつけたいポイントは安全性、衛生面、知育効果です。最近は乳幼児向け玩具の種類も増えましたが、どれを与えるか迷ったときは以上の3点に注意するとよいでしょう。
安全性が高いか
おもちゃの安全性は、新生児のおもちゃ選びで最も重視すべきポイントです。とくに何も意識しないまま安易に与えると、さまざまなトラブルを引き起こす恐れがあります。
安全性が高いか確認する際、まず着目したい点はおもちゃのサイズです。小さな赤ちゃんの口は、直径が4cmくらいといわれています。それでも細かい部品が組み合わされたタイプは、その部品が外れたとき新生児が誤飲するリスクは少なくありません。
同時に目を向けたいのが、おもちゃの形状です。尖った部分は、赤ちゃんが手で触れたり口に運んだとき指や顔などを傷つける危険性があります。その意味では、柔らかく丸みを帯びた形状が適しています。
新生児がおもちゃで遊ぶときの安全を考えた場合、部品のサイズが大きめであり体を傷つけにくいタイプを選んだほうが安心です。
衛生的なおもちゃか
おもちゃ選びで、安全性とともに意識したいポイントは衛生面です。とりわけ口に入れても問題ないか、またメンテナンスしやすいかどうかが大切と考えられます。
0~1歳頃の新生児は、いろいろ口に運びがちです。おもちゃも例外でなく赤ちゃんは舐めることが多いため、衛生的な素材が使われているものを選ぶ姿勢が求められます。日本の製品は「STマーク」、海外製は「CEマーク」が安全基準をクリアした目印になります。
新生児が何でも口に入れる習性を考えると、おもちゃを清潔に保つうえでメンテナンスの手軽さも重要です。プラスチックやシリコン製は煮沸消毒がOKのタイプ、布製は手洗いや洗濯機での丸洗いが可能なら簡単な手入れにより衛生的な状態を楽に維持できます。
おもちゃの素材が衛生上の安全基準を満たしメンテナンスの手間もかからなければ、安心して赤ちゃんに与えられるでしょう。
知育効果は得られるか
新生児の脳が生後8カ月頃まで急激に成長することを視野に入れると、おもちゃで知育効果がどれほど得られるかも気になるポイントです。
最近は知育への関心が高まり、かつてに比べると知育玩具の種類は豊富になりました。幼児教育の現場などでは、さまざまな遊びを通して赤ちゃんの五感を刺激すれば多くの知育効果を得られると期待されています。
ただ先述の通り、新生児の脳は段階的に成長します。また脳の成長ペースは、赤ちゃんによって違いが見られ一律ではありません。人気の知育玩具も、子どもの成長段階に合っていなければ大きな効果を発揮しないでしょう。
そのため、おもちゃ遊びで高い知育効果を得るには子どもの成長に合ったものを選ぶ必要があります。
新生児のおもちゃの選び方
新生児のおもちゃの選び方は、おおまかに生後1カ月から7カ月頃までと生後7カ月以降から11カ月頃までに分けて考えるのが妥当です。それぞれの時期で脳の発達段階は異なるため、子どもが楽しめるおもちゃの種類も変わってきます。
生後1カ月から7カ月頃まで
生後1カ月~7カ月頃の新生児は、まだ五感が十分に発達していない時期です。そのため、手指を器用に使いながらの遊びは難しいと考えられます。
この時期、視力は発達途中にある段階です。周りが少しずつ見え始め、ゆっくり動くものなら目で追えるようになります。この点をふまえると、おもちゃは視力が未発達の赤ちゃんでも追視できる動きの遅いタイプがおすすめです。
一方、色や音は一定程度まで認識できるため、ガラガラと優しく音が鳴るおもちゃは新生児の興味を引くのに適しています。小さな手で握りやすいサイズなら、自分でも遊んでくれるでしょう。
安全性や衛生面への配慮も不可欠であり、その意味では素材が柔らかく口に入れても問題のないタイプが望まれます。
生後7カ月以降から11カ月頃まで
生後7カ月以降から11カ月頃までは、新生児が以前より器用に手指を使い始めるところが特徴的です。
多くの赤ちゃんは、「握る」や「引っ張る」など手指の巧緻性が高まります。遊びの幅も広がるため、いろいろなタイプのおもちゃを楽しめます。とくに手指への刺激を重視するなら、おすすめの種類はしっかり掴める大きさのボールなどです。
また赤ちゃんによっては、10カ月前後から掴まり立ちできるようになるケースが見られます。その場合、手押し車やプルトイなども楽しめます。ただ足取りは安定せず転びやすいため、遊んでいるときは十分な注意が必要です。
この頃は、遊び方が多様化するとともに事故の発生パターンも増える時期であり、おもちゃ選びでは素材の柔らかさや簡単にひっくり返らない安全性の高さを重視する意識が必要です。
おすすめの新生児向け・おもちゃとは?
おすすめの新生児向けおもちゃを挙げると、代表例はガラガラやラトルです。他には、オルゴール、モビール、ボールなどもあります。
ガラガラ
ガラガラは、その名前通りガラガラと音の出るおもちゃです。素材やデザインにより、さまざまな音色を楽しめます。
新生児の脳は、生後2カ月ほど経過すると音の認識が可能になります。いろいろな音で聴覚を刺激すると、ぐずり始めた赤ちゃんの興味を引くのに有効です。最近はデザインも豊富にあり、カラフルな色合いは視覚の刺激にも効果を発揮します。
ラトル
ラトルも、ガラガラと同じく赤ちゃんが多彩な音色を楽しめるおもちゃです。マラカスやシェイカーに似た構造であり、基本的には振ると音が鳴ります。
通常は新生児が手に取れるデザインであり、五感が発達して手指を使える時期になると自分で振りながら遊べます。安全性を考えた無塗装のタイプなどは、口に入れても体に悪影響を及ぼす心配がないでしょう。
オルゴール
新生児向けのオルゴールは、一般的なタイプと同様に美しい音色で赤ちゃんの耳を楽しませてくれるおもちゃです。
現在は、いろいろな工夫を施されたタイプが登場しています。おもちゃの表面に音符などがカラフルにデザインされ、音楽が流れると色が変わる種類も見られます。
モビール
モビールは、赤ちゃんの頭上に吊り下げられたアイテムが風の流れなどで揺れ動くおもちゃです。
アイテムの種類には、動物の姿がデザインされた薄い板状のものや小さいぬいぐるみがあります。赤ちゃんが寝ているとき下から見上げられ手で触れたときも動くので、いろいろと楽しめます。
ボール
ボールは、定番ともいわれる新生児向けのおもちゃです。とくに手指を上手に使える時期になったら、巧緻性の向上に役立ちます。
素材は赤ちゃんの体を傷めない柔らかいもの、形状やサイズは小さな手でも掴みやすいタイプを選ぶと安心です。ストラップ付きなら、ベビーカーに下げて一緒に持ち運べます。
にぎにぎ
にぎにぎは、持ち手部分が細くなったおもちゃです。新生児でも手に取りやすく、握ると音の出るタイプが多く見られます。
持ち手の上部は動物やキャラクターの顔がデザインされ、ほとんどの種類は肌触りのよい布製です。あまり複雑な仕組みでなく、最近は手づくりするケースも増えています。
メリー
メリーは、ベッドの柵やベビーカーに取り付けるおもちゃです。モビールに近いイメージがあり、ぬいぐるみが動いたり音楽が流れたりする機能を備えています。
音楽は多くの種類が用意されラトルを取り外せるタイプもあり、いろいろな方法で赤ちゃんの気持ちを和ませてくれます。
ジム・プレイマット
新生児向けのジムは、アーチ状に組まれたバーなどにラトルやぬいぐるみが吊り下げられたおもちゃです。
マットを敷いた上に設置すると、寝転がった赤ちゃんが頭上にある各種のアイテムで遊びながら五感を刺激できます。また、バーを取り除けばプレイマットとしても使えます。
積み木
積み木は、新生児が手指を上手に使い始めた時期からおすすめのおもちゃです。安全面に配慮した天然素材や、心地よい音の出るタイプが用意されています。
積み木遊びは手指の発達を促すとともに、バランス感覚を養うのにも効果的です。また、木製品ならではの温かな手触りは、赤ちゃんの五感にとってよい刺激となるでしょう。
これら以外にも新生児向けのおもちゃは数々の種類があるので、子どもの発達段階や興味に合わせて選ぶことをおすすめします。
新生児のおもちゃをレンタルできる「おもちゃのサブスク」
おもちゃのサブスクは、新生児向けのおもちゃを子どもの成長に合わせて定期的にレンタルできるサービスです。子どものニーズは成長とともに変化するため、さまざまなジャンルの玩具が提供されています。
代表的なサービス
おもちゃのサブスクの代表的なサービスは、「Cha Cha Cha」です。豊富な知育玩具のラインナップから、好きな種類を選ぶことも可能です。
「ChaChaCha」では、4つの基本プランを用意しています。まずは公式サイトより希望するプランを選び、所定のヒアリングフォームに必要事項を入力すると、1週間から10日ほどでおもちゃが発送されます。
ヒアリングフォームの主な入力項目は、おもちゃを利用する子どもに関する情報です。初回であれば、生年月日や性別のほか発育状況、興味のある内容、すでに所有している玩具などについて記載します。
また、定期的に交換案内のメールで届き、申請手続きを済ませると新たなおもちゃが手元に送られてきます。
特徴やメリット
「ChaChaCha」の大きな特徴は、子どもについて幅広い知識を備えたスタッフがおもちゃを選定するところです。おもちゃ一覧からであれば、自分が好きなものも選べます。
おもちゃの種類は子どもの発達段階をふまえ年齢ごとに用意され、一覧のラインアップは豊富です。いずれも赤ちゃんが遊ぶときの衛生面に配慮し、消毒・除菌や清掃作業は徹底しています。
また、場合によっては利用中に破損するかもしれませんが、弁済は一切不要です。赤ちゃんには、汚れや傷みなどを気にせず思いっきり遊んでもらえます。さらに気に入らない様子であれば、何度でも交換できます。
たくさんのおもちゃを子どものニーズや好みに応じて選べる「ChaChaCha」は、新生児の知育にも多大な効果をもたらすサービスです。
まとめ
新生児の脳は8カ月頃まで急激な成長段階にあり、おもちゃは五感の発達を促すうえで有用なアイテムです。視覚や聴覚の発達過程をふまえると、赤ちゃんに知育玩具を与える時期は2カ月頃からが適しています。
おもちゃ選びの注意点は、とくに安全性、衛生面、知育効果の3つが挙げられます。子どもの発達状況に合わせて選ぶ必要があり、いろいろな種類で遊びたいときは定期的にレンタルできる知育玩具のサブスクを利用するのがおすすめです。
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