絵本の読み聞かせの効果とは?親子に嬉しい7つの効果と注意点を解説
絵本の読み聞かせは子供に良いとよく耳にしますよね。「本好きに育ってほしい」「勉強の土台にしたい」など読み聞かせをしている理由は様々です。ですが「どんな効果があるの?」まで、知っている方は少ないと思います。
しかし読み聞かせの効果や気をつけるポイントを知っていると、より効果的に子供の成長・発達に良い影響が与えられます!
今回は絵本の読み聞かせの効果や注意点について解説していきます。
絵本の読み聞かせは、子どもとのコミュニケーションやスキンシップにとっても良いものです。おすすめの絵本についても紹介してますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしてあげるのはいつから?
基本的には、読み聞かせはいつからはじめてもOKです。早い人だと、赤ちゃんがおなかにいるときからやっている人もいます。「胎教」と呼ばれるものですね。
いつからはじめても良い読み聞かせですが、おすすめは生後4,5ヶ月ころからです。
だいたい生後4か月頃になると、赤ちゃんの「色覚」が完成すると言われているので、そのころからカラフルな絵本を楽しめるようになります。また手に持ったものを見つめる、物に手を伸ばすといったこともできるようになってきます。
絵本を見つめたり、絵本を触って遊ぶことも少しずつできるようになってくる時期なので、生後4,5か月ころを目安に読み聞かせを始めてみてはいかがでしょうか。
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こちらの双子ちゃんたちは生後2か月みたいですね。読み始めると、足をバタバタさせて反応してくれて可愛いですね!
多くの自治体では「ブックスタート事業」や「ファーストブック事業」というものをやっています。そちらも4ヶ月検診を受けた後に、絵本をプレゼントしてくれることが多いので、そのタイミングから読み聞かせを始めても良いですね。
読み聞かせはなるべく長く続けてあげよう!
「読み聞かせはいつまでするもの?」「何歳までやるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。何歳までという制限はないので、子どもが「この本読んで」と求めてくれる限り続けてあげましょう。
子供が本を読めるようになるまでには段階があります。
まずは「読み聞かせ」から本に親しんでいき、そのあと文字が読めるようになったら「拾い読み」が始まります。一文字ずつ拾い読みをしていたころから、最終的に意味も理解できるようになってひとりで本が読めるようになっていきます。
なので文字が読めるようになったからといって、拾い読みの段階の子にムリにひとり読みをさせてしまうと、ストーリーがわからず面白くなくなってしまい、本が楽しめなくなってしまいます。無理にひとりで読ませずに、読み聞かせを中心にしてあげます。読み聞かせも子どもが望む限り長く続けてあげましょう。
ある東大生は中学2年生まで読み聞かせをしてもらっていたそうですよ。
参考:『将来の学力は10歳までの「読書量」できまる!』松永暢史著
絵本の読み聞かせの7つの効果
子供に良い影響を与える絵本の読み聞かせ。さまざまな良い効果がありますが、そのうちの特に大きな7つの効果をご紹介します。
①子供の心が安定する
②親子のコミュニケーション、スキンシップに最適
③想像力と感性が豊かになる
④語彙力がアップする
⑤感情表現が豊かになる
⑥子供が好きなことと出会うきっかけになる
⑦集中力が鍛えられる
①子どもの心が安定する
読み聞かせのなかで、ママとパパの声を聞くことと、寄り添ってくれているぬくもりを感じることで子どもは安心していきます。
特に子どもが小さい頃は安心感を作ってあげることが大切です。泣いたら抱っこしてくれる、近くで絵本を読んでくれる。そうしたことから子どもは親の愛情を感じ取ります。安心できる読み聞かせの時間をゆっくりとることで、子どもの心が安定していきます。
また温かなスキンシップをとると、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが分泌されます。オキシトシンは子どもの心を安定させて、ストレスを減らしてくれるものです。
ぜひ、膝の上にだっこしたり、添い寝をして身体を添わせながら読み聞かせをしてあげてくださいね。
②親子のコミュニケーション、スキンシップに最適
まだ寝返りもできない赤ちゃんでも、絵本はママ・パパと一緒に同じことができる遊びのひとつです。
ママ・パパの声を聞いて、一緒に同じ絵本を見て過ごすことは親子の信頼関係を築くのにとても役立ちます。抱っこや歌を歌うなど、スキンシップの方法はいろいろありますが、絵本もとっても効果的です。
もう少し大きくなってからも絵本を間に挟むことで、より親子のコミュニケーションがスムーズになったり、マネっこ遊びやごっこ遊びをしやすくなります。コミュニケーションを通して、お子さんの好き嫌いや興味のあることを知る機会にもなります。
お子さんの好きなものを見つけたり、やってみたいことを見つけることは親子のコミュニケーションだからこそ気づけることです。
共働きのご家庭が増えているので、仕事が終わってからだとなかなかお子さんとのコミュニケーションの時間がとれないですよね。スマホ育児になってしまったり、「テレビで遊んでもらっていたらいつの間にか寝る時間になっていた」という家庭も多いでしょう。
そんな時でも、絵本を寝る前に1冊でも読んであげると心地よいスキンシップになって、親子とも1日を楽しく終えることができますよ。
③想像力と感性が豊かになる
読み聞かせは子どもの想像力を刺激します。目に見えないものを見る力や聞こえないものを聞く力が育っていきます。
テレビなどの映像はすべて完成されているものが多いですが、絵本は自分で想像を膨らませて、音を考えて、登場人物を動かしてなど、いろいろと頭のなかで考える余白があります。
また感性が豊かになる効果もあります。
「感性が豊か」とは、物事を深く感じ取れる能力のことで、ひとつの物事を見たときに、いくつものイメージを持てることをいいます。
楽しい、悲しい、といった感覚に鋭くなり、相手の感情を考えられるようになります。
④語彙力がアップする
小さいころからいろんな言葉に触れることで、子どもの語彙力が伸びていきます。
特に子どもはママ・パパやお友達、先生が話す言葉を耳から聞いて、マネしながら言葉を覚えていくので、機械やテレビの音声ではなく、人の声で語りかけられることで言葉やリズムを吸収していきます。なので絵本も、子ども一人で読むよりも「読み聞かせ」の方が効果的です。
絵本で出てくる言葉は日常的なものや独自のものなど様々です。普段ママ・パパが使っている言葉はだいたい500種類に限られますが、それ以外のモノやコト、いろんなシチュエーションに触れることができるのでその限りではありません。新しい絵本との出会いは、新しい言葉との出会いです。
また絵本に出てくる言葉は「やさしい言葉」「あたたかい言葉」が多く、読んでいて心地よいものです。読んでいて楽しい音の響き、オノマトペもたくさんでてきます。
言葉をたくさん知っていると自分の気持ちを表しやすくなるので、コミュニケーションにも役立ちます。さらに読解力の向上にもつながっていくなど、様々な効果と結びついていきます。
⑤感情のコントロールが豊かになる
絵本では登場人物がいろんな表情を見せてくれます。
怒ったり、泣いたり、笑ったりとパッと見てわかるように少し大げさなくらいに描かれてます。子どもはそれを見て、様々な感情を疑似的に体験していきます。
まだまだ小さい子は感情表現が難しいです。言葉もつたないので、自分の思ったことや繊細な気持ちはなかなか言葉にできなかったり、表現できず、それが癇癪やイヤイヤにつながってしまうことも多いです。
絵本からたくさんの感情表現を知っていると、自分の気持ちを言葉で表しやすくなるので、イヤイヤの感情も体や態度だけでなく言葉で伝えられるようになっていきます。
⑥子どもが好きなことに出会うきっかけになる
絵本は普段の生活では出会わないものと、出会えるチャンスです。昔ばなしや物語、科学絵本などさまざまなジャンルの本と出会うことで、子どもの興味・関心 が引き出されていきます。
子どもが絵本で楽しそうなことや面白そうなことを発見したら、そのあと実際にやってみるのもおすすめです。
例えば、絵本のなかで楽しそうにサッカーしているのを子どもが見つけたら、次の週末に家族で実際にやってみるなど。「実際にやったら想像していたよりももっと楽しかった!」という経験を増やしていきたいですね。その他にも野球やバスケットボールなど、スポーツはたくさんあるんだよ、ということも絵本で伝えていくことができます。
子どもの可能性は無限です。いろんなジャンルの本を読んであげてましょう!
⑦集中力が鍛えられる
まだ文字が読めない子の場合、絵本で頼りになるのは書かれている絵とママ・パパの声だけです。テレビは自動的に主人公が動いてくれるので目で追っているだけで理解できますが、絵本ではそうはいきません。
内容を理解するために、ママとパパの声に集中して、頭の中でイメージを膨らませていきます。この経験を繰り返し行うことで、集中力が鍛えられていきます。
以上の7つが、絵本の読み聞かせの効果です。
絵本の読み聞かせは、なんでこんなに良い効果が出るの?
テレビやYouTubeなどの映像は、声も動きも音楽も全て表現されています。ストーリーも自動で進んでいくので、見てるだけで楽しく、面白く作られています。
ただ、子どもによって理解できる速さが違ってきます。セリフが良くわからなかったり、話についていけなくてもドンドン進んでしまいます。
一方で絵本は、自分でめくって読み進めていくので、その子にあったペースで進んでいきます。わからなければ立ち止まれるし、聞くこともできます。面白いところは何度も繰り返し行ったり来たりもできます。
ママ・パパも何度も同じ絵本を読んでいると飽きてきますが、少しアレンジしてみたり、親子で創作していける自由が絵本にはあります。
絵本は自由度が高く、お子さんに合わせて柔軟に読んで、遊ぶことができるのが魅力です。
また耳から音を聞くことで、ひとりで黙々と読むときとは違った刺激を脳が受けるのも良い効果を生んでいます。
読み聞かせの効果は論文でも証明されている
鳴門教育大学の研究論文において、「小さいときに絵本を読んでもらった経験が、大人になったときにどんな影響を与えるのか」について調べられています。(対象は大学生、大学院生)
この研究によりわかったことは、
- ①読み聞かせをしてもらっていた全員が、読み聞かせが人生にポジティブな影響を与えたと感じている
- ②最も大きな影響は、本が好きになったこと
- ③絵本を読んでもらうことは楽しいだけじゃなく、心の成長にも役立つ
- ④将来の仕事につながるヒントになった
- ⑤ほとんどの人が、絵本を読んでもらった経験を「良い思い出」として持っている
その他にも、想像力や共感性、学習意欲、コミュニケーション能力など、幅広く影響を与えていることがわかりました。
この結果は、絵本を読むことが子どもの人生に大きな影響を与えることと、小さいころの経験が自分を作っていくことを物語っています。
参考:236641413.pdf (core.ac.uk)「絵本の読み聞かせがその後の人生に及ぼす影響ーーテキストマイニング法を用いてー」浜崎隆司、黒田みゆき
絵本をたくさん読んでもらった子と、あまり読まれなかった子では違いがでるの?
いろんな調査により違いが出ていることがわかっています。
例えば、小学校入学以前に家庭で読み聞かせをしてもらった子どもは、読んでもらわなかった子どもより、読書に対する興味が約30ポイント高く、学校の授業の楽しさも約20ポイント高かったという調査結果がでました。※1
また読書が好きな生徒の方が、小学校でも中学校でも国語と算数・数学の平均正答率が高い傾向が見られたようです。※2
小学校に上がる前までに絵本をたくさん読んであげることで、学校の授業を楽しめるようになるのは驚きですね!
本に興味を持ってもらいたい、授業を楽しんでもらいたいと思っているママ・パパは、いまからでもお子さんの一緒に本を読んでみてはいかがでしょうか?
出典:※1「子ども読書活動推進に関する評価・分析事業報告書」2010年3月 財団法人 文字・活字文化推進機構
※2「平成22年度全国学力・学習状況調査(文部科学省)」
読み聞かせをしてきたママたちの実感。効果がないと思うことも…
中学生のママ
大学生のママ
小学生のママ
高校生のママ
「読み聞かせだけで決まらないことが多い」というのが先輩ママたちの実感するところのようです。
ただ本好きになったり、勉強に役立つ傾向があることはわかっていますし、「7つの効果」でも書いた通り勉強以外の面での読み聞かせの効果は大きいです。
勉強以上に、親子のコミュニケーションや子どもの好きなことを見つけるチャンス、という部分にフォーカスすると読み聞かせの効果が実感できるでしょう。
絵本の読み聞かせで気をつけることは?
子どもは絵本嫌いになって欲しくない、と思っているママ・パパが大半でしょう。お子さんが絵本嫌いにならないために気をつけるポイントを4つ紹介します。
①対象年齢や子どもが楽しいと思う絵本を選んであげる
②子供の表情や様子を見ながら読む
③読み終わったあとは、子供にゆだねる
- ④親子で楽しむことが大事
対象年齢や子どもが楽しいと思う絵本を選んであげる
お子さんの年齢や興味に合わせた絵本を選んであげることが大事です。絵本には対象年齢が書かれているので参考にしてみましょう。お子さんが興味のあるものであれば、少し上の年齢の本でも大丈夫でしょう。
気をつけたいのが、ママ・パパが子どもに読んでもらいたい本ばかりにならないことです。ついついお着がえの本や歯磨きなどの「しつけの本」を読ませたくなりますが、そういった本はたまに読む程度にとどめて、基本はお子さんが読みたい本を読んであげましょう。
「絵本」をイメージすると物語を想像すると思いますが、ストーリが好きな子もいれば、電車や動物の本が好きな子、仕掛け絵本や、図鑑の方が好きな子など様々です。読めなくても、新聞や広告が好きな子もいるので、好きなものを渡してあげましょう。お子さんの知的好奇心が満たされていきます。
子どもの表情や様子を見ながら読む
子どもの顔を見ながら読んでいると「ここは難しかったかな?」「これは面白いのかな?」ということがわかってきます。
絵本はその子に合わせて読み進めていけるので、読むスピードを変えたり、喜んでいる場面は何度も繰り返してあげたりすることができます。途中で飽きてしまったり、遊びたくなってしまっても「良し」としましょう。
また絵本を読んでるときに、お子さんが質問してきたり、話しかけてくれることがあります。その時はお子さんの質問にしっかり答えてあげることが大事です。その場面について親子で話し合っても良いですね。
読み終わったあとは、子どもにゆだねる
「読み終わったあとは子どもに質問したほうが良いの?」
「絵本の内容について話し合ったほうが良いの?」と疑問に思いますよね。
子どもに感想を聞いたりして参加してもらった方が良いとも聞きますが、お子さんによってはそれがストレスに感じる子もいます。読み終わったあとの余韻を楽しんでいる子もいれば、反対に感想をどんどん喋って、ママ・パパと話すのが好きな子もいたりします。
本当にこの辺りはお子さんによって様々なので、あえてこちらから誘導せず、読み終わったあとはお子さんにゆだねるのが良いでしょう。
親子で楽しむことが大事
読み聞かせで1番大切なことは、絵本を読みながら親子で楽しい時間を共有することです。
絵本の知育効果や学力の向上を期待してしまいますが、そういった考えはママ・パパの心のうちに秘めておくのが良いでしょう。読み聞かせを強制したり、過度なプレッシャーを与えてしまうと、子供はストレスを感じてしまいます。
絵本の読み聞かせは、「ただ絵本を楽しく読み聞かせる」それだけで効果が大きいものです。親子のコミュニケーション、遊びの一環として取組んでみてくださいね。
【年齢別】読み聞かせにおすすめの絵本
1歳~5歳まで、年齢ごとにおすすめの絵本をご紹介します。ぜひ、お子さんとの楽しい絵本タイムの参考にしてくださいね。
おすすめの絵本:0歳
単純明快な色と線で描かれている絵本がおすすめです。絵本をなめたり、触ったりして遊ぶことが多いので、厚手の紙でできた絵本、触ると音がする布絵本も人気です。
『いないいないばああそび』きむら ゆういち/作
赤ちゃんが大好きないないないばあ!こいぬやネコ、はたまた怪獣さんまでいないないばあ!と出てきます。単純な繰り返しが赤ちゃんを楽しませる1冊です。
『もこ もこもこ』谷川 俊太郎/作
謎のものが「もこ」っと現れてもこもこ増えていく。もこ、にょき、ぱく、もぐもぐ…などシンプルな音が楽しめる絵本です。
おすすめの絵本:1歳
少しずつ言葉が出てくる時期です。絵本を見て言葉を聞いて、絵と言葉が一致する力を養います。もぐもぐ、こちょこちょ、がたんごとんなど、言葉が重なりながら話が進んでいくものがおすすめです。
『がたん ごとん がたん ごとん』安西 水丸/作
コップやスプーンなどいろんなものを乗せて走っていきます。繰り返し出てくる「のせてくださーい」や「がたん」「ごとん」が楽しい絵本です。
『こぐまちゃんのみずあそび』わかやま けん/作 もり ひさし/作 わだ よしおみ/作
人気のこぐまちゃんシリーズ。黄色・緑・青といった鮮やかな色が特徴です。暑い時期にこの絵本を読んだら、水遊びしよう!
おすすめの絵本:2歳
何でもやってみたい、知りたいという気持ちが強くなってくる時期です。絵本は、こうしたい、ああなりたい、夢は叶うといったプラス思考の絵本がおすすめです。
『パパ、お月さまとって!』エリック・カール/作 もり ひさし/訳
「パパ、お月さまとって!」と娘に言われ、パパは長ーいはしごをたかーい山にたてかけ本当に月をつれてきた。ページが拡大したり、月の大きさ、はしごの長さがわかったり。エリック・カールならではの楽しいアイデア絵本。
『きんぎょがにげた』五味 太郎/作
美しい色が楽しめる絵本。赤いきんぎょがカーテンの模様の中に、花の先に、とどんどん逃げる。子どもはどんどん探す、楽しい絵本です。
おすすめの絵本:3歳
「どうして?」「どうなる?」といった思考が養われていく時期です。絵本も「なんで?」と考えたくなるものがおすすめです。
『ぐりとぐら』中川 李枝子/作 大村 百合子/絵
誕生から50年を迎えた、長く親しまれている絵本です。大きな卵を見つけて、どうしようか?と考えて、行動に移す。「どうしようか?」がたくさん詰まった1冊です。
『じぶんだけのいろ』レオ=レオニ/作 谷川 俊太郎/訳
カメレオンは乗ったものの色に変われるけど、自分の色はどんな色なんだろう?自分だけの色を探して、自分の個性を見つけようという大事なメッセージを伝えてくれます。
おすすめの絵本:4歳
想像力と論理的思考が発達してくる時期です。長いお話も聞けるようになってきます。絵本では、「原因があるから結果がある」ことがわかるストーリーがおすすめです。
『どろんこ こぶた』アーノルド・ローベル/作 岸田 衿子/作
こぶたはどろんこが大好き。泥んこに沈んでいくときの、こぶたの嬉しさや幸せそうなのが伝わります。そんなこぶたにピンチが!みんなに助けられて、大切にされていて、心あたたまる絵本です。
『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン/文・絵 石井 桃子/訳
小さいおうちは田舎で幸せだったのに、都市化の波にのまれて月も星も見れなくなっちゃった。便利になることもあるけど、本当の幸せは何かを考えさせられる1冊。
おすすめの絵本:5歳
新しいことを知りたい、経験したいという意欲にあふれている時期です。ストーリーがはっきりしていて、絵も本格的、納得感があるなど高度な絵本を求めています。
『ラチとらいおん』マレーク・ベロニカ/文・絵 徳永 康元/訳
ラチは世界でいちばん弱虫。犬をみると逃げ出し、暗い部屋には入ることができません。そんなラチのところに小さな強いライオンが登場。子供を励まし、鍛えてくれる人がいると、子どもは強くなっていきます。
『スイミー 小さなかしこいさかなのはなし』レオ=レオニ/作 谷川 俊太郎/訳
ひとりぼっちになったスイミーは、小さな赤い魚の群れと出会います。不安、恐れ、外の世界に飛び出す勇気を感じられる1冊です。
参考:『1日7分の絵本で子どもの頭は良くなる!』浜島代志子著 2017年
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