おままごと遊びの知育効果|おもちゃのサブスクでレンタルできる?
2歳前後から楽しめる定番の遊びといえば、おままごとです。性別に関係なく楽しめるおままごと遊びは、幼児教育における「知育」で重要な働きをします。本記事では、意外と知られていない「おままごと遊びの知育効果」について解説します。おままごと遊びの特徴や由来、知育効果を得るために親ができることにも触れますので、ぜひお役立てください。
おままごと遊びの基礎知識
まずは、おままごと遊びの由来や定義、特徴をおさらいします。おままごと遊びできるようになる年齢の目安にも触れますので、ぜひ参考にしてください。
おままごと遊びとは?
おままごと遊びとは、家庭における家事などの様子を真似る「ごっこ遊び」「ふり遊び」の一種です。「おままごとセット」などの知育玩具を使い、父親や母親、子どもになりきって、家庭での日常生活を再現します。なお、おままごと遊びの「まま」は「飯(まま)」が由来とされています。
おままごと遊びの特徴は、年齢や人数を関係なく楽しめることです。役を演じる必要があるため、ある程度のコミュニケーション能力は求められます。詳しくは後述しますが、2歳前後からおままごと遊びを楽しめるようになるでしょう。
さらに親も遊びに参加できることから、親子のコミュニケーションにも最適です。必要な知育玩具はセット販売されており、コスト面も優秀です。また、おままごと遊びを通じて、五感や心身の発達を促す「知育効果」が得られると考えられています。子どもが「ごっこ遊び」や「ふり遊び」をするようになったら、おままごとセットを買い与えてはいかがでしょうか。
おままごと遊びは何歳からできるようになる?
厚生労働省が公表する「保育所保育指針解説」によると、おままごと遊びは「1歳から小学校入学頃まで、幅広い年代で知育効果が得られる遊び」とされます。事実、小学校入学も「ヒーローごっこ」や「なりきり遊び」をする子どもは多いため、おままごと遊びにも同様の効果があると考えられます。
ただし、おままごと遊びができる年齢には、大きな個人差があります。厚生労働省の見解では「1歳から」ですが、1歳は喃語(なんご)を覚え、「見立て遊び」ができるようになる年齢です。仮に発育の早い子でもあっても、1歳でおままごと遊びをするのは難しいでしょう。
加えて、自身の役割を認識できる、家族や兄弟と協調して遊べることも必須です。現実的なラインでは、言葉での意思疎通ができるようになる2歳頃が「おままごと遊びができる年齢」ではないでしょうか。
もちろん、親がサポートすれば、2歳に満たない子どももおままごと遊びを楽しめるでしょう。あくまでも子ども同士で自主的に遊べるようになる年齢が2歳といったイメージです。
出典:「厚生労働省」保育所保育指針解説
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000202211.pdf
おままごと遊びがもたらす知育効果
ここでは、おままごと遊びがもたらす知育効果をご紹介します。以下には、他者とのふれあいでしか得られない知育効果も含まれます。古くから存在するおままごと遊びが、幼児教育においてどれほど有用か、再確認してみましょう。
社会性
「ごっこ遊び」を通じて養われる能力です。おままごとの場合、父親や母親、子どもなどを演じます。これにより、立場の異なる人たちの役割を認識できるのです。
たとえば、自身が母親役を演じることで、家庭内における母親の立ち位置・役割を認識します。子どもによりますが、料理や洗濯、食器洗いなど、家事の真似事をするでしょう。
また、リモートワークが定着した昨今では、自宅で仕事をしている様子を真似るかもしれません。いずれにしても、「自分の中のママ像」を言葉と身体で表現すること重要です。おままごと遊びを通じて人の立場・役割の認識することで、子どもの社会性が育まれます。
おままごと遊びに加え、「お店ごっこ」も知育の観点から有効とされます。この場合、「店員さん役」と「お客さん役」をそれぞれ演じるのが一般的です。
「お店ごっこ」のメリットは、社会的ルールやシーンにふさわしい言葉遣いを学べることです。社会性向上を考えた場合、家庭内の立ち位置・役割にフォーカスするおままごと遊びよりも知育効果が高いでしょう。
思考力
おままごと遊びには、子どもの思考力を高める効果もあります。上記の通り、父親や母親、子どもなどの、異なる立場・役割の人は「何をするべきか?」「何をしているのか?」を考え、言葉・行動で表現する必要があるためです。
母親の行動を例に挙げます。たとえば、料理の際に「カレーを作りたい」とイメージした後、カレーにはどのような材料を使うのか考えます。これが1つの「問題」です。
おままごとセットの内容によるものの、ニンジンやジャガイモ、お肉などのおもちゃがあれば、それを手に取るでしょう。そして、カレー作りの真似をします。これが「解決」に繋がるわけです。
自身で問題提起し、解決することで思考力・問題解決力は着実に養われます。こうした非認知能力を、遊びを通じて醸成していくことが知育の本質です。
想像力
おままごと遊びは想像力を高める効果も期待できます。その理屈はシンプルで、母親や父親になりきった際、「ママ(パパ)は○○ならどうするのだろう?」と考えるためです。たとえば、店で買い物をする際、店員とどのような言葉を交わすのか、子どもなりに想像します。事実がどうであれ、自分の中の父親・母親像から考えることで、想像力が鍛えられます。
コミュニケーション能力
おままごと遊びでは、登場人物たちによるやりとりが必ず発生します。父親役と母親役、あるいは子ども役になりきり、自分の立場・役割を考えながらやりとりを楽しむのです。これが家庭内における協調性、ひいてはコミュニケーション能力の向上に繋がります。
心理的発達
これは「ごっこ遊び」や「なりきり遊び」全般にいえますが、他者の立場で振る舞うことそのものが情操教育といえます。自分ではない第三者の気持ちを考え、自身との価値観の違い、現実と虚構の違いを理解するのです。そのため、おままごと遊びは、子どもの心理的発達を促す効果が期待できます。
おままごとによる知育効果を伸ばすコツ
子ども同士でおままごと遊びをするだけでも、一定の知育効果は得られます。しかし、親がサポートに入ることで、得られる知育効果が飛躍的に向上します。ここでは、おままごと遊びの知育効果を伸ばすために「親ができること」を解説します。
子どもと一緒に遊ぶ
おままごと遊びは、2歳前後を目安に楽しめます。ただ、最初の内は何すればいいのかわからないため、親の積極的な介入が必須です。「おままごと遊びのやり方」を教えてあげることで、自然と兄弟や友達と上手に遊べるようになります。
また、親はおままごと遊びのストーリーを膨らませることができます。母親・父親とは違う第三者が登場したり、子どもが想像しえないシチュエーションを提案したりできるでしょう。子どもと一緒に遊び、基礎と応用を教えるのも親の役目といえます。
子どもの世界観を尊重する
子どもは現実と頭の中のイメージを照らし合わせ、おままごと遊びを楽しみます。つまり、子どもなりに「おままごとの世界観」を持っているわけです。たとえ非現実的なシチュエーションでも、大人はそのイメージを壊してはなりません。子どもの世界観を尊重し、気持ちに寄り添うことが大切です。
遊ぶ環境を整えてあげる
おままごと遊びのため、「おままごとセット」を用意してあげましょう。紙やペットボトルなど、身近な素材を工作し、おままごと遊びに使うのもおすすめです。さらに、おままごとの専用スペースを作ってあげることも大切です。遊びに集中できる環境を用意することも、親の役目といえます。
社会経験をさせる
おままごと遊びの幅や解釈を広げるには、子どもに社会経験を積ませるのが得策でしょう。社会経験といっても考え方はシンプルです。家や保育園・幼稚園以外の「外」に連れ出します。店やイベントなどに連れていき、社会を見せて、触れさせてあげることが重要です。その経験がおままごと遊びに活きてきます。
まとめ
古くから親しまれるおままごと遊びは、子どもの心理的発達に好影響を与えます。2歳前後で言葉による意思疎通ができるお子様がいる場合、積極的におままごと遊びをさせてあげましょう。
なお、おままごとセットは「おもちゃのサブスク」などでレンタルできます。代表的なサービスである「ChaChaCha」では、月額料金を支払うことで、6~7点の知育玩具が隔月で届きます。もちろん、おままごとセットも希望すればレンタル可能です。まずは公式サイトで各種プランやサービス内容をご確認ください。
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