コラム

英語教育はいつから始めるべき?ベストなタイミングや方法を英語講師&保育士が監修!

2023/11/03

英語教育はいつから始めるべき?ベストなタイミングや方法を英語講師&保育士が監修!

日本人は以前から英語が苦手とされてきましたが、近年では小学校3年生から英語が必修化となり、英語を学ぶ環境がようやく整ってきました。しかし、保護者の方としては将来英語が得意な大人に育ってほしいと思うものですよね。そこで本記事では、具体的にいつから英語教育を始めるべきなのかどのような英語教育を行えばいいのかについて欧米アジア語学センターの鹿島龍太朗先生に監修してもらい解説していきます。

英語教育はいつから始めるべきなのか?

日本の住環境の中で英語教育を始めるのはいつからすべきなのか。結論から答えるとできる限り早い時期から始めることがベストとされています。どのようにして英語教育と向き合うべきなのかをそれぞれのポイントで解説していきます。

英語を『勉強』させない

英語教育をする上で、一番重要になってくるのが「英語との関わり」になります。その中でも重要なのが英語を勉強の対象として捉えさせないことです。日本人が日本語をどのように習得したかを考えてみるとわかりやすいでしょう。日本語を習得する際、生まれてきてから両親や保育者の言葉を日々聞き、その言葉を繰り返し繰り返し聞くことで吸収していきます。そして1歳〜2歳頃になると初めて意味のある言葉を喋り始めます。その後は日常生活の中で様々な『ことば』を吸収し、日本語が形成されていきます。

この過程の中で我々は日本語を一度も勉強はしていないのです。

英語も同じく、勉強させるのではなく日常の中で当たり前にあるものとしていかに馴染ませてあげられるかが英語教育の第一歩と言えるでしょう。

語学学習は『』から始まる

語学を身に付ける上で欠かせないのが『』になります。人間の言語習得の過程において音として聴覚から入ってきた情報を脳で処理し理解するため、まずは英語の音から慣れさせる必要があります。ベストな時期としてはいつか?という点に関しては、「生まれてからすぐに始める」が最良の時期にはなるでしょう。

人間は生まれた瞬間に唯一完全体に近い形として備わっている器官が「耳」になります。生まれてから約1年〜1年半はインプット期間として外部からの音をどんどん吸収する時期とし、一定以上インプットされた音からアウトプットが始まり発語へと繋がっています。

その為、できるだけ早く始めるのがおすすめです。それでは、2歳や3歳になってからでは遅いか?というとそうでもありません。

人間の脳は6歳までに約9割が出来上がる

人間の脳は6歳になるまでに約9割が出来上がるとされています。脳が出来上がるまでは様々なことを吸収しやすい時期とも言えるので、この時期に英語のシャワーを浴びさせてあげることでどんどん吸収してくれます。6歳までの間は環境適応力や学習能力は著しく上がるためこの間に英語と触れさせてあげましょう。しかし、無闇に英語と触れさせればいいか?というとそう言ったわけではありません。

それではどのようにして英語との関わりを持つべきなのかというと、その答えは『英語をイメージとして捉える』環境を整えてあげることです。

代表的な学習法としてはフラッシュカードが挙げられますが、これはあくまでも小学生以上になってからの一つのトレーニング法になります。まだ2歳や3歳であればどのようにすればいいかというと、答えは英語の「」を聴かせてあげるだけで十分なのです。

なぜ音がそこまで大事なのか?

この答えは、そもそもなぜ日本人が英語を苦手としているか?に隠されています。日本人は英語が苦手とされている原因は『音の種類』にあるのです。日本語は世界的に見ても音の種類(母音と子音)が極端に少なく、日本人が知らない音が数多く存在することが挙げられます。

英語約600個
日本語約80個
韓国語約600個
中国語約2,000個

この表を見てもらうとわかる通り、日本語は極端に音の数が少ないため、知らない音が英語には約500以上存在しています。音を知らないということは、発音すること・聞き取ることが困難になり、結果として英語が苦手に繋がってしまうのです。

そうならないためにも幼い頃に英語の音を聴かせてあげるだけでも英語の音をきちんと音として認識するので、後々の英語教育に役立ってきます。具体的にどれくらいの時間を聞かせてあげれば良いかというと、1日約2時間が目安とされています。言語を習得する上で一つの目安とされている『2,000時間』。この2,000時間を毎日2時間聞かせてあげるだけで大人が吸収するスピードよりもはるかに早いスピードで吸収してくれます。なのでお子様によっては1,000時間(500日)で英語を日常の言語として習得できるのです。

毎日2時間英語を聞かせるというとかなり大変に感じるかもしれませんが、日々の遊びの中での音テレビから流れている音などを英語に切り替えてあげるだけでも無意識に英語の音が耳に入ってきます。

英語を早期学習するメリット

英語学習

子どもが英語を早期に学習するメリットを3つに分けて解説していきます。

英語を『日常のことば』として捉える

英語を早期に日常として触れることで、日本語を習得するのと同じように『日常のことば』として捉えることができます。これは大きなメリットになり、英語を勉強として取り組むのと比べ、習得スピードに大きな差が出てきます。

違いとして挙げると、以下のような違いが出てきます。

英語が習慣の子英語を勉強する子

りんごをイメージして

Apple

という単語が出てくる

りんごという日本語を英語に翻訳して

Apple

という単語が出てくる

この違いには大きな差があり、英語を勉強してきた子は記憶力に依存して頭の中で翻訳をするため、記憶力の限界が来たり忘れてしまったりと曖昧さが残ります。

しかし、その反面英語を日常で触れてきた子はりんごを見るだけで『Apple』ということばと紐づいているため、翻訳や記憶を辿らなくてもすんなり出てくるようになるのです。

吸収力の速さ

人間は歳を重ねるごとに吸収力のスピードは衰えていきます。これはスポーツでも勉強でも同じことが言えますが、大人が0から始める英語と子どもが0から始める英語を同じ時間数行った時、大きな差が生まれることになります。特に2歳ごろから子どもは大人の真似をしたりすることで仕草や言葉を身につけていく時期になります。この時期により多くの英語に触れさせてあげるだけでも音を真似して英語を発話したりするのでより効率的に英語を学習することが可能になります。

また、英語の音に関しても大人になってしまってから聞く英語の音と幼い頃に聞く英語の音では聞こえ方が全く異なってきます。ある一定成長してしまい、日本語のみで育った環境の場合、耳は80前後の音しか知らない耳となっています。日本語の耳として出来上がった状態ではどうしても英語の音が未知の音として入ってきてしまうのです。

その一方、早期に英語学習をすることができていればまだ耳が閉じていない為、英語の音をそのままクリアに認識し、新しい音として認識することが可能になります。

英語を遊びながら習得ができる

英語を遊びながら習得ができるのも大きなメリットです。大人になってから英語を習得しようとなるとどうしても単語や文法など型にはめた形が「勉強」をしなければなりません。しかし子どもの場合は日常で使うおもちゃや映像などを英語に置き換えてあげるだけで勝手に吸収し、知らぬ間に英語を話せる状態になる可能性を秘めています。

多くの人は勉強を自ら好んでやることは少なく、遊びに対しての方がより長時間集中して取り組みことができます。その為、英語学習を遊びながら行えることは継続力の視点からしても大きなメリットとなり、大人になってからの英語を勉強する時間を大幅に削減することができます。

またもう一つのメリットとして、英語を早期から学習することで多様な文化や広い視野を持つことができます。

早期に英語学習をする際に気をつけること

英語学習やってはいけないこと

早期に英語学習をする上で気をつけることを3つのポイントに分けて解説していきます。

長期的な視点で見守る

英語学習はそもそも「ことば」になるので、日本語と同じようにある一定以上の時間は必ずかかります。一般的には約2,000時間を要すると言われているので短期的に効果が出ないからといって焦ることは禁物です。仮に日本語と同じような環境下で、日常触れる言語をすべて英語にしたとしても1年ほどはかかることなので、それなりの時間は要します。また、学習ペースに関してもなるべく子どものペースに合わせながら行いましょう。

仮に0歳児の頃から始めていればそもそも英語は日常にあるものとして認識しますが、ある程度物心がついた頃から英語を取り入れるとなると、子どもによっては異物と認識して嫌悪感を抱く可能性もあります。

英語を嫌なものとして捉えられてしまっても元も子もないので、始める年齢によっては英語を取り入れるペースや配分に気をつけましょう。

英語を『勉強』としては扱わない

英語を勉強として認識させてしまうと子どもは急にやる気がなくなり、英語が嫌悪感を抱く対象になってしまう確率が高くなってしまいます。その為、英語の導入部分に関しては気をつける必要があります。「英語は楽しい」と前向きな印象を最初は作りましょう!

また、英語を大人が押し付けるような形で無理やり向き合わせるなどのことは避けるのがベターです。子どものペースに合わせながら自ら進んで英語の本を読むや英語の歌を歌ったり映像を見たりすることが一番理想の形と言えるでしょう。

その為、大人ができることとしては英語を楽しみながら馴染むことができる環境を整えてあげることに専念しましょう!

日本語教育を怠らない

英語教育に集中して日本語教育を怠ってしまうと後々大きな弊害が出て規定しまう恐れがあります。今後日本で生活していくのであれば、日本語は必須の言語となってきます。中には英語教育に集中するがあまり、日本語も英語も中途半端になってしまい、「ゼロリンガル」や「セミリンガル」といったどの言語もおぼつかない状態になってしまうケースがあります。そうなることを恐れて英語教育を早期に行わない親御様もいます。

日本語をしっかりと習得しないとどういったデメリットがあるかというと、日本人としてのアイデンティティを失ってしまう可能性やコミュニケーションが同年代の友達とうまくいかずに孤立してしまったりといった可能性があります。そうならない為にも日本語は日本語でしっかりと習得する必要があります。

英語学習を始めるおすすめの方法

最後に英語教育を始めるにあたっておすすめの方法を紹介していきます。

英語音声のアニメや動画

テレビを見る赤ちゃん

まず始めやすいこととして英語音声のアニメや動画が挙げられます。今の時代、NetflixやYoutubeなど豊富な動画コンテンツに気軽にアクセスができ、音声も英語に切り替えができるので、集中してみることがなくとも家の中で流れている音として流しておくだけでも十分に効果はあります。

もし、始めるタイミングが早ければ早いほどこのやり方は効果が出やすいですが、長期的な継続力が必要になってくるので、その点だけ注意しましょう!

ポイント:毎日2時間ほどを流す

日常のおもちゃを英語にする

子供にとって毎日多くの時間を費やしているのが、おもちゃになります。この遊んでいるおもちゃをまるっと英語に変えるだけでも効果はあります。色の認識や数の認識、おもちゃによってはクイズ形式のものなど流れてくる音が英語に変わることで、その音を真似してみたり理解しようとしたり楽しみながら英語と向き合うことができます。

子どもによって興味・関心は異なるので、自身のお子様がどういったことに興味を示しやすいのか。それによって与えるおもちゃの種類を変えてあげましょう!

ポイント:子どもの興味に合ったおもちゃを選ぶ

インターナショナルスクールに通う

本格的に始めるとなると、環境自体を英語に浸かれる場所に変えなければいけません。その中でもポイントとしては同年代の子どもたちがいる環境で英語を使うということになります。子どもたちは子どもたちなりの単語力や表現でコミュニケーションを計っており、大人が使うコミュニケーションとは少々形が異なります。

実際にインターナショナルスクールに通わせるとなると金額もそれなりにかかってきてしまうので、そういったスクールでなくても英語のみを使用する習い事やダンススクールなど子供が興味を示すことで探すことができれば一番理想となります。

インターナショナルスクールのメリットとしては、何よりもネイティブの先生と毎日会話することができることで、英語のリスニング力やスピーキング力が向上しやすいことが強みとして挙げられます。本格的に始める場合は一度検討してみるのもいいかもしれませんね。

この記事の監修者

欧米アジア語学センター 鹿島龍太朗先生

中学を卒業後、単身でカナダの高校に通い、英語が話せない状態から3年間を過ごし、英語を習得。高校卒業後は上智大学の外国語学部イスパニア語学科にてスペイン語を学び、その後中国語を日本外国語専門学校で学ぶ。レッスンの他にも翻訳・通訳者・ナレーターなど、マルチに活躍し、講師歴として13年の経験を持つ。語学講師の他にも、保育士資格を保有しており、子どものレッスンを多く担当しています。

【資格】 保育士・心理カウンセラー(米国ハワイ州NP法人) 【公式HP】 https://fij.tokyo 【メディア・著書】

英語教育はいつ始めるべきかのまとめ

英語教育を始めるにあたって一番は0歳児からというのが答えにはなりますが、「始めようかな?」と思い立った時から始めることをおすすめします。始めるにあたっては様々なやり方がありますが、就学前であればひとまず動画やアニメ、おもちゃのあたりから環境を変えて慣らしていくことがベストでしょう。

ポイントとしては英語を勉強として捉えさせず、日常の中にいかに溶け込ませるかが鍵になるのでお子様の性格や興味・関心などと相談しながら環境を整えてあげましょう。

もし、子どもがまだおもちゃで遊ぶ年齢であれば、英語のおもちゃで遊ぶだけでも効果は大きくあります。とはいえ、どういったおもちゃがあるのか、どういったおもちゃをあげればいいのか?などわからないことも多かったり、おもちゃ自体も高かったりしますよね。

そこで保育士等のプロに相談しながら低価格でおもちゃをレンタルできるサブスクサービスがあるので、そういったサービスを活用することでより効率的に環境を整えられるのでおすすめです!

chachacha(チャチャチャ)は、
お子様の成長に合わせておもちゃプランニングをし、定期的にお届けする定額制サービスです。
そんな選んで遊べるおもちゃのサブスクが、初月1円でお試しできます!

↓今すぐ下の画像をタップしてお申し込み↓

↓まずはどんなおもちゃがあるか見てみたい方↓

←前の記事 次の記事→

おすすめ記事

  • ホーム
  • 英語教育はいつから始めるべき?ベストなタイミングや方法を英語講師&保育士が監修!