コラム

フィンガーペイント(フィンガーペインティング)の知育効果とその魅力

2023/06/25

フィンガーペイント(フィンガーペインティング)の知育効果とその魅力

「おうち時間」を楽しく過ごすなら、いつもと変わった遊びに挑戦してみましょう。たとえば、手足を使って絵を描く「フィンガーペイント(フィンガーペインティング)」はいかがでしょうか。フィンガーペイントは早期から自己表現ができる遊びの一種で、さまざまな知育効果が期待できます。

今回は、フィンガーペイントの遊び方や知育効果、魅力についてご紹介します。

フィンガーペイントの基礎知識

知育におけるフィンガーペイントとは、手や指に直接絵の具をつけ、紙などの表面に自由に描く遊びのことです。ここでは、フィンガーペイントの基礎知識や、知育の観点からおすすめしたい理由をご紹介します。

フィンガーペイントとは?

フィンガーペイントは、指先を使った絵画表現技法の一種です。「フィンガーペインティング」ともいい、幼児教育では1930年代ごろに採用され始めました。

当時、米国で教師を務めていた「ルース・フェゾン・ショウ」が「子どものための自己表現のための完璧な技法」として、幼児教育にフィンガーペイントを取り入れたのです。

フィンガーペイントは、子どもの感情を豊かにするだけでなく、指先の筋力や巧緻性(こうちせい)、他者との協調性を養う効果があります。さらに、絵の具を混ぜ合わせて新しい色を生み出す楽しさ、作品を完成させた際の喜びが得られます。1歳前後の幼い子どもが自由に自己表現できる点が、フィンガーペイントの最大の魅力といえるでしょう。

フィンガーペイントを家庭で行う際は、子どもが安全に楽しむことを考え、身体に無害で洗い流せるタイプの絵の具を選びましょう。また、汚れを気にせずに遊ぶことができるよう、遊び場をビニールシートなどで覆うのがおすすめです。

フィンガーペイントのメリット

フィンガーペイントのメリットは、早い時期からできることと、自由な自己表現ができることです。1〜2歳の幼児は画材を持つのが難しく、筆圧も弱いため、なかなか上手に絵を描くことができません。子どもが興味を持っていても、発達段階が追いついていないのです。そのため、不満を感じて泣いたり、怒ったりする子どももいます。

しかし、フィンガーペイントは指先を使って描くので、1歳前後の子どもでも絵を描くことができます。また、子どもたちは絵を完成させることにはこだわりません。体を使って自由に描き、思うままに表現しているのです。この体験が身体的・精神的な発達、非認知能力の向上、そして美的センスなどの「感性」に磨きをかけます。

また、フィンガーペイントを通じて子どものことをより深く理解することができるようになります。子どもが描く様子や作品を見ることで、どのようなものに興味を持っているのか、何を表現したいのかがわかるでしょう。もう少し大きくなったら、親子でフィンガーペイントを楽しむのもおすすめです。おしゃべりしながら一緒に創作を楽しみ、親子の絆を深めましょう。

【年齢別】フィンガーペイントの遊び方と注意点

フィンガーペイントに必要なものは、次の通りです。

  • 画材(絵の具など)
  • パレットなど絵の具を入れる容器
  • 紙(画用紙や模造紙など)
  • タオルなどの掃除用具

 

基本的に、これらの道具があればフィンガーペイントを楽しむことができます。ただ、遊び方については、年齢や発達段階に応じて調整します。特に1〜3歳児は、安全面に配慮した遊び方を意識してください。

ここでは、フィンガーペイントの遊び方や注意点を年齢別にご紹介します。1〜3歳、4〜6歳と発達を考慮した遊び方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1~3歳児向けのフィンガーペイント

1歳児には、ジッパーつきのフリーザーバッグを使ったフィンガーペイントがおすすめです。紙に好きな色の絵具を置き、それをフリーザーバッグの中に入れて指で叩いたり伸ばしたりして遊びます。こうすると、手を汚さずに遊ぶことができます。指に直接絵の具をつけずに遊べるため、服を汚したり絵の具を舐めてしまったりする心配がありません。体に無害な絵の具を使うとはいえ、1歳児には誤飲のリスクもあるため、こうするとより安全に遊べます。

2〜3歳になると、基本的なフィンガーペイントが楽しめるようになります。画用紙に手形や足形を押し、その色や形を観察します。また、スポンジや紙皿に絵の具をつけてスタンプすることで、独自の模様やデザインを楽しむという遊び方もあります。このように道具を活用し、フィンガーペイントの遊び方を発展させるのもおもしろいものです。

4〜6歳児向けのフィンガーペイント

4〜6歳児は、手や指に直接絵の具をつけ、自由にお絵描きを楽しむことができます。4歳頃はシンプルな形や模様を描くことが多いものですが、5歳ごろになるとより複雑な模様にチャレンジできるようになります。6歳頃になるとさらにレベルの高い作品づくりに挑戦できるでしょう。

この時期には、フィンガーペイントを通じて「何を感じるか?」が重要になってきます。たとえば、絵の具の感触や色の混ざり方、絵の具の冷たさ、ぬるぬるとした手触り、画用紙上での広がり方など、さまざまな感覚が学べます。

また、複数の絵の具を混ぜたときの色の変化、紙や画用紙を折りたたんだときの絵柄や模様の違いなどを理解するようになります。1〜3歳のフィンガーペイントに比べ、応用的な遊び方ができるようになります。

フィンガーペイントの注意点は?

フィンガーペイントは、子どもの成長と発達を促す遊びといえます。家庭でフィンガーペイントを行う際は、いくつか注意点があります。

  • 汚れてもいい環境と服装を準備する
  • 子どもが誤って口に入れても無害な絵の具を使用する
  • 子どもから目を離さず、安全な環境で遊ばせる
  • 色の好みや仕上がりを批判しない
  • 絵の具の感触を嫌がったら無理強いしない
  • アレルギーの子どもに気をつける

 

特に気をつけたいのは、絵の具の選び方です。フィンガーペイント用の絵の具は、口に入れても無害なものを選びましょう。具体的には、「国際玩具安全基準」を満たした安全性の高いもの、パッチテスト済みのもの、食品アレルギー物質を含まないものがおすすめです。

あるフランスの画材メーカーの絵の具は、あえて苦み成分を配合し、子どもが口に入れた際に、苦みを感じて吐き出すように作られています。特に1歳児は誤飲リスクがあるため、安全性の高い絵の具を使うことが大切です。

フィンガーペイントを楽しむためのポイント

ここでは、一般家庭でフィンガーペイントを楽しむためのポイントを解説します。

汚れてもいい環境の用意

フィンガーペイントを楽しむためには、子どもたちが自由に絵を描ける環境を整えましょう。床にブルーシートや新聞紙を敷く、周囲の家具にはゴミ袋や新聞紙をテープで貼り付けて絵具が飛び散っても気にならないようにするといった準備をしておくが大切です。また、「汚い」「汚さないで」といった言葉は使わず、子どもたちが自由に楽しむことができる雰囲気を作ることが大切です。

遊びに適した服装

フィンガーペイントで遊ぶときは、汚れてもよい服装を選びます。子どもたちが自由に遊べる機会なので、思い切り汚してもいい服を着させましょう。また、防水機能を持つエプロンやスモックもおすすめです。使用後も洗いやすく、水遊び全般で使えるため、1着持っておくと重宝します。

汚れが落ちにくい素材や高価なもの、また、子どもが大切にしているお気に入りの服などは避けます。フィンガーペイントは自由に絵の具を使って遊ぶため、衣服が汚れるのは当たり前と考えて子どもの服装を選びましょう。

年齢に応じた遊び方の工夫

上記の通り、フィンガーペイントは年齢に応じて遊び方を工夫することが大切です。たとえば、1歳~2歳の子どもは、絵の具の感触に慣れることから始めます。指先や手のひらで絵の具を触り、感触を楽しむことから挑戦してみましょう。また、絵の具を手に取って紙に押しつけ、シンプルな形を作る遊びもおすすめです。

大きな子は応用テクニックで満足

3歳~4歳の子どもたちは、簡単な形や模様を描けるようになります。指先で線を引いたり、手のひらで円を描いたりするのが楽しい時期です。また、5歳~6歳の子どもたちは、人や物など具体的な絵を描くことに興味を持ち始めます。さらに友達や家族と一緒に、大きな紙に絵を描くことで、誰かと創作する楽しみに触れることができます。

フィンガーペイントと一緒に取り組みたい「知育」

遊びを通じて子どもの成長・発達を促すものは、フィンガーペイント以外にもいろいろあります。たとえば、知育玩具を用いた遊びも同様です。

知育玩具には思考力や創造力、発想力、問題解決力、コミュニケーション能力など、非認知能力を育む効果があります。

そんな知育玩具は、「ChaChaCha」をはじめとする「おもちゃのサブスク」でレンタルするのがおすすめです。必要な時期に、必要な分だけおもちゃをレンタルできるため、そのつど新品で購入するよりもコストパフォーマンスが高いと好評です。「ChaChaCha」のサービス内容や料金プラン、利用方法はサイト内でご覧いただけます。フィンガーペイントとあわせ、知育玩具を使った遊びも取り入れてみましょう。

まとめ

フィンガーペイントは、子どもにとって楽しく解放的な遊びであり、想像力や創造性を育むだけでなく、ストレス発散や自己肯定感の向上も期待できます。「おうち時間」を過ごす親子にとって、おすすめのアクティビティといえるでしょう。

この記事の監修者

五十嵐 麻弥子

フリーライター/上級心理カウンセラー/不登校支援カウンセラー。
出版社勤務を経てフリー編集ライターに。子育て・教育・医療・健康を中心に、さまざまな媒体で執筆多数。

【資格】 上級心理カウンセラー,不登校支援カウンセラー,中学・高校社会教員免許 【公式HP】 https://thefutoukoulife.jimdofree.com/ 【メディア・著書】 https://ameblo.jp/futoukoulife/

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