コラム

【実は必須】フォニックスは意味ない?正しい英語発音になるための重要性を解説

2024/02/29

【実は必須】フォニックスは意味ない?正しい英語発音になるための重要性を解説

子どもに英語を学ばせようと考えている方なら一度は「フォニックス」を聞いたことがあるのではないでしょうか。フォニックスは英語圏の子どもは英語の勉強をするに当たって、当たり前のように学んでいる学習法になります。しかし、フォニックスは意味がないと言われているのも事実で、なぜフォニックスが意味ないとされているのかを今回は解説していきます。

結論としてはフォニックスは意味がないわけではなく、適切な学習法をすることで大きな意味になります

これからフォニックスを学ぼうとしている大人の方や子どもに学ばせようか悩んでいる方はぜひ参考にしてみて下さい!

フォニックスとは?

一般的にフォニックスと聞くと何を思い浮かべるでしょうか?多くの方はフォニックスは英語圏の国から来た学習法で本場の子供達が学んでいる学習法だ!というところでしょうか。

フォニックスとは英語圏のネイティブである子供達が発音を学ぶために取り入れられている学習法になります。英語の綴りや発音の規則性を学び、正しい発音をするためのルールを学ぶものだと思っていただければと思います。

 

RyutaroKashima
鹿島龍太朗
フォニックスの学習法は意味ないことはありません。むしろフォニックスは通らなければいけない学習法になります。

フォニックスは重要!大きな意味あり!でも…

フォニックスは結論から言うと発音を学ぶ上ではとても大事な学習法になります。フォニックスの読み方を学ばないと所謂ジャパニーズイングリッシュと呼ばれるカタカナ読みの発音になってしまいます。

フォニックスはそれぞれのアルファベットの発音の仕方や綴りによっての発音の規則を学びます。そのため、正しい発音を身につける上ではフォニックスの学習法は必須なものとなるのです。しかし、フォニックスだけを学べば話せるようになるか?というと、そうゆうわけではありません。世間的に意味がないと言われている所以はここからきているのです。それではフォニックスはどのようにして子どもの英語学習に取り入れればいいのかをこれから解説していきます。

フォニックス英語だけではなぜ意味ないのか

フォニックス英語だけではダメと言われている所以はいくつかありますが、まず大前提としてフォニックス英語だけでは正しい発音は身に付くものの、単語そのものの意味は入ってこない点が挙げられます。発音だけを習得した場合、まだ単語とその単語の持つ意味が紐づいていないため意味がないとされています。そのため、フォニックス英語以外ですべきこととして単語の意味を覚える必要があります。ポイントとしては、単語を覚える際はイメージと音の紐付けが鍵となります。

我々日本人が日本語を覚える際も、赤ちゃんの頃に親御さんや身の回りで聞く音と視覚的情報が相互に紐づいてやっと認識をするようになりますよね。また、順番としても名詞と動詞を最初に覚え、徐々に2語文・3語文へと移行していきます。

英語を習得する際も同じステップを踏む必要があり、視覚的情報と英語が持つ音との紐づきが大前提として必要になるのです。

その為フォニックスだけを学習していても発音しかできないことになり、単語が持つ意味そのものは身についていないと言うことになるのです。

フォニックス英語が意味ないと言われている理由5つ

それでは、なぜフォニックス英語が意味ないと言われているのかを各視点から解説していきます。最初に言っておきますが、フォニックス英語は英語の習得する上で必須なものですが、フォニックスだけではダメだということです。それではなぜフォニックス英語だけでは意味がないのかを見ていきましょう。

英語の25%は例外の音になっている

英単語の発音の中には規則通りではない音になる綴りの単語が全体の約25%も存在します。これらの音をサイトワード(Sight Word)と呼び、フォニックスの規則通りの音には当てはまらない単語のことを示します。

サイトワードとは、Sight=視覚、word=単語から成り立っていることから視覚的に覚える必要がある単語を示します。例を挙げると、doという単語はフォニックスの規則通りで言うと以下のような音になります。

dのドゥッと言う音

oのオと言う音

でドーといった音になるはずですが、実際はドゥーといった音になります。このように多くの英単語はフォニックスの規則通りにはなっていない為、これらの音は別で覚える必要性が出てきてしまうのです。

単語と意味が紐づいていない

多くの子どもは英単語の意味に触れてきていない為、モノや動作の名前を日本語で覚えてしまっています。その為、英単語を正しく発音はできたとしてもその意味自体はまだ理解できていないことになります。その為、世間では意味がないと言われてしまっていますが、フォニックス英語で発音を覚えるのと同じく、単語の意味も一緒に覚えてしまえば良いのです。

単語を覚える際にやってはいけないこととして、英単語を日本語へ翻訳して覚えることです。英単語を日本語へ翻訳してしまうと、視覚的に覚えるのではなく、文字を文字で覚えることになり、暗記に近い覚え方になってしまいます。そうすると、人間の記憶力には限界があるため、いつか溢れてしまい、忘れてしまうということになってしまいます。

そうならない為におすすめの覚え方としては、フラッシュカードが効果的です。フラッシュカードに書いてある絵と英単語の音が紐づくことで、日本語と同じ原理で覚えることが可能となります。この癖をつけることで後々の英語学習にも良い影響を与えてくれます。

英語に触れる機会が少ない

日本の環境下で普通に生活をしているとどうしても英語に触れる機会は減ってしまいます。英語圏の子どもたちは日頃から英語に触れており、英語の音に慣れた状態でフォニックス英語を学びますが、日本で普通に生活をしているとそもそもの英語の音に触れる機会はそうありません。むしろカタカナでの発音に触れる気かが多く、カタカナでの発音に引っ張られてしまいがちになってします。

そうならない為には日頃から英語の音をシャワーのように浴びる必要があります。意味はわからなくとも英語の音に日頃から触れていることでフォニックス学習の効果が現れてくれます。

主にリスニングの面でどんな音を出しているのかを理解でき、自分自身で発音する時も自然とその音を出せる状態になってくれるのです。フォニックス学習をする上で、そもそもの環境を整えることが学習効果に大きな影響を及ぼします。

年齢を重ねてからは効果が薄れる

言語を学ぶ上で始める年齢は大きな影響を及ぼします。これは言語における臨界期というものが関係しており、年齢が早ければ早いほど言語習得は楽とされています。

特にリスニングに関しては5〜6歳までに触れておくことが好ましいとされており、その時期を過ぎてからは習得のスピードが急激に落ちてしまいます。遅くとも8〜9歳までには始めておきましょう。それ以降に始めるとなると効果が薄れてしまい、思ったような効果を期待できないとされています。

その為、フォニックス英語を始める時期が遅い場合、あまり意味がないと言われています。ですが、習得スピードが遅くなってしまうだけであって、全く意味がないわけではありません。正しい発音を身につけることは必要なことですので、始めるタイミングが遅いからといってやらないという考え方はやめましょう。

なぜ年齢が早ければ早いほどいいのかはこちらの記事も併せて読んでみましょう!

英語教育はいつから始めるべき?ベストなタイミングや方法を英語講師&保育士が監修!

文字学習で苦手意識が生まれてしまう可能性

フォニックス英語では発音以外にも文字の勉強もします。大文字や小文字など英語の文字をテキストを用いて勉強することになるため、子供にとっては飽きやすく、難しく感じてしまう傾向があります。その為、フォニックスの学習法を間違えてしまうと子供は英語に対しての苦手意識を持ち、英語のイメージが悪くなってしまう可能性があります。

発音の音を学ぶ上では楽しく動画などで学べるためあまり苦手意識を持つ子はいませんが、テキストなどでの座学感が出てきてしまうと拒絶する子も少なくはありません。なので、フォニックスを取り入れる際は学習方法に気をつける必要があります。

フォニックスはいつ取り入れるべき?

まず初めに理解しておくべきこととして、日本語と英語には音の数に大きな差があると言う点です。

日本語の母音の数が5つなのに対して、英語は15つ。日本語の子音の数が13なのに対して英語は24あります。音素の数で言うと日本語と英語では約10倍ほどの違いがあるとされています。もし英語をカタカナで覚えてしまうと英語の正しい発音というものは身に付かなくなってしまい、正しくない音のまま覚えてしまい、癖がついてしまいます。そのため、正しい発音としては最初の頃に覚えることが好ましいとされています。

フォニックスで学ぶ発音に関していくつかの具体例を見てみましょう!

代表的なものとしてあげられるものは「a」の発音が分かりやすいでしょう。日本語では「ア」にあたり、日本語は1種類の大人のに対して英語の『a』の発音は5つの種類に分かれます。

例を挙げて見てみましょう。

1. a pen(冠詞などで使われるa)【ə】

こちらは短く発音をする「ア」になります。口の形は少しだけ開けた状態で短く低い音で「ア」というイメージです。

2. Take(単語の一部になっているa)【eɪ】

こちらは単語の一部になっているaで、発音としてはただの「ア」ではなく、どちらかというと「エイ」に近い音になります。日本でも有名はマジックeがある際に用いられる発音です。

3. Cat(アクセントになるa)【æ】

こちらはアクセントになりやすいaで、発音としては口を横に広げた状態で「エ」と「ア」の中間音に当たる音になります。

4. Start(伸ばしのa)【ɑ:r】

こちらは「アー」と伸ばすイメージのaで、舌を奥に位置付けて「アー」と伸ばす音になります。

5. Walk(縦に大きく開けた音)【ɒː】

こちらは口の形を縦に大きく開けた状態で「ア」ということでこの音になります。

このようにそれぞれの音で我々日本人が知らない音が多く存在します。この音を知らないとリスニングやスピーキングの際に聞き取れないや通じないといった原因になって今います。

フォニックスの英語はこの発音を正しく覚えるものとして重点が置かれているため、発音を学ぶ上では最も適している学習法と言えます。しかし、英語の発音を覚えるだけでは英語の習得には至りません。そのため、フォニックス英語と同時に単語を覚えていく必要があるのですが、この単語を覚える際にもコツがあるのです。

RyutaroKashima
鹿島龍太朗
フォニックスは日本のカタカナの発音が入ってしまう前にできるだけ早く音に触れておくのが好ましいです!

フォニックス英語の効果的な学習方法

フォニックス英語を取り入れる上で、必要なこととしてはフォニックス英語の明確な目的を持つことです。フォニックス英語はあくまでも発音の方法を学ぶものとして、英語を習得するためのものではないと言うことを最初に理解しておきましょう。

フォニックス英語以外には以下の学習法を行うことが必要になってきます。

・単語の意味との紐付けをイメージで行うこと

・日頃から英語の音に触れておくこと

上記の2つを同時に行なっておくことでフォニックス英語の効果は大きく変わってきます。

また、フォニックス学習のゴールも明確にしておくと良いでしょう。目的としては正しい発音をすることになっている為、英単語を見てある程度正しい発音を出せるようになったのであれば、それはフォニックス学習を卒業するタイミングと言って良いでしょう。

単語の意味とイメージの紐付けはどうやるの?

単語を覚える際には、日本語の意味と紐づけることは後々の障害になってしまいます。その為、イメージとの紐付けを推奨します。具体的には最も代表的なものとして、フラッシュカードが挙げられます。

フラッシュカードではカードの表面に絵が描いており、裏側にはその英単語が書いてあるものです。最初に表面の絵を見せて「これは英語でなんて言う?」と発音を促すことで自然とイメージと英語の紐付けができる原理になっています。

この発音をする際に役立つのがフォニックス学習法ということになります。

図式にすると以下のような形になります。

上記の図のようにフォニックスで学ぶ単語の音とフラッシュカードのような視覚情報と音との紐付きが必要になってきます。

もしフォニックスの音だけを学んでいるとDogという音とそのイメージが紐づいておらず、なんのことを言っているのかがわからない状態のまま進んでしまうことになります。

日頃から英語の音に触れるのはどうやるの?

日頃から英語の音に触れることは難しいようにも感じますよね。一般的にその言語を習得する為には合計して2000時間の時間を要するとされています。仮に毎日1時間としても約6年の歳月を必要とする計算になります。

こう見てみると途方もないように感じますが、今の時代では子どもがYoutubeを見たりとすることが日常の光景になってきています。他にもNetflixやAmazon Primeなどさまざまな動画配信プラットフォームが整っています。この環境を利用して、朝の時間・夕方の時間・夜の時間それぞれの時間で子どもが動画を見る時間や見ていない時間でも耳に入ってくるように英語を垂れ流しに流しているだけでも十分に効果があります。

これを日常のルーティーンとし、習慣化してしまえば苦ではなくなります。

フォニックス英語を学習する上でおすすめの学習法

実際にフォニックス英語を取り入れようと思っても何から始めればいいの?と感じる方も多いですよね。今回はフォニックスの教材などの中からおすすめのものをいくつか紹介していきます!

フォニックス英語の教材は何を使うべきかは始める年齢によっても変わってきます。始める年齢がまだ日本語が入りきっていない年齢(0〜5歳)であれば、ネイティブの英語のみで構成されている映像教材などがおすすめにはなります。

それ以上の年齢で、ある程度日本語が構築されている年齢であれば、日本語での解説も踏まえたフォニックス教材がおすすめになりますので、ネイティブ英語のみの教材と日本語も混ざっている教材との2軸で紹介します。

おすすめの教材(ネイティブ英語のみ)

Leap Frog Letter Factory

こちらはアメリカでも人気の高い映像教材となっており、内容としても子どもが楽しく見れるような内容となっています。日本でもDVD教材として売られており、Youtubeでも一部内容を公開しています。Leap Frog Letter FactoryはLeap Frogシリーズの中でも初級の内容となっていてアルファベットの読み方などを個性豊かなキャラクター達がストーリーに沿って教えてくれます!

またLeap Frogは教材関係以外にも英語のおもちゃも扱っており、アメリカでは浸しみやすいメジャーなブランドです。

こちらの教材は一点注意点があり、DVDはリージョン1という形式で、日本のDVDとは違う形式なので再生の際にはリージョンフリーのDVDプレイヤーが必要となりますのでお気を付けください。

Sounds Great

続いてのおすすめはSounds Greatです。このSounds Greatはフォニックスをはじめて学ぶ子どもたちを対象としたテキスト教材です。特徴としては、音から学んだ後は、本やアプリと連動させて子どもが飽きないような工夫が散りばめられています。

また、CDなどではなく、QRコードで読み取る式の為、現代には相性のいい教材になっています。

おすすめの教材(ネイティブ+日本語)

Pinkfong ABCフォニックス

「Pinkfong ABCフォニックス」は童謡全26話を通して、アルファベットの発音を学べるアプリ教材です。最近の子ではBaby Sharkなどでこのキャラクターにも馴染みがある子が多いのではないでしょうか。

内容としてはフォニックスの発音に加えて、大文字小文字の書き方や簡単な英単語までの内容を学習することができます。

一見すると幼児向けフォニックスアプリのようですが、中身は日本語にも対応しており、アプリ内にはミニゲームもあるので、楽しくフォニックスを学ぶことができるのが特徴です!

小学生のフォニックス

こちらの教材は日本語でわかりやすく解説がされている教材なので、感覚で学ぶよりも体系的に習得が可能となっています。フォニックスのルールを歌を通して学べたり、アルファベットそれぞれの音をしっかりと発音できるようになる工夫がされているので、座学がまだ苦手な子でも無理なく覚えることができる仕組みになっています!

英語を自然に取り入れる為にはおもちゃがおすすめ!

 

英語を取り入れる上でどう始めたらいいかわからない方も多いかと思います。そんな方にはまず子どもにとって一番身近なおもちゃの環境を変えてあげることが近道になるでしょう。子どもはおもちゃが発する音や声などをよく覚えており、おもちゃを通してコミュニケーションを覚えることはよくあることです。

おもちゃから出てくる音が日本語ではなく、英語の音に切り替えるだけでも日頃耳にする音を大きく変えることが可能になります。

おもちゃのサブスク「ChaChaCha」では、2ヶ月に一回発育に合わせてプロが選んだおもちゃがご自宅に届きます。おもちゃは何度でも交換可能で「届いたおもちゃが気に入らないかも」という不安もありません。また、英語のおもちゃも多く取り扱っており、リクエストして英語のおもちゃを色々と試すことも可能!

本サービスは、3つの料金プランから選択可能です。たとえば、0〜6歳に向けたベーシックな基本プランは、1月あたり3,630円(税別)でご利用いただけます。この頃の赤ちゃんは成長が早く、あっという間におもちゃも買い替えの時期がやってくるものです。英語系のおもちゃに触れさせたいけど、出費が気になるという方におすすめします。

「ChaChaCha」公式サイトでは、実際におもちゃのサブスクを利用しているママ・パパの声も見ることができますので、ぜひご覧ください。

 

この記事の監修者

鹿島龍太朗

中学卒業後、単身にてカナダの現地校へ留学し現地の高校を卒業。日本に帰国後は上智大学外国語学部イスパニア語学科にてスペイン語を学び、日本外国語専門学校にて中国語を学ぶ。語学講師として多くの児童からビジネスまで幅広く担当している傍ら、保育士としての顔も持つ。現在は1児の父としても子育てを日々奮闘しており、子どもに関しての知識と経験、そして知育おもちゃの知識を通して様々な面から子どもに関する情報を提供している。

【資格】 保育士・語学講師 【公式HP】 https://fij.tokyo/teacher/#english03 【メディア・著書】 https://my-best.com/creators/4112

chachacha(チャチャチャ)は、
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