コラム

2022/03/24

人気の知育パズル「タングラム」とは?知育効果や選び方を徹底解説

近年、さまざまな形のピースを組み合わせて遊ぶ「タングラム」が注目されています。タングラムは数理パズルの一種で、対象年齢の目安はおよそ2~4歳です。巧緻性や思考力の向上など、子どもの発育に好影響を与える知育効果があるとされます。そこで今回は、タングラムの特徴を解説するとともに、主な知育効果や遊び方をご紹介します。

タングラムとは?

タングラムは、さまざまな形のピースを組み合わせながら図形づくりを楽しむパズルゲームのひとつです。遊び方のバリエーションが豊富で、分割パズル、カッティングパズル、シルエットパズルとも呼ばれています。ここでは、タングラムの特徴や歴史を徹底解説します

タングラムの特徴

タングラムの特徴は、数理パズルとしての遊び方の幅広さにあります。通常のパズルとは違い、何通りもの「正解」が存在するのです。図形の完成を目指すだけでなく、自分のイメージした図形で正解にたどり着けるのが、タングラムの特徴であり、魅力といえます。

タングラムは通常、7つのピースで構成されます。ピースの中身は、大中小の3種類の直角三角形、平行四辺形、正方形、そして2種類の台形。これら7ピースを組み合わせ完成形の作成を目指すのが、オーソドックスなタングラムの遊び方です。

ただ、正解に縛られる必要はありません。7つのピースさえはまれば、どのような組み合わせ方で正解にいたっても問題ないのです。ここが一般的な数理パズルとは異なる違いです。

ピースの材質は、安全性に配慮した木製やプラスチックが主流です。ピースの組み合わせ方に決まりはなく、裏返して使用しても問題ありません。あくまで正解となる図形や頭でイメージしたモノを作るのが目的です。

タングラムは一定の巧緻性や思考力が求められるため、3~4歳向けの製品が多く見られます。ピースが少なく大きめであれば、大人のサポートのもと2歳頃から遊べる場合もあるといわれています。

複数のピースを組み合わせる遊びのなかでは、ジグソーパズルなどと異なり完成形の正解がひとつに限られていません。アイデア次第で遊び方のバリエーションが広がる点は、タングラムならではといわれる特徴です。

タングラムの歴史

タングラムは紀元前2,000年頃中国で考案され、後にヨーロッパ方面へ伝来したとされるおもちゃです。もともと「七巧」の名で知られていました。中国を起源とする主な理由は、タングラムの形状とその表面に描かれた文字に、中国の数学的伝統との関わりが感じられるためとされます。

タングラムの知育効果とは?

タングラムで遊ぶことで得られる知育効果は、大きくわけて5種類あります。以下で、知育効果の種類および内容、子どもの発達に影響する理由を解説します。

1.思考力の養成

タングラムを用いた遊びは、思考力の養成に繋がると考えられています。タングラムは、自由に思考を働かせながら各種の図形あるいは動物、乗り物の作成を楽しむパズルです。どのようなピースの組み合わせ方があるかを考える力、正解に導く問題解決力を養います。ただし、タングラムは一般的なパズルとは異なり、正解が複数存在します。そのため、「この並べ方は本当に正解なのか?」と子どもなりに深く考えるきっかけにもなるのです。

タングラムを筆頭に、正解を導き出すオーソドックスな遊びは試行錯誤を前提とします。失敗すればするほど、正解にたどり着けば着くほど、思考力が磨かれていくでしょう。

2.創造性の発達

パズル系の知育玩具全般にいえますが、タングラムは創造性(クリエイティビティ)の発達を促します。具体的には、「チャレンジ精神」「改善策の思案」「最後まで続ける姿勢」の3つは、創造性の発達に欠かせない3大要素です。タングラムで遊ぶことは、これらの要素を自然と満たします。

3.集中力の習得・向上

タングラムによる遊びを複数回にわたって繰り返すことで、集中力の習得・向上が期待できます。

多くの子どもは遊びの最中、瞬間的に高い集中力を発揮するときがあります。ですが、大人に比べるとその集中力を長時間維持することはやはり難しい傾向にあります。そこで、タングラムで遊ぶことで、集中時間とインターバルを交互に繰り返すため、集中力の維持の仕方を身体で覚えていくのです。

最初は遊ぶ時間を長く継続するよりも短時間に留める方が集中しやすく、徐々に遊ぶ回数を増やしていくことで、能力の向上に繋がると考えられています。

4.図形感覚の向上

タングラムはルール上、ピースの形や正解となる完成図について理解する必要があります。どう組み合わせると完成図を作成できるか考えることで、図形感覚が自然と磨かれていきます。正解したら終わりでなく、違う形の正解を探求できるのもタングラムの魅力です。

5.自己肯定感の獲得

タングラムは正解か否かを簡単に判断できます。子どもが自力で正解を導き出せた場合、あるいはイメージ通りに図形を表現できたとき、「自分の考えが正しかった」と認識するものです。その瞬間に得られる達成感は、快感ホルモンの分泌を促し、自己肯定感の養生に繋がります。

重要なのは、「パズルの完成」という目標を達成することです。したがって、パズル自体の難易度が低くても問題ありません。タングラムで正解を導き出すほど、自己肯定感は着実に養われます。ただ、タングラムで遊ぶには一定の巧緻性が必要です。手先の発達は個人差が大きいため、最初は簡単なタングラムを買い与えることも検討しましょう。

他の知育パズルとの違い

タングラムは、他の知育玩具に比べると完成形をイメージしやすいという特徴があります。正解がわかりやすく設定され、難易度の低いレベルから簡単に達成感や自己肯定感を得られる傾向が見られます。ここでは、パズル系・知育玩具の代表製品である「マグフォーマー」や「ピタゴラス」との違いを解説します。

マグフォーマーとの違い

マグフォーマーは、さまざまな形のプラスチック枠を組み合わせながら図形を作成させる知育玩具です。国内では、知育玩具メーカーの「ボーネルンド」が販売しています。

プラスチック枠の種類は、三角形・正方形・五角形などがあります。それぞれのパーツの内部に磁石が入れられ、パーツ同士をカチカチとつけられる仕組みです。簡単に取り外せるため、安全性にも配慮されています。

マグネット採用により、平面的な図形から立体物まで幅広く作成できる点は、大きな魅力のひとつです。ただ、正解を導き出すとなると、少ないピースで短時間のうちに完成形をつくれるタングラムほど簡単ではないかもしれません。

自由度の高さに魅力があるものの、見本として複雑な立体物が示される場合も多く、タングラムより完成形をイメージしにくいと考えられます。

ピタゴラスとの違い

ピタゴラスもマグフォーマーと同じく、各パーツを磁石でつけられるタイプの知育玩具です。それぞれのパーツが枠状でなく、平らなプレート状になっているところが異なります。

こちらも、遊ぶときの自由度の高さは大きな魅力です。マグフォーマーのパーツが枠だけになっているのに対し、図形を面で認識できるピタゴラスは、平面的な図形作成や展開図の理解に適しているといわれています。

一方でマグフォーマー同様、自由度の高さが全てメリットになるとは限りません。ピタゴラスはタングラムよりも正解への道筋が見えにくく、結果的に目標を成し遂げた達成感や自己肯定感を得るのが難しくなる場合があります。

自由度を優先するあまりパズルゲームの難易度が上がると、子どもは遊んでいるとき心ゆくまで図形作成を楽しめないかもしれません。その点、タングラムの自由度とパズルとしての難易度の高さは、絶妙に設定されている印象を受けます。

タングラムの遊びやすさ

タングラムの大きな魅力は、遊びやすさにあります。上記の代表的な知育玩具と比較してわかる通り、正解を簡単に導き出せる分だけゲームを楽しむ余裕が生まれるのです。

正解となる図形が簡単にわかる点は、マグフォーマーやピタゴラスとは異なるタングラム特有のポイントです。元より、タングラムは自由度を追及した遊びではないため、目標・ゴールが見えにくくなる可能性が低く、完成図をイメージしやすい特徴があります。

タングラムの場合、正解が示されているときの正誤の違いは明確です。何度もトライアンドエラーを繰り返すうちに、遊びながら正解を導き出すことができます。通常はガイドボードに合わせてピースをはめ込むだけで良く、ピタッとはまれば達成感を得られるものです。

子どもの集中力が長く続かない点を考慮すると、タングラムの遊びやすさは他の知育玩具にはないメリットといえるでしょう。

タングラムの選び方とは?

タングラムは対象年齢・素材・ピース数の3つから選ぶのがおすすめです。いずれも最初はオーソドックスなタイプから入り、徐々に難易度を上げるのが良いと考えられています。以下では、注目すべき3つのポイントについて解説します。

対象年齢を確認

タングラムの対象年齢は、2~4歳です。比較的簡単なタングラムは2歳頃から楽しめます。

専門的な意見を参考にすると、子どもが図形を認識し始める時期は2歳頃とされます。幼児教育の一環として低年齢層の知育を実施している現場では、3~4歳頃からタングラムを活用するケースが多く見られます。

周知の通り子どもの成長スピードには個人差があり、2歳になったからと慌てて用意する必要はありません。国内に目を向けると3歳で遊び始めるケースは目立ちますが、4歳以降からタングラムに触れても問題ないでしょう。いずれにしても「○○歳から始めるべき」といった制約はなく、子どもの発達スピードや好みに合わせて買い与えるのがベストです。

素材で選択

タングラムの素材は多岐にわたりますが、安全性を考えるならオーソドックスな木製がおすすめです。

タングラムの主な材料は木材です。昨今は知育玩具の安全性を重んじる流れから、ピースの角を丸く加工したタイプが増えました。安全に配慮したデザインなら、遊んでいるときに鋭利な部分で手・体を傷つけるリスクが軽減されます。

木製以外であれば、マグネットタイプや合成樹脂を用いたプラスチック製のタングラムも販売されています。マグネットタイプを選ぶと、各ピースを専用のマグネットシートなどに貼りつけながら遊べます。どの素材が望ましいか迷ったときは、子どもと一緒に遊びながら検討するのが良いでしょう。

ピース数で選択

パズルの難易度を視野に入れた場合、ピース数も重要な判断要素です。最初はピース数が少ない簡単なものから始めるとよいでしょう。

タングラムで基本となるタイプは、7ピースです。ピース数が多いタイプとしては16ピースや48ピース、さらに100以上に及ぶ製品もあります。いずれも専用のケースに入れられているため、使用後は楽に片付けられるため安心です。

ピース数が多いタイプは、表現できる図形のバリエーションが豊富です。とはいえ、基本的な遊び方は変わりません。子どもの想像力は無限といわれますが、ピース数が多ければ多いほど知育効果が得られる、とは言い切れないのです。

簡単なレベルのものからはじめ、その後は子どもの様子を見ながら徐々にピースを増やすのがおすすめです。

タングラムはおもちゃのサブスクで借りよう!

タングラムは、主な対象年齢が2~4歳頃です。いずれ使わなくなることを考えると、「買う」より「借りる」方がお得です。

近年、おもちゃの「サブスク(サブスクリプションサービス)」が人気を博しています。おもちゃのサブスクは、知育玩具をレンタルしてくれるサービスの総称で、月額料金を支払うことで、毎月あるいは隔月で5~6点のおもちゃを届けてもらえるサービスです。

おすすめは、保育士など教育のプロがおもちゃを選定してくれる「chachacha」です。初回の利用時にヒアリングでタングラムを希望しておけば、毎回の選定で配送するおもちゃに入れてもらえます。

chachachaを利用する場合、まずは料金プランを選んでから仮注文を済ませることで、自動返信メールが送られます。その後、専用のヒアリングフォームに子どもの情報や必要事項を記入するだけで、利用手続きは完了です。

実際に届くおもちゃは、ヒアリングフォームに入力した情報にもとづき選定されます。保育士などの教育のプロが選定するため、高品質な知育玩具が届くと評判です。

まとめ

タングラムは、2~4歳頃の子どもの身体的・精神的発達を促す知育玩具です。簡単な7ピースのタイプでも、巧緻性が鍛えられたり、発想力・創造性の向上に結びついたりします。他の知育玩具に比べて目標が明確であり、おもちゃとしての遊びやすさも魅力的です。

タングラムはシンプルなおもちゃですが、意外に値が張るものです。「ちょっと高いかも……」と思ったら、「chachacha」などのサブスクでレンタルしてみましょう。タングラム以外にも多数の知育玩具をレンタルできるので、まずは一度試してみてはいかがでしょうか?

 

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