子どもの脳や神経、感覚器は出生後一気に成長し、成長期には大人と同じレベルにまで達します。特に脳は5歳までに85%、6歳までに90%までつくられることがわかっており、幼児期・児童期の知育教育を重要視する方が増えています。
そこで注目されているのが、「おもちゃのサブスクサービス」です。今回は、おもちゃのサブスクサービスの概要やメリット・デメリットについてご紹介します。知育玩具が気になっている方や、お子様のおもちゃ選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
おもちゃのサブスクとは?
サブスクとは「サブスクリプション(subscription)」の略で、定額料金で製品やサービスを一定期間利用することができるビジネスモデルのことを指します。電子書籍や動画配信サービスなどを中心に、幅広いジャンルでサブスクリプションモデルのビジネスが展開されています。
おもちゃのサブスクは、定額料金でお子様の月齢・年齢に合わせたおもちゃをレンタルできるサービスです。近年、子育て世代を中心に注目を集めているサブスクサービスのひとつで、多くのご家庭から支持されています。
サービス内容は提供している会社により異なりますが、多くの場合月々3,000円前後の料金で、常時3~7個のおもちゃがレンタルできるようになっています。そして、1カ月か2カ月程度でおもちゃを交換するのが一般的です。
気になる衛生面は、各社共通して細心の注意を払っており、徹底したクリーニングを行っています。利用する会社を選ぶ際は、料金はもちろん、レンタルできるおもちゃの種類や個数、対象年齢など比較しておくのがおすすめです。また、会社によって送料・手数料の有無や、おもちゃを破損してしまった際の対応なども異なるため、しっかり確認しておきましょう。
子どもにおもちゃを与える意味とは?

子どもにとって、おもちゃで遊ぶことが感性や想像力を育てたり体力や知力を高めたりするためにいかに重要であるかが広く知られるようになってきました。おもちゃは、子どもの心と体を育てるために重要な役割を果たしているのです。
子どもの成長に合わせたおもちゃを与えることは、そのときどきの興味・関心を引き出し、その能力や機能を伸ばすことにつながります。追視が始まったらメリーを飾ったり、つかまり立ちをし始めたら手押し車を与えたりすると良いとされているのは、このような理由からです。おもちゃは、子どもの発達を促し、自立を助けるために欠かせないアイテムといえるでしょう。
ただし、乳幼児期の発育は個人差が大きいため注意が必要です。発育に合わないおもちゃを与えた場合、子どもの興味・関心を引き出せない可能性が高く、あまり効果は期待できません。おもちゃの知育効果を最大限に活かすためには、子どもの成長に合わせたおもちゃを選ぶことが重要なのです。
おもちゃのサブスクを利用するメリット

おもちゃのサブスクは、多くの子育て世帯に支持され人気を集めています。まずは、おもちゃのサブスクを利用するメリットをご紹介します。
値段を気にせず高価なおもちゃを試すことができる

おもちゃのサブスクは、一定期間定額料金でおもちゃがレンタルできるサービスです。定額料金なので、質が良く知育効果の高いおもちゃも値段を気にせず試すことができます。
知育玩具は比較高価なものが多いため、購入後に子どもが遊んでくれない可能性を考えると、購入を躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。そのような場合は、レンタルして試しに遊ばせてから購入を検討することもできます。値段を気にせずさまざまなおもちゃで遊ばせて、子どもの興味のあるおもちゃを見つけられるのは大きなメリットといえるでしょう。
おもちゃを購入・処分する手間が省ける

おもちゃのサブスクなら、おもちゃを選ぶためにたくさん下調べをしたりお店に買いに行ったりする必要もありません。月齢・年齢に合わせてプロが厳選した、知育効果の高いおもちゃが定期的に送られてきます。
また、子どもが成長して使わなくなったおもちゃを、もったいなくて捨てられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。要らなくなったおもちゃの処分を怠ってしまうと、徐々に収納が圧迫されてしまいます。おもちゃのサブスクは、新しいおもちゃと引き換えに使用したおもちゃを返却するため、収納場所に困らず、処分する手間も必要ありません。
ものを大切にする気持ちや思いやりの気持ちが芽生える

おもちゃのサブスクは、一定の期間が過ぎると遊んだおもちゃを返却しなくてはなりません。自分だけのおもちゃではなく、みんなで順番に使っているということを伝えていけば、ものを大切にする気持ちや思いやりの気持ちを芽生えさせられるでしょう。
小さいうちからこのような気持ちを育むことは非常に大切で、集団生活を行うようになったときに効果が発揮されます。保育園や幼稚園に通うようになったときに、他の子どもに優しくできたり思いやりをもって接したりできるようになるでしょう。
おもちゃのサブスクでレンタルできるおもちゃは、壊れにくいものがほとんどです。しかし、万一レンタル中におもちゃを破損させてしまった場合、代償費用の有無などは提供している会社によって異なります。無償で返却可能なところや一定額代償が必要なところがあるため、利用する前に確認しておきましょう。
年齢に適したおもちゃが入れ替わりで自宅に届く

子どもの発達に合わせたおもちゃを与えることで、子どもの成長をより効果的にサポートできるといわれています。おもちゃのサブスクは、たいていプロが厳選した知育効果の高いおもちゃが定期的に自宅に届きます。
自分で調べたり買いに行ったりしなくても、安心して子どもに与えられるおもちゃが届くのは、大きなメリットといえるでしょう。利用する会社によっては、子どもが気に入ったおもちゃを継続して借りることができたり、特別価格で買い上げたりすることができるサービスもあります。
おもちゃのサブスクで注意したいデメリット

おもちゃのサブスクで、注意しておきたいデメリットについてご紹介します。利用する前にしっかり確認し、納得したうえで申し込むようにしてください。
おもちゃの費用が毎月の固定費になる

おもちゃのサブスクを利用した場合、毎月約3,000円が固定費になります。毎月おもちゃに3,000円以上かけているという家庭もあれば、頻繁におもちゃを買わない家庭もあるでしょう。
おもちゃのサブスクを契約すると、購入すると高価な製品も、比較的安価で利用できるメリットがあります。さらに一定期間後に返却することで、収納場所に困らずお部屋を綺麗に保つことができます。一方で、「レンタルでは自分たちのものにならない」とレンタル自体をデメリットに捉える方も一定数います。
コストパフォーマンスに関しては、利用する人の目的や考え方によって捉え方が大きく変わります。しっかりメリットとデメリットを踏まえ、納得したうえで利用するようにしてください。
入れ替え時に手間がかかる

おもちゃの入れ替えの時期になると、返却するためにおもちゃを箱詰めしたり、新しく受け取ったおもちゃを箱から出したりしなくてはなりません。1~2カ月に1度とはいえ、定期的に出したりしまったりする作業は、人によっては手間に感じてしまう可能性があります。ただし、利用する会社によっては、おもちゃの交換が義務ではない場合もあります。子どもがおもちゃを気に入って交換する必要がなければ、次の期間もそのまま使用し続けるなど、無理のないよう工夫しましょう。また、送られてきたときのダンボールがそのまま返却に利用できる仕組みになっていたり、受け取りと同時に返却できたり、会社によってさまざまな対策がとられています。
返却しなくてはならない・手元に残らない
おもちゃのサブスクは、月々料金を払っていても、最終的にはすべてのおもちゃを返却しなくてはなりません。ただし、気に入ったおもちゃは継続して借りることも可能としている会社は多いため、子どもが飽きるまで返却しないでおくこともできます。また、どうしても手放したくない場合は、特別価格で買取できるサービスもあります。これをメリットとするかデメリットとするかは、利用する人の考え方によって異なるでしょう。
対象年齢がある
おもちゃのサブスクを提供している会社によって、対象年齢が異なるため注意が必要です。利用を始めてすぐに対象年齢から外れてしまったり、利用しようとしたプランの対象年齢が限られていたりする場合があります。おもちゃのサブスクの利用を検討する際は、対象年齢について申し込む前に確認しておきましょう。
おもちゃのサブスクはこんなご家庭におすすめ
おもちゃに関するお悩みは、家庭によってさまざまです。以下のような悩みを抱えている場合は、おもちゃのサブスクがおすすめできます。
大量のおもちゃに手を焼いている
おもちゃは知育のためには欠かせないアイテムです。しかし、小さいうちから月齢・年齢に合わせて次々におもちゃを買い与えていると、どんどん増えて収納場所がなくなってしまうでしょう。知育の観点からも、さまざまなおもちゃが散乱している状態は、興味が分散してしまうため望ましくないといわれています。
おもちゃのサブスクを利用すれば、子どもの月齢・年齢に適したおもちゃが入れ替えで届くため、収納の心配が必要ありません。知育面でも、今必要なおもちゃだけが常に家にあるという、理想的な状態にすることができます。
飽きられるのが怖くて高い知育玩具に手が出せない
新しいおもちゃを買い与えて、子どもが興味を示さなかったりすぐに飽きられてしまったりすると、損した気持ちになってしまうでしょう。とくに知育玩具は、通常のおもちゃよりも高価なものが多いため、なかなか購入を決められないという方も多いのではないでしょうか。
おもちゃのサブスクなら、購入をためらってしまう高価な知育玩具でも、定額料金でお得に試すことができます。一定期間遊んだら新しいおもちゃと次々入れ替えられるため、たとえ飽きられてしまっても心配ありません。また、子どもがレンタルしたおもちゃに興味を示さず遊んでくれなかったとしても、おもちゃを交換してくれる会社もあります。
いつも同じようなおもちゃばかり買ってしまう
子どもの趣味や興味に合わせたおもちゃばかり買い与えてしまうと、偏りが出てしまったり、年齢に適さないおもちゃを買ってしまったりすることがあります。しかし、「たまには違うおもちゃで遊んで欲しい」と親が選んだおもちゃを買い与えても、気に入ってくれるとは限りません。この場合、買ったおもちゃが無駄になり、経済的負担が大きくなってしまうでしょう。
また、おもちゃは子どもの成長に合わせて買い与えるのが理想とされ、適さないおもちゃを与えた場合、知育効果が期待できない可能性もあります。
おもちゃのサブスクなら、子どもの年齢や好みに合わせたさまざまな種類のおもちゃが入れ替わりで届きます。興味を示さなかったり飽きられたりしても、一定期間で入れ替わるため損にはなりません。また、子どもの好奇心を刺激し、新たな興味の発見につながる可能性もあるでしょう。
効果の高い知育玩具で遊ばせたい
いつ、どんなおもちゃを与えればいいのか分からずに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。とくに3歳までの子どもの知育には、知育玩具が非常に有効といわれています。そのため、できるだけ効果の高いおもちゃで遊ばせたいと願う親御さんも多いでしょう。
おもちゃのサブスクは、お子様の月齢・年齢に合わせた最適なおもちゃを、プロが厳選してお届けするサービスです。知育のプロの観点でおすすめできるおもちゃだけが定期的に届くため、親が知育玩具について調べる手間が省け、安心して子どもに与えることができます。
まとめ
おもちゃのサブスクリプションサービスを利用するメリットやデメリットについてご紹介しました。おもちゃは、子どもの想像力や感性、知力、体力などを育てるため、幼少期の心と体の成長に欠かせないアイテムです。
知育玩具のサブスクである「ChaChaCha」では、保育士や教員など教育現場のプロ15人が、お子様の月齢や性格、個性に応じておもちゃを選定しています。幼児のうちから知育効果の高いおもちゃで遊ばせたいと考えている方には、大変おすすめできるサービスです。知育玩具に興味のある方、子どもに適したおもちゃで遊んで欲しいと考えている方は、ぜひおもちゃのサブスクのご利用をご検討ください。
おもちゃのサブスクリプションのデメリット
- 毎月費用がかかる
- 個数・内容を完璧にコントロールはできない
おもちゃのサブスクリプションのメリット
- 収納スペースが最小限で済む
- 子供の成長を感じられる
- 買ってしまってすぐ飽きられる・壊れてしまうリスク回避
- 子供の成長に合ったおもちゃを常に与えることができる
おもちゃのサブスクリプションをおすすめする人
- おもちゃの検討に時間がかかる人
- 捨てられない人
- おもちゃの選定が偏ってしまう人