
その優れた知育効果から、現代の子育てに欠かせない「知育玩具」。とりわけ知育パズルは、手先の器用さや創造力の向上が期待できる人気のおもちゃです。ただ、具体的にどのような知育効果があるのか、何を基準に選べば良いのか、悩んでいるママ・パパは少なくありません。
そこで今回は、知育パズルの効果や特徴、年齢別の選び方を徹底解説します。おもちゃのサブスクリプションサービス(以下、サブスク)についても紹介しますので、ぜひお役立てください。
知育パズルとは?
知育パズルとは、パズル遊びを通じて身体的・精神的発達を促す知育玩具の一種です。具体的な特徴をご説明する前に、「知育」の基礎をおさらいします。
知育とは?

知育とは、子供の知能を育む教育の総称です。1860年にイギリスの思想家「ハーバート・スペンサー」が提唱した「教育論」では、「体育」「徳育」「知育」の「三育」が、子供の豊かな教養を育むとしています。いずれも現代教育の基盤となる考え方で、近年は家庭内教育において知育が重要視されるようになりました。
そんな知育を家庭内で実践する際、重宝するのが知育玩具です。知育玩具には0~6歳までの対象年齢が設定されており、子供の発達段階に応じて知育効果が得られるように設計されています。
知育パズルの特徴
知育パズルには、平面パズル・立体パズルなどのさまざまなタイプがあり、ピースの大きさや形状、素材も製品ごとに異なります。素材については、子供の身体に優しい紙やプラスティック、木材などが用いられる傾向にあります。くわしくは後述しますが、創造力や思考力、判断力、空間把握能力、問題解決能力を育む効果があるとされます。
製品によるものの、対象年齢は基本的に0~6歳前後です。ただし、パズルは掴んだり持ち上げたりする必要があるため、首や腰が据わっていない未満児が遊ぶには、少し早いかもしれません。能動的に行動し、遊べるようになる1歳前後から使用することをおすすめします。
知育は実践開始時期が早ければ早いほど効果的とされるものの、対象年齢に合った玩具で遊ばせなければ、本来の知育効果は得られません。子供に知育パズルを買い与える場合、事前に対象年齢を確認してください。
知育パズルの効果やメリットとは?

一口に知育といっても、その種類や効果は多岐にわたります。ここでは、学術論文なども引用しつつ、知育パズルの効果やメリットを解説します。
学術的にみる「知育パズルの効果」

「日本感性工学会論文誌』に掲載された『木育玩具の分類とその教育効果の調査分析」によると、知育玩具の効果は6項目から評価されています。
- 手先の発達に役立つ
- 創造力がつく
- 集中力がつく
- 空間を認識する力がつく
- パターンを認識する力がつく
- 考える力がつく
本調査は、木製の知育・乳幼児向け玩具である「木育玩具」の効果および有効性をまとめたものです。特筆すべきは、資料内にある「遊びの種類と各評価に対する点数表」という内容です。知育パズルをはじめ、さまざまな「遊び」の教育効果を点数形式で評価しています。
積み木・ごっこ遊び・くるま・ころがす遊びなどがある中、パズルは上記6項目において、高い水準の評価を得ています。具体的には、手先の発達や創造力、集中力、パターン認識力の向上が期待できるとのことです。さらに立体パズルを用いることで、空間把握能力の向上も期待できます。
先述した6項目は、学術的視点における知育パズルの効果です。そこで、もう少し内容をかみ砕き、子供に知育パズルで遊ばせるメリットを解説します。
出典:出典:木育玩具の分類とその教育効果の調査分析
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/17/4/17_TJSKE-D-18-00023/_pdf/-char/ja
知育パズルにおけるメリット
知育パズルのメリットは、大きくわけて5つあります。一つひとつみていきましょう。
1.巧緻性の向上が期待できる
パズルには、手先の発達に役立つ効果、別名「巧緻性(こうちせい)」を育む効果があるとされます。小学校受験などの耳にしたことがある方もいる課と思いますが、子供の身体的発達における重要な要素です。
巧緻性は生活や遊びを通じて、自然と身につくものです。たとえば、紙をやぶる・ちぎる・丸める・巻くといった動作は、3~4歳にもなると、たやすくこなすでしょう。個人差が大きく出るのは、「糸でちょう結びをする」「上手に折り紙を折る」といった、高い巧緻性が求められる作業です。こうした作業が苦手な子は、小学校高学年になっても苦手なままのケースが多くみられます。
なぜなら、同い年の子に比べて巧緻性の発達が遅れているためです。発達の速度によって多少の個人差はあるものの、最終的には皆「ちょう結び」をしたり、折り紙を上手に折れるようになるでしょう。しかし、知育パズルなどを用いてトレーニングをするだけで、早い段階から巧緻性を高められる可能性があります。
2.創造力を養う
「創造」とは、何もないところに物事を作りだすことで、「0を1にする力」ともいえる、現代社会を生きる上で欠かせない能力です。ピースを自由に組み合わせたり、完成像をイメージしたりしながら遊ぶ知育パズルは、子供の創造力を養います。
3.集中力がつく
パズルに熱中することで、集中状態を長時間維持できるようになります。集中力は巧緻性と深い関わりがあり、巧緻性に比例して、子供の集中力も高くなる傾向があります。
4.自主性や自己肯定感を高める
パズルは能動的な遊びであり、自らの意思で考え、ピースを組み合わせなければ完成しません。自主性を育む上で、これほど有意義な遊びはないでしょう。また、パズルが完成するたびに達成感を得られるのもメリットです。それは子供の成功体験として残り、自己肯定感の向上に繋がります。
5.観察力や発想力が向上する
パズルはピースの色やデザイン、大きさを確認しながら形にする遊びです。こうした動作はすべて、子供の観察力を養います。また、じっくりと観察した結果、新しい発見やアイデアを創出する「発想力」の向上も期待できます。
知育パズルを選ぶポイント
これから知育パズルを購入する場合、以下3つのポイントを意識しましょう。
- パズルは子供にとって難しい遊びである
- 知育パズル(知育玩具)には対象年齢が設定されている
- 子供の年齢や好みに応じて定期的に買い替える
前提として、小さな子供にとってパズルは難易度の高い遊びです。パパ・ママは、その認識を持つことから始めてください。
知育パズルには対象年齢が設定されており、製品ごとに得られる知育効果が異なります。たとえな、3歳の子供に、5~6歳向けの知育パズルを与えても、内容が難しかったり、ルールを理解できなかったりする可能性があります。子供が「楽しい」と感じられないのは、知育以前の問題です。我が子の年齢に応じた、適切な知育パズルを購入してください。
また、対象年齢をクリアしても、デザインが子供の好みでない、そもそもパズルが嫌いといったケースがあります。知育パズルには優れた知育効果が認められていますが、無理強いはNGです。その場合、親子で一緒に遊ぶなどして、パズルの楽しさを知ってもらうことから始めましょう。どうしても興味を持てないなら、別の知育玩具に変更するのも手です。
【年齢別】おすすめの知育パズルと選び方
ここでは、おすすめの知育パズルを年齢別でご紹介します。まず覚えておきたいのは、ピース数とパズルの難易度は比例するということです。我が子の年齢や発達具合を確認しながら、適切なパズルを選んであげてください。
0~1歳におすすめの知育パズル

0~1歳向けの知育パズルは「ベビーパズル」と呼ばれます。1歳前後の子供におすすめなのが、ピースの大きさや形状が異なる「はめこみパズル」です。台座のくぼみに丸・三角・四角などのピースをはめこむだけの、シンプルなゲーム性が特徴です。一見単純ですが、ピースを掴んだり入れたりしようとする動作から、物体の形状や大きさの違いを理解できるようになります。
1~3歳におすすめの知育パズル

1~3歳は、知育パズルの選択肢が一気に増える年齢です。ベビーパズルは数ピースが基本ですが、1~3歳向けの製品は10~50ピースまで増えます。一般的に、この年齢を対象とした知育パズルを「キッズパズル」や「子供向けパズル」といいます。
大人目線では、まだまだピース数が少なく感じられるでしょう。ただ、ベビーパズルに比べると巧緻性や創造力・思考力が求められるため、子供にとっては難易度の高い遊びとなります。
キッズパズルの種類は多岐にわたりますが、おすすめは日本列島などが描かれた「地図パズル」です。このパズルは、知育効果を得られると同時に知識を深めることもできます。
なお、ピース一つひとつの形状や大きさ、絵柄が違うものは、より難易度が高くなります。1~3歳の子供には難しいため、そういった製品は3歳以上を目安に買い与えるのがおすすめです。
4~6歳におすすめの知育パズル

4~6歳向けの知育パズルは、50~100ピースを目安に選ぶのがおすすめです。単にピース数を増やすのではなく、ルール性のある製品を選ぶと良いでしょう。たとえば、ボードゲームのルールを取り入れた「パズル型ボードゲーム」やピースをはめこむとキャラクターの絵になる「キャラクターパズル」などが人気です。
より難しいパズルを選ぶなら、空間把握能力が求められる立体パズルを購入しても良いでしょう。あえて難しいパズルに与えることで、トライ&エラーの基礎を学んだり、挑戦意欲をかき立てたりする効果が期待されます。
知育パズルはどこで購入するのがおすすめ?
知育パズルは大手玩具チェーンやオンラインショップなどで購入できます。多種多様な製品が販売されているため、子供の発達具合や対象年齢を考慮しつつ選びましょう。ただし、近年は知育パズルを買わずに、おもちゃのサブスクで借りる人も増えています
おもちゃのサブスクとは?おすすめのサービスは?

おもちゃのサブスクとは、5~6点の知育玩具が毎月あるいは各月に届くおもちゃのレンタルサービスのことで、もちろん知育パズルの取扱いもあります。お家で様々なおもちゃが楽しめる、コストパフォーマンスに優れたサービスです。
おすすすめは、子供の年齢などに応じ、保育士などのプロが最適な知育玩具を提案・選定してくれる「chachacha」です。同サービスでは「基本プラン」「学研ステイフル監修プラン」「特別支援教育プラン」「法人向けプラン」といった4つの料金プランを用意しています。
一般家庭でのご利用なら、定価1万5,000円以上の知育玩具が隔月で届く「基本プラン」がおすすめです。基本料金は月額3,410円(税込)で、1日あたり約110円と大変お得なプランです。お子様の成長に合わせてその都度新しい知育玩具を買い替えるよりも、コストパフォーマンスに優れるのは間違いありません。
Cha Cha Chaの特徴と利用するメリット
「chachacha」に在籍するのは、幼児教育における豊富な知識と現場経験を備えた保育士などのスタッフです。子供の年齢はもちろん、興味・関心や発達段階、好みに応じて知育玩具セットを用意しています。「すぐに飽きてしまう」「興味を持ってくれない」といったママ・パパの悩みに寄り添い、最適な知育玩具をご提案します。
もちろん、自身で借りたい知育玩具を選ぶことも可能です。「ひとまず色々なパズルを試してみたい」という場合、知育パズルを多めに借りて、遊ばせてみるのも手です。「我が子がどのようなパズルを好むのか?」「何が得意・不得意なのか?」がみえてくるかもしれません。
このほか、気に入らなかった玩具は何度でも交換できたり、教育レベルに応じて上位プランを選択できたりと、「chachacha」独自のメリットが盛りだくさんです。玩具の傷や破損・汚れに対する弁償もないため、思う存分遊ばせられるでしょう。
ただし、知育パズルのような玩具は、ピースの紛失が心配になるものです。「chachacha」では、玩具の紛失は1パーツあたり100~700円の特別価格で対応しております。万が一、子供がピースをなくしても、低コストでカバーできるのは嬉しいポイントです。また、お子様が気に入った知育玩具は買取も可能。レンタル期間中であれば柔軟に対応できるため、くわしくは「chachacha」までお問い合わせください。
まとめ
学術的視点においても、知育パズルには優れた知育効果があるとされます。小さな内からパズルで遊ばせることで、巧緻性をはじめとする身体能力や創造力、集中力などを高められるでしょう。
また、近年はおもちゃのサブスクが人気を博しており、知育パズルを「借りる選択肢」も出てきました。毎回新品の玩具を買うよりもお得になるため、興味のある方はサブスクサービスをご利用ください。まずは「chachacha」公式サイトをチェックし、特徴や料金プランを確認することから始めましょう。