赤ちゃん返りはいつからいつまで?原因や上の子への対処法【保育士監修】
下の子が生まれた後や環境に変化があったときに、急に甘えん坊になったり、一人でできていたことをやらなくなったりする「赤ちゃん返り」。
「いつまで続くの?」「どう対応すればいいの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃん返りは子どもが成長する上で一時的に見られる自然な反応であり、決して特別なことではありません。
本記事では、赤ちゃん返りがいつから始まっていつまで続くのか、その背景にある子どもの気持ち、年齢別の具体的な行動と対策について詳しく解説します。
子どもの心の成長を促し、家族みんなが笑顔で過ごすための参考にしてください。
赤ちゃん返りはいつからいつまで?

ある調査によると、およそ44%の家庭にて赤ちゃん返りの経験があり、赤ちゃん返りをする年齢は2〜3歳が多いといわれています。
子どもによって個人差があるものの、一般的には4歳ごろには落ち着くことが多いです。しかし環境の変化や精神的なストレスによって小学生でも起こることがあります。
期間も子どもによって異なり、数週間でおさまる子もいれば、数ヶ月続く子もいます。長くても半年程度で落ち着くことが多いようです。
一度おさまっても、しばらくして再度赤ちゃん返りが始まることもあります。
赤ちゃん返りは、弟や妹が生まれたときに起こるイメージがありますが、妊娠中に始まる場合や、引っ越し・入園・転園などの環境変化がきっかけで起こることもあるのです。
一人っ子や末っ子など下の子がいない場合でも、赤ちゃん返りが見られることもあります。
赤ちゃん返りすることの意味

本来できていたことが急にできなくなったり、抱っこや甘えを強く求めたりする赤ちゃん返り。
赤ちゃん返りは、「できないことがあっても、自分は大切にされているんだ」という自己肯定感を再確認しようとしているサインです。そのために「こっちを見てもらおう」と、いろいろな行動をとるのです。
- ・わざとトイレに行かない
- ・おっぱいやミルクを飲みたがる
- ・保育園へ行きたくないと泣く
- ・ベビーカーに乗りたがる
- ・友達に乱暴する
など、いろいろな表現で「こっちを向いて」のアピールをします。
とくに2歳以降は、自分でできることがどんどん増えてくる時期であり、ママやパパからお世話してもらえる機会が減ってきます。
子ども自身も自立したい気持ちの一方で、「まだまだ甘えたい」、「1人でできるか心配」という自立に対しての不安な気持ちも抱えています。
そのため、「自分もまだ赤ちゃんだから、ママやパパの愛情が欲しい」ということを赤ちゃん返りという行動で示しているのです。これは決して問題行動ではなく、正常な発達過程の一部です。
ママやパパからの愛情をたっぷり受けて、満たされると「赤ちゃんが泣いているよ。おっぱいあげなくていいの?」など、下の子を気遣う場面が出てくるでしょう。
参考:汐見稔幸,榊原洋一,中川信子監修「はじめて出会う 育児の百科[0〜6歳]
上の子の赤ちゃん返りへの対応方法

下の子が生まれたときに生じる赤ちゃん返りには、以下のような対応が有効です。
- ・上の子の気持ちを受け止める
- ・スキンシップを増やす
- ・たくさん褒めてあげる
- ・上の子の生活リズムを維持する
- ・周りの人に助けてもらう
- ・上の子と二人きりの時間をつくる
それぞれ解説しますので、対応する際の参考にしてみてください。
上の子の気持ちを受け止める
赤ちゃん返りをしている上の子の気持ちを、まずはしっかりと受け止めることが重要です。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢して」といった言葉は避け、「寂しいんだね」「ママを取られちゃった気がするんだね」など、子どもの言葉にならない感情を代弁してあげましょう。
子どもが甘えたい時は、時間の許す限り甘えさせてあげてください。「もう大きいから」と突き放すのではなく、「まだまだ甘えたいんだね」と受け入れる姿勢を示すことで、子どもは安心感を得られます。
スキンシップを増やす

赤ちゃん返りが見られるときは、意識的に上の子とのスキンシップを増やしましょう。
たとえば、以下のようなことをしてあげると安心できます。
- ・抱っこやハグをする
- ・手をつないで過ごす
- ・頭をなでてあげる
- ・一緒に歌をうたう
- ・一緒にお風呂に入る
短い時間でも良いので積極的に触れ合う時間を作りましょう。身体的な触れ合いは、子どもに安心感と愛情を伝えられます。
「ママはあなたのことが大好きだよ」というメッセージを肌で感じさせてあげることで、上の子の心は満たされ、不安が和らぐことがあります。
下の子のお世話をしているときも、片方の手で触れてあげたり、頬を寄せてあげたり、できる範囲でスキンシップをしましょう。
たくさん褒めてあげる

赤ちゃん返り中の上の子には、些細なことでも良いのでたくさん褒めてあげましょう。
例えば、「ご飯を全部食べられたね」「自分で着替えられてえらいね」など、日頃頑張っていることや、お兄ちゃん・お姉ちゃんらしい行動を見せたときに具体的に褒めることが効果的です。
赤ちゃんのお世話を手伝ってくれたとき、何かを我慢できたときには特にたくさん褒めてあげましょう。
「かわいいね」「大好き」と言葉で伝えるのも大切です。
褒められることで子どもは自己肯定感を高め、「自分は愛されている」「ちゃんと見てもらえている」と感じられ、赤ちゃん返りが落ち着くきっかけになります。
上の子の生活リズムを維持する

赤ちゃん返りをしている子には、毎日の日課やスケジュールを安定させて安心を与えることが大切です。
下の子が生まれたときは、沐浴をしたり、離乳食を作ったり、深夜にもママやパパが起きて授乳をしたりなどこれまでの生活と過ごし方が変わってきます。
そのような中でも、上の子の食事時間、お昼寝、入浴、就寝時間などの生活パターンをできるだけ崩さないよう心がけましょう。上の子が、「生活の中心が自分ではなくなっている」と思わないようにしてあげてください。
上の子と遊んでいるときに下の子が泣いてしまったときやオムツ交換が必要になったときは、「抱っこしてあげてもいいかな?」「オムツ替えてきていい?」と了承を得てから動くのもおすすめです。
上の子が保育園や幼稚園などに通園している場合は、なるべく園に行っている間に下の子のお世話を済ませておくと良いですね。
規則正しい生活は、子どもの情緒の安定にもつながり、赤ちゃん返りを軽減させてくれます。
周りの人に助けてもらう

赤ちゃん返りへの対応は、ママやパパだけで抱え込まず、祖父母や親戚、友人などの周りの人に助けてもらいましょう。
特に祖父母は、上の子にとって特別な存在となることが多く、甘えを受け止めてもらったり、一緒に遊んでもらったりすることで、子どもの心の支えになります。
また、一時保育や子育て支援センターなどの地域のサービスも活用しましょう。専門家からアドバイスを受けることで、適切な対応方法を学べます。
家族以外の人と過ごす時間を設けることは、上の子にとっても気分転換や良い刺激になるでしょう。
パートナーとの役割分担も重要です。どちらか一方に負担が偏らないよう、お互いを思いやって過ごしてくださいね。
周囲の理解と協力があることで、赤ちゃん返りへの精神的な負担も軽減されます。
上の子と二人きりの時間をつくる

赤ちゃん返りへの対応として、上の子と二人きりで過ごす特別な時間を意識的に作りましょう。「〇〇ちゃん(くん)タイム」と名付けてママ自身も楽しみな時間であることを伝えるのも良いですね。
赤ちゃんが寝ている間や、パートナーや家族に赤ちゃんを見てもらっている間に、以下のような上の子だけに集中できる時間を設けます。
- ・絵本を読む
- ・二人だけで入浴する
- ・上の子の好きな遊びをする
- ・散歩やお買い物に二人で出かける
大切なのは、その時間は完全に上の子に集中することです。スマートフォンを見たり、家事をしたりせず、上の子との時間を大切にする姿勢を示すことで、「自分だけの特別な時間」として子どもに認識してもらえます。
この特別感が、赤ちゃん返りの改善に役立つでしょう。
年齢別赤ちゃん返り│よくある行動と対策

2歳以降の赤ちゃん返りでよくみられる行動と、先輩ママが実施した対策を紹介します。
これからお伝えする対策が赤ちゃん返りを改善し、穏やかな気持ちで過ごすためのヒントになれば幸いです。
2歳児の赤ちゃん返り│よくある行動と対策
2歳児はまだまだ甘えたい時期であり、イヤイヤ期と呼ばれる自我が芽生え自分の想いを主張する時期でもあります。
2歳児の赤ちゃん返りは以下のような行動がみられます。
- ・指しゃぶりをする
- ・抱っこして欲しがる
- ・トイレを失敗する
- ・おっぱいを要求する
- ・ごはんを食べようとしない
2歳のママ
機嫌のよいときには、〇〇ちゃんと一緒に歩くと楽しいな~、と伝えて手をつないで歩くようにしました。
祖父母に来てもらったり、実家に帰ったりして赤ちゃん返りの時期を乗り越えました。

一時的に哺乳瓶を使わせてあげて「〇〇くんも哺乳瓶で飲みたいんだね」と受け入れつつ、「でも〇〇くんはコップでも上手に飲めるよね、すごいね」と褒めて対応しました。
そのうち満足したのか、哺乳瓶で飲みたいとは言わなくなりました。
2歳になると言葉でのコミュニケーションも取れるようになってきますが、複雑な会話はまだまだ難しい時期です。
気持ちを代弁し、スキンシップを重視して対応していくと良いでしょう。
3歳児の赤ちゃん返り│よくある行動と対策
3歳はイヤイヤ期や反抗期と言われる時期でもあり、ハッキリと自我が形成されるときです。
この時期の赤ちゃん返りには以下のような行動がみられます。
- ・言葉での主張が増える
- ・ワガママ、イヤイヤ期が続く
- ・トイレや食事などできていたことができなくなる
- ・赤ちゃんと同じように扱ってほしがる
3歳で保育園や幼稚園に入園する子も多く、環境の変化が原因になることもあります。
3歳のママ
できたときは「さすが〇〇くん!」と褒めてあげるようにして対応しました。

満足してくれたのか、次の日は登園できました。
3歳児は自我が形成され、要求も伝えられるようになっています。
より一層、気持ちを受け止める姿勢を見せて安心させてあげましょう。
4歳児以降の赤ちゃん返り│よくある行動と対策
4歳児は身体的、認知的、感情的に驚くべきスピードで成長する時期です。
自分でできることが増え、手がかからなくなってきたと感じることも多くなります。
そのような時期の赤ちゃん返りには以下のような行動がみられます。
- ・甘えん坊になる
- ・些細なことで癇癪を起こす
- ・赤ちゃん言葉を使うようになる
- ・下の子に嫉妬する
4歳のママ

上の子をできるだけ優先して、「〇〇ちゃん(上の子)だいすき」「〇〇ちゃん(上の子)かわいいね」と愛情を伝えるようにしていたら、だんだんと下の子に対して「かわいい」「だいすき」と言ってくれるようになりました。
4歳になると、お世話が必要な場面が少なくなる分、ママやパパもつい下の子にかかりっきりになりがちです。
手をかけてあげなくてもいい分、しっかりと目と心で向き合ってあげるようにしましょう。
小学生以降の赤ちゃん返り│よくある行動と対策
小学生以降になっても、環境の変化やストレスによって赤ちゃん返りが見られる場合もあります。
- ・学校へ行くのを嫌がる
- ・自分でできることを頼んでくる
- ・下の子に嫉妬する
小学生ママ
学校まで見送ったり、帰りに迎えに行ったりして付き添うようにしました。ときどき、休んで様子を見ることもありましたが、学校にも慣れて楽しくなったのか数か月後には元気に毎日登校するようになりました。
小学生以上になると、自宅以外での関わりも増え、さまざまなストレスを抱えることも増えてきます。
ママやパパが、じっくりと向き合って対応してあげることで安心感が得られ、赤ちゃん返りが改善していくでしょう。
その他の赤ちゃん返り対策

他にも具体的な対応方法として、先輩ママたちの以下のような案がみられました。
- ・下の子の写真を撮るときは前後に上の子も撮る
- ・生まれてから今までのアルバムを一緒に見る
- ・下の子を褒めるときに「〇〇ちゃんにそっくりでかわいいね」と言う
- ・上の子を急に「お兄ちゃん」、「お姉ちゃん」とは呼ばない
日常の会話や関わりの中で、さりげなく安心感や愛情を伝えてあげるのが大切です。
取り入れられそうなものから、ぜひ実践してみてください。
まとめ

この記事では、赤ちゃん返りの時期や意味・対応方法・年齢別の具体例を紹介しました。
赤ちゃん返りは、「自分は大切にされているんだ」という自己肯定感を再確認しようとするサインです。
たくさん褒めてあげたり、スキンシップをしてあげたりして、上の子の生活や気持ちを優先してあげましょう。
つらい時は、ひとりで抱え込まず周囲の人に助けてもらってください。
上の子との遊びを充実させるために、自宅のおもちゃを充実させるのもおすすめです。
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子どもと向き合い、親子で楽しい時間を過ごせるようにCha Cha Chaのおもちゃを活用してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
鹿島 龍太朗
中学卒業後、単身にてカナダの現地校へ留学し現地の高校を卒業。日本に帰国後は上智大学外国語学部イスパニア語学科にてスペイン語を学び、日本外国語専門学校にて中国語を学ぶ。語学講師として多くの児童からビジネスまで幅広く担当している傍ら、保育士としての顔も持つ。現在は2児の父としても子育てを日々奮闘しており、子どもに関しての知識と経験、そして知育おもちゃの知識を通して様々な面から子どもに関する情報を提供している。
【資格】 保育士・語学講師 【公式HP】 https://fij.tokyo/teacher/#english03 【メディア・著書】 https://my-best.com/creators/4112
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