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1~5歳の空間認識能力を鍛える遊び&おすすめおもちゃ【作業療法士解説】

2026/01/29

1~5歳の空間認識能力を鍛える遊び&おすすめおもちゃ【作業療法士解説】

 

「うちの子、ボールをうまくキャッチできない」

「パズルが苦手みたい」

そんな悩みはありませんか?

これらの悩みは「空間認識能力」と深く関係しています。

空間認識能力は、スポーツや学習、日常生活のあらゆる場面で必要とされる大切な力です。

この記事では、作業療法士の視点から1~5歳の幼児期に、空間認識能力を楽しく伸ばせる遊びとおもちゃをご紹介します。

おもちゃ選びのヒントや、明日から実践できる声かけのコツを知って、楽しくお子さんの可能性を広げていきましょう。

空間認識能力とは?

空間認識能力とは、物の位置や形、大きさ、方向、距離感などを正確に把握する力のことです。

たとえば、以下のようなことを理解する能力を指します。

  • ・自分の体や手足がどこにあるか
  • ・物と物の位置関係はどうなっているか
  • ・立体をどの角度から見ているか

 

この空間認識能力は年齢とともに発達します。

  • 1~2歳頃:前後上下の認識(積み木を縦に重ねる、物を箱に入れる、ハイハイで障害物をよける)
  • 3~4歳頃:左右・奥行の認識(自分で服の前後を理解する、簡単な型はめパズルをする、ボールを投げる)
  • 4~5歳頃:回転・相対的な位置の認識(地図や設計図を見て再現する、パズルを回転させてはめる、折り紙で作品を作る)

 

ただ知識を教えるのではなく、「実際に触って、動かして、失敗する」という遊びの体験こそが、空間認識能力を育むコツです。

空間認識能力を鍛える幼児向けおもちゃ7選

幼児期の発達段階に合わせて、空間認識能力の向上に役立つおもちゃを7種類ご紹介します。

つみき

つみきは、空間認識能力を育てる昔ながらのおもちゃです。
積む、並べる、崩すという基本動作の中でバランス感覚や重心の理解が深まります。

1歳頃は積む楽しさを知り、2~3歳で横に並べたり橋を作ったり、4~5歳では設計図を見ながら複雑な構造物を作れるようになるでしょう。

木製のつみきは手触りも良く、立方体や直方体、円柱など様々な形があることで、形の違いや組み合わせ方を体感的に学べます。
シンプルだからこそ想像力も広がり、長く楽しめるおもちゃです。

 

【どんな子におすすめ?】

  • ・兄弟で一緒に遊びを楽しみたい子
  • ・たくさんのパーツを使って多様な作品を作りたい子

ニューブロック 

ニューブロックは、やわらかく、大きなパーツで1歳半頃から安全に遊べるブロックです。
縦・横・斜めと多方向に組み合わせられるため、平面から立体への移行がスムーズ。

大きめサイズで握りやすく、「つなげる」「組み合わせる」という空間的な操作を自然に学べます。
車や動物、お家など、子どもが興味のある形を作りながら、パーツ同士の位置関係や全体のバランスを考える力が育ちます。

2~3歳頃から創造的な遊びが広がり、空間構成力が大きく伸びる時期に最適です。

 

【どんな子におすすめ?】

  • ・手を動かして座って遊ぶのが好きな子
  • ・ブロック遊びをはじめて楽しむ1歳半頃の子

 

パズルボックス

 

パズルボックスは、ピースと本体の穴の形を合わせて入れるタイプのおもちゃです。
1~2歳の発達段階に適しており、手と目の協応動作を促しながら形の認識力や回転させて合わせる力を育てます。

最初は丸や三角などの単純な形から始め、徐々に複雑な形へとステップアップすることで、空間認識能力を高めます。

 

【どんな子におすすめ?】

  • ・1~2歳で形や色に興味を持ち始めた子
  • ・歯車やボタンなど仕掛け遊びも楽しみたい子

コロコロコースター

1M-12コロコロコースターS

コロコロコースターはコースを自由に組み立て、ボールを転がして遊ぶおもちゃです。

「高いところから低いところへ」「曲がる・落ちる」といった物理的な動きを目で追うことで、空間内での物の動きを予測する力がつきます。

1歳半頃からはパーツをつなげたり、ボールが転がる様子を見たりして楽しみ、3~4歳になるとコースを自分で設計して組み立てられるようになるでしょう。
ゴールまでボールを転がすためには角度や高さの調整が必要で、上下や高さの理解が深まります。

 

【どんな子におすすめ?】

  • ・動きのあるおもちゃに興味がある子
  • ・ブロックやつみきなどの創作遊びが好きな子

ピタゴラス

 

磁石でくっつく平面プレートを組み立てて、立体を作るおもちゃ。
「平面が立体になる」という体験ができるのが最大の特徴です。

三角形や四角形のプレートを組み合わせることで、展開図の概念を遊びながら理解できます。
また、1歳半頃は平面に並べる遊びから始まり、3歳以降は立方体や家などの立体作品に挑戦できます。

磁石の力でピタッとくっつく感覚も心地よく、試行錯誤しながら空間的な思考力を育てられるおもちゃです。

 

【どんな子におすすめ?】

  • ・小さな人形を使ったごっこ遊びが好きな子
  • ・作品づくりや工作あそびが好きな子

マグフォーマー

3M-07マグフォーマー

マグフォーマーは、磁石が入ったピースで立体を作れるおもちゃです。
三角形、四角形、五角形などのパーツを自由に組み合わせることで、複雑な立体をつくることができます。

磁石なので簡単にくっつき、3歳頃から夢中になる子が多いおもちゃです。
平面の物をつなぎ合わせると立体になる体験は、空間認識能力の発達にとても効果的。

色とりどりのパーツで視覚的にも楽しく、展開図や立体図形の基礎感覚が自然と身につきます。

 

【どんな子におすすめ?】

  • ・3歳前後で立体的な作品作りを楽しめる子
  • ・平面的なパズルが好きで立体にも興味が出てきた子

賢人パズル

立方体のブロックを組み合わせて特定の形を作るパズルです。3歳頃から遊ぶことができ、見本に示された完成形を見ながら、どのピースをどの向きで置くかを考えます。

平面の図を見て立体を再現する力、ピースを回転させて最適な向きを見つける力など、高度な空間認識能力が求められます。

難易度が段階的に上がるため、達成感を味わいながらじっくりと空間的思考を鍛えられるおもちゃです。
レベルが上がるごとにヒントが少なくなり難易度が上がっていきます。
大人でも難しい問題もありますので、年齢を問わず家族みんなで楽しく遊べます。

 

【どんな子におすすめ?】
  • ・3歳以上でパズル遊びやブロック遊びが好きな子
  • ・大人や上の子も一緒に楽しく遊びたい子

おもちゃ以外で空間認識能力を鍛えられる遊び

何気ない日常の遊びの中でも空間認識能力を伸ばせます。

空間認識能力を高めるために積極的に取り入れたい遊びをご紹介します。

 

アスレチック

公園のアスレチックや室内遊具は、全身を使って空間を移動し、自分の体と周囲の関係を体験的に学べる遊びです。

次のような動作が空間認識能力を高めてくれます。

  • ・はしごを登る
  • ・トンネルをくぐる
  • ・ジャンプして降りる
  • ・離れた場所へ飛び移る
  • ・バランスを取りながら渡る

「あとどれくらいで届く?」「次はどこに足を置けばいい?」と自然に考えることで、距離感や位置関係を把握する力が育ちます。

1~2歳は低めの遊具から、3歳以降は複雑なコースにも挑戦し、空間内での体の動かし方を学んでいきましょう。

 

ボール遊び

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ボールを投げる、転がす、キャッチする遊びは、動く物体との距離感や軌道を予測する力を育てます。

「どこに投げればキャッチできるか」「どれくらいの強さで転がせば届くか」など、空間内での動きを計算する経験がたくさんできます。

1~2歳は転がしキャッチから始め、3歳以降は投げる・蹴る動作へとステップアップしましょう。

ボールとの距離感覚は、空間認識能力の実践的なトレーニングとしてとても効果的です。

 

影絵遊び

影絵遊びは、壁や地面に映る影を使った遊びです。

手や体を動かして動物や形を作ったり、影の大きさの変化を楽しんだりします。

どのように手を動かせばその形になるかを考えて、影と実物の関係性を理解するように促してあげましょう。

また、「光源との距離で影の大きさが変わる」という空間的な関係も視覚的に理解できます。

2~3歳頃から影に興味を持ち始め、4~5歳になると自分で工夫して複雑な形を作るようになります。

 

お絵かき

紙という平面空間に物を描くことは、立体的なイメージを二次元で表現する練習になります。

「大きい・小さい」「上・下」「遠い・近い」といった空間的な概念を、視覚的に表現する力が育ちます。

1~2歳の殴り書きから始まり、3歳で丸や線の組み合わせ、4~5歳では人や家など具体的な対象を描くようになるでしょう。

立体を平面に置き換える作業は、空間認識能力の重要な要素です。

「お空を上に描こう」「ママの絵はパパの絵より大きく描いてみて」など、位置や大きさを意識させる声かけをして空間認識能力を伸ばしてあげてください。

 

折り紙・工作

紙を折って立体を作る折り紙やさまざまな物を組み合わせる工作あそびは、空間認識能力を育てる理想的な遊びです。

遊びを通して「この角をここに合わせる」「裏返す」「開く」など、位置関係や形が変わるプロセスを理解していきます。

3歳頃は簡単な折り方から始め、4~5歳では動物や花などの複雑な作品づくりも可能です。

また、はさみやのりを使った工作も、パーツを組み合わせて立体を作る経験として、空間構成力を高めます。

決められた手順の折り紙だけでなく、ハサミで切った紙を組み合わせて新しい形(船、家など)を作る自由工作も積極的に行いましょう。

 

モンテッソーリ教育における空間認識能力の育て方

子どもが自ら育つ力を重視する教育法として知られているモンテッソーリ教育でも、空間認識能力を高める工夫が取り入れられています。

空間認識能力も、特別な訓練ではなく「子どもが集中して繰り返し操作できる環境」の中で自然に育まれると考えられています。

モンテッソーリ教具が空間認識能力を育てる理由

モンテッソーリ教育では、「感覚教育」を通じて空間認識能力を段階的に育てます。ピンクタワー、茶色の階段、円柱さしなどのモンテッソーリ教育で使われる教具は、大きさ・高さ・太さといった空間的な概念を、実際に手で触れて比較しながら学べるよう設計されています。

子どもが自分で選び、自分のペースで繰り返し取り組むことで、「大小」「長短」「高低」などの違いを感覚的に理解し、空間認識の基礎を自然と身につけていくのです

 

家庭でできるモンテッソーリ式の空間認識トレーニング

自宅でも、モンテッソーリ式の空間認識トレーニングは以下のように実施できます。

■大きさの違いを比べる活動:大中小のコップや箱を用意し、入れ子のように重ねたり並べたりする遊び。順番に並べることで、空間的な序列の概念が育ちます。

■複雑な形の立体に触れる:球体・立方体・円柱などの立体を実際に手で触り、観察する時間を設けます。目を閉じて触って当てるゲームも効果的です。

■日常生活での空間活動:コップに水を注ぐ、お盆を運ぶ、タオルをたたむなど、日常の動作には空間認識が必要です。モンテッソーリでは、このような日常生活の練習を重視しています。

 

モンテッソーリ教育の教育法を意識して、自宅でも空間認識能力を高めていきましょう。

 

空間認識能力を鍛えるメリット

 

空間認識能力を鍛えるメリットは主に以下の3つです。

      • ・スポーツの土台ができる
      • ・理系科目の基礎ができる
      • ・整理整頓が上手になる

 

それぞれ解説します。

 

スポーツの土台ができる

自分の体と周りの空間を正確に把握する空間認識能力は、運動神経の基本となります。

ボールとの距離感、相手との位置関係、ゴールまでの軌道などさまざまなスポーツで空間認識能力が活用されます。

幼児期に空間認識を育てることで、体を思い通りに動かす力が高まり、将来的な運動能力の向上につながるでしょう。

 

理系科目の基礎ができる

立体を頭の中でイメージする力は、算数・数学の図形問題で必須です。

展開図から立体を想像したり、断面図を理解したり、回転図形を考えたりする力の土台は幼児期の遊びで育まれます。

積み木やブロックで立体のしくみを理解していると、小学校以降の図形学習がスムーズになるでしょう。

空間認識能力が高いと算数だけでなく物質の構造や天体の動きなどの理科的な概念も理解しやすくなります。

空間認識能力は理系思考の基礎であり、学習面でのアドバンテージとなります。

 

整理整頓が上手になる

日常の片付けや身の回りのお世話にも空間認識能力は役立つのです。

「この箱におもちゃが入るか」「棚のどこに何を置けば取り出しやすいか」など、物の配置を考える力がつきます。

空間認識能力が高い子は、限られたスペースを効率よく使う発想ができ、整理整頓が得意になる傾向があります。

衣服のたたみ方や荷物の詰め方なども、空間的な思考力の応用です。

 

空間認識能力が高い子に育てるための関わり方

空間認識能力が高い子に育てるためには、ママやパパが次の点に意識して関わるようにしましょう。

      • ・工作あそびを一緒に楽しむ
      • ・形や位置を意識した言葉かけをする
      • ・子どもが集中できる環境をつくる

工作あそびを一緒に楽しむ

子どもが工作やブロック遊びをしているとき、大人も一緒に楽しむ姿勢が大切です。

「すごいね、こんな形ができたのね」と声をかけたり、「ここをこうしたらどうなるかな?」と一緒に考えたりすると、子どもの探究心が刺激されます。

失敗しても否定せず、試行錯誤を見守る環境を作りましょう。

大人が一緒に工作を楽しむ姿を見ると、子どもはより意欲的に遊びに取り組むようになります。

ママやパパもあえて失敗したり、「わからなくなった!」と困ったり姿を見せることで、子どもは「自分で解決しよう」「助けてあげよう!」とさらに張り切って取り組んでくれるかもしれません。

 

形や位置を意識した言葉かけをする

型はめ

日常会話で、意識的に次のような空間的な言葉を使うようにしましょう。

「四角いお皿をテーブルの真ん中に置こうね」

「おもちゃは小さい順に並べて片づけようか」

物の形や位置関係を表す言葉を積極的に使って話しかけてください。

言葉と実際の様子が結びつくことで、空間認識の概念が明確になります。

「大きい・小さい」「高い・低い」「前・後ろ・横」といった空間を表現する語彙が増えると、子ども自身も空間をより意識的に捉えられるようになります。

 

子どもが集中できる環境をつくる

空間認識能力を育むには、じっくりと遊びに没頭できる時間と空間が必要です。

テレビやスマートフォンなど気が散るものを減らし、落ち着いて遊べるスペースを確保しましょう。

おもちゃは出しすぎず、一度に遊ぶものを限定することで集中力が高まります。

子どもが自分で遊びを選び、納得いくまで取り組める環境づくりが能力を伸ばすポイントです。

 

まとめ:楽しく遊びながら空間認識能力を鍛えよう

空間認識能力は、スポーツ、学習、日常生活のあらゆる場面で活用される重要な力です。

1~5歳の幼児期は脳が急速に発達する時期であり、遊びを通じて自然にこの能力を育てられます。

ブロックやパズル、アスレチックやボール遊びなど、子どもが夢中になれる遊びを通じて、楽しみながら空間認識能力を伸ばしていきましょう。

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おもちゃを上手く活用して、楽しく遊びながら子どもの空間認識能力を高めていきましょう。

 

すみこ

すみこ

作業療法士として13年間勤務、現在は医療・教育・育児関連記事を中心にWebライターとして活動中。3児の母(小学生2人&幼稚園児1人)。

作業療法士としての専門知識、母としての育児経験を活かして、具体的でわかりやすい文章を心がけています。

読んでくださる方が前向きな気持ちになれるようなお手伝いができれば幸いです。

主な運営サイト:sumiko-kurashi.com

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