生後10ヶ月の赤ちゃんの成長・発達は?おもちゃの選び方も紹介
生後10ヶ月は、目に見えて成長・発達が進む時期です。つたい歩きで、より広い範囲を移動できるようになるなど、運動能力が飛躍的に向上します。同時に、言葉に反応を示したり、その意味を理解しようと考えたりします。これらの成長・発達をサポートするには、適切なおもちゃを用意することが大切です。
今回は、生後10ヶ月の赤ちゃんの成長・発達を解説するとともに、おもちゃの選び方や利用したいサービスについて解説します。
目次
生後10ヶ月の赤ちゃんの成長・発達
生後10ヶ月の赤ちゃんの成長・発達を「運動能力」「精神発達・言語能力」「遊びの特徴と変化」といった3つのポイントから解説します。なお、以下の情報はあくまで目安であり、赤ちゃんの成長・発達には大きな個人差があることを付け加えておきます。
運動能力
生後10ヶ月頃になると、全身の筋肉が発達するとともに、身体の使い方が上手になってきます。多くの赤ちゃんがつかまり立ちを始め、立ち姿もしっかりとしてくるでしょう。つたい歩きを始める子も出てきて、広範囲を移動するようになる赤ちゃんもいます。
また、指の関節を自由に動かせるようになります。親指と人差し指で物をつまむ「ピンセットグリップ」ができるのも、この頃です。おやつをつかんで口に運んだり、おもちゃのボタンを押して遊んだりできるようになるでしょう。
精神発達・言語能力
生後10ヶ月は、知能が一段と成長し、精神発達・言語能力に大きな変化が見られる時期です。
この時期の赤ちゃんは、大人が話す言葉に反応を示したり、名前を呼ばれると振り向いたりします。「ママ」「パパ」「おいで」などの言葉に反応すると同時に、その意味を少しずつ理解していきます。
また、「マンマンマン」や「タッタッタッ」など、唇や舌を使った音を出すようになります。これは言語発達の初期段階であり、成長とともに「音」が「言葉」に変わっていきます。言葉によるコミュニケーションの基礎を形成する大切な時期ともいえるでしょう。
遊びの特徴と変化
運動能力が向上し、ハイハイやつかまり立ちができるようになると、よりアクティブな遊びに興味が向きます。特に気をつけたいのが、つたい歩き中の怪我です。赤ちゃんは転倒しやすいため、家具の角に保護カバーをつけるなど、事故防止対策を行うことが大切です。
また、手先の器用さを意味する「巧緻性(こうちせい)」が高まり、積み木やパズルなどの細かい遊びを楽しめるようになります。全身を使って遊ぶ機会が増え、ママ・パパはこの月齢に合った適切なおもちゃと「遊びの環境」を用意する必要があります。
さらに、歌や音楽に反応し、リズムに合わせて体を動かしたり、声を出したりすることが増えます。大人とのコミュニケーションを楽しむようになり、真似っこ遊びする子も出てくるでしょう。
【生後10ヶ月】おもちゃ選びのポイントは?
ここでは、生後10ヶ月の赤ちゃんに遊ばせたい、おもちゃの選び方をご紹介します。
五感と脳を刺激するおもちゃを選ぶ
赤ちゃんの視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚を刺激し、それらの成長・発達を促すおもちゃがおすすめです。知育玩具においては、視覚と聴覚、そして触覚の刺激に効果的なものがたくさんあります。
たとえば、積み木は木の感触や香り、ピースがぶつかり合うときの音、形や色などが、赤ちゃんの五感を刺激します。積み木は古くからあるおもちゃですが、多くの知育効果をもたらす優秀なおもちゃとして知られています。
そもそもなぜ、五感への刺激が重要なのでしょうか。それは、五感を刺激することが脳の発達に欠かせない要素だからです。人間の脳は、6歳までに急速に成長し、大人と同じ大きさになります。その間に「シナプス」と呼ばれる細胞同士の結びつきが増加し、脳の神経ネットワークが形成されていきます。
シナプスを増やすことは、「人間らしい成長」に欠かせないプロセスです。そのために必要なのが、五感への刺激なのです。視覚や聴覚への刺激は、脳へ電気信号として送られ、その課程でシナプスを生成していくのです。
長く遊べるおもちゃを選ぶ
おもちゃを選ぶときには、赤ちゃんが飽きずに長期間遊べるものを選ぶのがポイントです。成長・発達に合わせて遊び方が変わるもの、子ども自身で遊び方を考えられるもの、家族全員で楽しめるものがおすすめです。
生後10ヶ月以降は、遊びの幅がさらに広がります。そのため、積み木やボールのように、一度買えば長く使えるおもちゃが重宝されるのです。
親子で遊べるおもちゃを選ぶ
生後10ヶ月頃は、親子で簡単な意思疎通ができるようになります。そのため、赤ちゃんと一緒に遊べるおもちゃを選ぶといいでしょう。
おすすめのおもちゃとしては、積み木やパズルがあります。これらは赤ちゃんが色や形を学び、親にサポートしてもらいながら一緒に遊べるおもちゃです。また、音楽を聴いたり鳴らしたりできる楽器系のおもちゃ、親が読み聞かせをする絵本もおすすめです。親子で一緒に遊べば、我が子の成長をより近い距離で感じ、見守ることができるでしょう。
生後10ヶ月の赤ちゃんに遊ばせたいおもちゃは?
生後10ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃをご紹介します。おもちゃによって期待できる知育効果が異なるため、お子様に最適なものを探してみてください。
ディンプル
「ディンプル」は、生後6ヶ月から遊べる、アメリカ発の知育玩具です。プラスチックフレームに大小異なる5つのシリコンが埋め込まれており、押したり触ったりして遊びます。赤ちゃんの手指の巧緻性、色や形の認識力を高める効果が期待できるおもちゃです。
ライオンボール
中にライオンさんの入ったボールおもちゃです。転がすと音が鳴るので、赤ちゃんが興味を持って追いかけたくなること間違いなしです。体を使って遊ぶため、全身運動が促されるのもよいところです。
たたいてベビードラム
「たたいてベビードラム」は、4つのパッドを叩いて遊ぶおもちゃです。4種類のモード、10曲のメロディを内蔵しています。赤ちゃんの視覚・聴覚・触覚を刺激するとともに、リズム感を養う楽器系の知育玩具です。
ロディコップタワー
マトリョーシカ型のコップタワー。数字の書かれた大きさの違うコップを重ねるおもちゃで、数字や大きさの認識に繋がります。
リンキマルズナマケモノ
「リンキマルズナマケモノ」は、歌とリズムに合わせて光るナマケモノ型のおもちゃです。さまざまな言葉を日本語と英語、両方で学ぶことができます。同メーカーの「リンキマルズシリーズ」はおもちゃ同士を連動(リンク)させられるため、遊びの幅が一層広がります。
ゆらりんタワー
大きさの違うリングをタワーにはめるという遊びの中で、大きさの違いを学んでいきます。「これは赤!」など声掛けすることで効果がよりアップします。
バイリンガルラーニングボックス
「バイリンガルラーニングボックス」は、20種類以上の仕掛けを備えたボックス型のおもちゃです。赤ちゃんの五感を刺激しつつ、遊びを通じて巧緻性を高めます。さらに、日本語と英語の音声でセリフを読み上げる機能がついており、遊びながら英語と日本語の両方に親しむことができます。言葉・図形・色彩・数字など、さまざまな分野への興味を引き出す知育玩具です。
くるくるチャイム
「くるくるチャイム」は、0歳から遊べるボールトイとして、30年以上にわたり親しまれているおもちゃです。ボールを本体の上から落とすと、ぐるぐると螺旋を描きながら落ち、ベル音とともに下から出てきます。シンプルながら、赤ちゃんが夢中になると評判のおもちゃです。
ビルディングカップ
大きさの異なるカラフルなカップが10個入ったおもちゃ。遊びながら自然と色・大きさの違いを認識できるようになります。
感覚を育てよう!ぴょっこりブロックどうぶつ
「感覚を育てよう!ぴょっこりブロックどうぶつ」は、ウサギやペンギンなどの動物をあしらったブロック系のおもちゃです。6つの面にはそれぞれ、赤ちゃんが夢中になる仕掛けが用意されており、視覚や触覚などの感覚刺激が五感の発達を促します。
赤ちゃんのおもちゃは「ChaChaCha」で揃えよう
急激に成長・発達する生後10ヶ月の赤ちゃんには、さまざまなおもちゃを手元に置き、自由に遊べる環境が必要です。
しかし、毎月新たなおもちゃを購入するとなると、経済的な負担は大きくなります。知育玩具には対象年齢が設定されているため、使わなくなったおもちゃの処理にも困るでしょう。そこでおすすめなのが、おもちゃのサブスクリプションサービスである「ChaChaCha」です。
「ChaChaCha」は毎月定額料金を支払うことで、総額15,000円以上のおもちゃ5〜6点が届くサービスです。生後10ヶ月の赤ちゃんには、0歳児向けの知育玩具が豊富な「基本プラン」をおすすめします。
申し込みは公式サイトから簡単に行うことができます。申し込み時にヒアリングシートを記入し、その内容を元に、現役保育士がお子様一人ひとりに最適なおもちゃを選定します。
お子様がレンタルしたおもちゃを気に入った場合、買い取ることもできます。さらに、最大3点まで、おもちゃの交換リクエストを受け付けています。交換可能なおもちゃの種類と点数は在庫状況によるため、その都度お問い合わせください。
まとめ
生後10ヶ月以降、赤ちゃんは大きく成長していきます。お子様の成長・発達における大切な時期だからこそ、適切なおもちゃで遊ばせてあげたいものです。「ChaChaCha」などの便利なサービスを活用し、質の高い「遊びの環境」を整えてあげましょう。
この記事の監修者
五十嵐 麻弥子
フリーライター/上級心理カウンセラー/不登校支援カウンセラー。
出版社勤務を経てフリー編集ライターに。子育て・教育・医療・健康を中心に、さまざまな媒体で執筆多数。
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