3歳の運動神経を伸ばす!作業療法士が選ぶおすすめおもちゃ10選

すみこ
作業療法士として13年間勤務、現在は医療・教育・育児関連記事を中心に Webライターとして活動中 。3児の母(小学生2人&幼稚園児1人)。
作業療法士としての専門知識、母としての育児経験を活かして、具体的でわかりやすい文章を心がけています。
読んでくださる方が前向きな気持ちになれるようなお手伝いができれば幸いです。
主な運営サイト:sumiko-kurashi.com
「うちの子、運動が苦手かも…」
「どんなおもちゃで遊ばせたらいいの?」
3歳のお子さんを持つママやパパなら、一度はこんな風に考えたことがあるのではないでしょうか。
走る、跳ぶ、投げる、キャッチするといった基本動作が身につく3歳児にとって、遊びながら自然に体を動かせるおもちゃ選びはとても重要です。
そこで今回は、作業療法士の視点から、3歳児の運動発達を効果的に促すためのおもちゃを10種類ご紹介します。
親子で楽しく運動能力を伸ばしませんか? ぜひ、おもちゃ選びの参考にしてください。
目次
3歳の運動発達の目安や特徴

3歳になると筋肉をコントロールする力が高まるので、歩く、走る、跳ねる、蹴る、登る、ブランコを漕ぐなどの動きが簡単にできるようになります。
同時に、体のバランスを保つための平衡感覚も発達するので、次のようなことも習得します。
- ・階段の上り下り
- ・つま先歩き
- ・片足立ち
- ・三輪車に乗る
- ・大きなボールをキャッチする
- ・ボールを前に蹴る
おもちゃを選択するときは、発達段階に合ったもので、子どもの興味を考慮して選ぶようにしましょう。
参考:ディー・C・レイ編著「セラピストのための子どもの発達ガイドブック」
3歳の運動神経を伸ばす室内のおもちゃ
3歳児におすすめの、室内で使える運動神経を伸ばすおもちゃを紹介します。
雨の日や暑い日など、天候の影響で外遊びができない日にも身体を動かせるように室内用のおもちゃがあると便利です。
平均台・バランスストーン
平均台やバランスストーンは、室内で安全にバランス感覚の練習ができるおもちゃです。
3歳児は、細いところや不安定な場所を歩くことでバランス感覚や体幹を養います。
狭いところを渡る、石から石へと飛び移る、高低差のある場所を移動するなどの遊びを通して、空間認知能力や体の使い方を学び、運動の基礎となる平衡感覚を自然に身につけることが可能です。
特にバランスストーンは、部屋の大きさに合わせて配置や置く個数を調整できるため、自宅での室内遊びに向いています。
バランスボール・ロディ

バランスボールやロディは、不安定な状態の中でバランスを保とうとする力が働き、体幹を鍛えることができます。
特にロディは、足を使って跳ねる動作で全身の筋肉を使い、楽しみながらリズム感や、敏捷性(素早く動いたり、止まったり、方向を変えたりする能力)を養えます。遊びの中で、自然と姿勢を安定させる力がつき、様々なスポーツに必要な体の軸をつくるのに役立つおもちゃです。
バランスボード

バランスボードは、ボードの上でバランスをとりながら多様な動きに挑戦できるおもちゃです。立ってバランスをとるだけでなく、座ったまま揺れたり、ボードをシーソーのように使ったりと、多くの遊び方ができます。
遊び方の自由度が高く、「どんな風に使おう」と工夫しながら遊ぶ力も付けられます。
遊びを通して、平衡感覚や体幹筋力を向上させ、転倒しにくい体を育てましょう。
トランポリン・ホッピング

トランポリンやホッピングは、跳ねるという単純な動作で全身の筋肉を使い、同時に有酸素運動として心肺機能を高められます。
また、着地する際にバランスをとることで、バランス感覚や体幹も同時に鍛えられます。
室内で手軽に有酸素運動ができるため、運動不足になりがちな時にもおすすめ。
耐荷重が100㎏を超えるものも多いため、ママやパパも一緒に遊びながら運動できます。
ジャングルジム

ジャングルジムは、登る、降りる、ぶら下がる、滑るなど、全身を使った多様な動きを体験できるおもちゃです。手足の協応動作を促し、握力や腕力を養います。
また、体の重心を移動させながら移動し、空間認知能力やバランス感覚も鍛えられます。安全に冒険心を満たしながら、運動能力を総合的に伸ばすことができるおもちゃです。
キャラクターがついているものから、生活になじみやすいシンプルなデザインのものまで種類も豊富です。
ブランコやすべり台がついているタイプもあるため、設置スペースや予算に応じて選択すると良いでしょう。
鉄棒

鉄棒は、ぶら下がる、前回りをするなどの遊びを通して、握力、腕力、そして懸垂力といった上半身の筋力を鍛えるのに最適です。
また、逆さになる感覚や、自分の体を支える力も養うことができます。
鉄棒は公園などにもありますが、室内用の鉄棒であれば、天候や時間帯に左右されずに安全に遊べます。
5歳以降になっても逆上がりの練習に利用でき、長く使える遊具です。
3歳の運動神経を伸ばす屋外のおもちゃ
次に、3歳児におすすめの屋外で使える運動神経を伸ばすおもちゃを紹介します。
ボール

3歳児は、ボール遊びを通して全身の協応動作を促すことができます。投げる、蹴る、キャッチするなどの多様な動きは、手と目の協調性(目で見ながら手の動きを調整して連動させる動作)を高め、体の使い方を学ぶ良い機会になるでしょう。
また、ボールを追いかけることで、走る・止まる・方向転換するといった素早く対応するための敏捷性も養われます。パパやママ、友だちと一緒に遊ぶことで、コミュニケーション能力や社会性を育む機会が得られる点もおすすめです。
まずは、ビニール製などの柔らかくて両手で子どもが抱きかかえられるくらいの大きさのボールから使ってみると良いでしょう。
ぽっくり

ぽっくりは、昔ながらの単純な遊びでありながら、全身のバランス感覚を養うのに最適なおもちゃです。不安定な台の上でバランスを取りながら歩くことで、体幹や足の筋肉が鍛えられます。
足の指にギュッと力が入り足の筋肉が鍛えられるため、転ぶことが減ったり、片足立ちが上手になったりします。
また、足と手の動きを協調させて前に進むため、協応動作の向上にもつながるでしょう。
屋外だけでなく、室内でも利用できるため環境に合わせて遊ぶ場所を選べます。
室内で遊ぶ際は、フローリングなど滑りやすい床材の場所ではなくマットやカーペットの上などで遊ぶようにしてください。
なわとび

なわとびは、両足ジャンプやリズム感を養うのに効果的です。
跳ねる動作で全身の筋力を使い、心肺機能を高めることもできます。
3歳児がなわとびで遊ぶときは、一人で縄を回すのはまだ難しいため大人が縄を操作して遊んであげましょう。
最初は縄を回さずにジャンプする練習から始め、縄の高さを変えたり、うねうねとヘビのように動かしてあげてタイミングよく縄を跳び越える練習をしていきます。
楽しみながら、跳躍力や持久力といった運動能力の基礎を築いていきましょう。
大人も一緒に飛んで見本を見せてあげると良いですね。
キックバイク・三輪車

キックバイクや三輪車は、足を使って「自分で進む」という達成感と喜びを与え、運動への意欲を高められます。
特にキックバイクは、自転車の練習にもつながり、体を傾けてバランスをとりながら曲がる感覚を身につけるのに役立ちます。キックバイクを乗りこなしていると自転車への移行がスムーズです。
ただし、キックバイクは慣れてくるとスピードが出やすいため、坂道や道路などでは使用が禁止されています。
ヘルメットを着用して十分に安全を確認できる場所で乗るように注意してください。
参考:国民生活センター坂道や道路でのペダルなし二輪遊具の事故に注意!(発表情報)_国民生活センター
【3歳】運動神経を伸ばすおもちゃ選びのポイント

運動神経を伸ばすためには、以下のようなおもちゃを選ぶと効果的です。
- ・全身を使ったダイナミックな遊びができるもの
- ・手と目の協応動作を促すもの
- ・遊びの自由度が高いもの
それぞれ解説していきます。
全身を使ったダイナミックな遊びができるもの
全身を使って思いきり遊べるおもちゃを選ぶことで、バランス感覚や体幹の筋力が自然に養われます。
たとえば、ジャングルジムやトランポリンなどは、体の使い方を学び、運動の基礎を築くのに役立ちます。全身を動かす遊びは、脳への刺激となり、その後の運動能力の向上につながっていくでしょう。
手と目の協応動作を促すもの
3歳頃になると、手と目の協応動作(目で見ながら手の動きを調整して連動させる動作)が発達し始めます。ボールあそびや、なわとびのように動きに合わせて手を動かす遊びができるおもちゃを選ぶと良いでしょう。
手と目の動きを一致させることは、将来のスポーツだけでなく、文字を書く、箸を使うといった日常生活の様々な動作にもつながる重要な能力です。
意識して遊びに取り入れてみてください。
遊びの自由度が高いもの
遊びの自由度が高いおもちゃは、子どもの創造性を育みます。
3歳児は、想像力が豊かになり、様々な遊びを自分で考え出す時期です。遊び方が明確に決まっておらず、いろいろな使い方を工夫できるおもちゃが良いでしょう。
特にボール遊びは、ルールや投げ方、キャッチの仕方など工夫次第で遊び方は無限大です。
ボールの素材や大きさによっても力の入れ具合や感触が違い、それらに合わせて調整する能力も養われます。
さまざまなボールを使って自由に遊ぶようにすると運動全般の発達につながります。
ボール以外のおもちゃも、自由な遊び方をさせてあげるようにしましょう。
運動神経を伸ばすおもちゃを選ぶときの注意点

ここからは、運動神経を伸ばすおもちゃを選ぶときの注意点をお伝えします。
3歳の子が遊ぶにあたり、安全かつ効果的なおもちゃを選ぶための参考にしてください。
室内や家の周りで安全に遊べるか
おもちゃを選ぶ際は、室内や家の周りで安全に遊べるものかを確認しましょう。
発達段階や年齢に合っていないおもちゃは、うまく使えず転倒したり、ケガをしたりすることがあります。対象年齢を十分にチェックしましょう。
また、屋外で遊ぶものは自宅周囲の環境や、よく利用する公園の周囲を確認してください。
道路に隣接している場所でのボール遊びやキックバイク遊びなどはとても危険です。
3歳児は実際の自分の能力を正確に把握しておらず、能力以上の行動をしようとすることが多いので、必ずすぐ近くで保護者が見守るようにしてくださいね。
設置する場所はあるか
運動遊びができるおもちゃは、比較的サイズが大きなものが多いです。
安全に遊べるスペースや保管する場があるか事前によく確認しましょう。
スペースが限られている場合は、同じような用途のものでも省スペースで遊べるおもちゃを選ぶと安心です。
長く遊べるか
運動遊びのおもちゃに限らず、おもちゃを選ぶときは長く使えるものを選ぶと良いでしょう。
トランポリン、鉄棒、ボール、なわとびなどは特に年齢を問わずに遊べるため長期間利用できます。
年齢に応じた遊び方を工夫しながら、運動神経を伸ばしていってください。
3歳で運動神経がいい子の特徴

運動発達には個人差があり、3歳でも運動発達の早い子・遅い子がいます。
また、運動発達と一言でいっても筋力・バランス感覚・協調性・安定性・瞬発力など評価できる面はたくさんあります。
そのような中でも、「運動神経がいい」と感じる子の特徴は以下のような点です。
- ・片足立ちのときや細いところを歩くときにバランス感覚が優れている
- ・全身の協調性があり、手と足、上半身と下半身の動きがスムーズに連携している
- ・動きに安定性があり、走る・跳ぶ・投げるなどの基本動作がブレない
- ・反応が早く、ボールをキャッチしたり、とっさの動きに反応できたりする
上記を高めるためには、幅広い身体活動を通して運動神経を伸ばしていく必要があります。
子どもの運動神経は何歳までに決まるのか

運動神経は遺伝的な要素もありますが、生まれた後の環境や経験によって大きく左右されます。
子どもの運動神経を伸ばすには6歳までにさまざまな活動を経験することが大切です。スポーツ庁の調査によると、小学校入学前の外遊びの頻度が高いほど、10歳時点での体力テストの結果が良いことがわかっています。
また、6歳までに大人の約8割程度までの神経機能が発達すると言われており、運動を調整する能力が一気に高まる幼児期は運動神経をよくするために大切な時期です。
バランス感覚や協調性、手指の巧緻性など、さまざまな運動要素をバランスよく刺激する遊びを取り入れることで、健やかな運動発達を促せるでしょう。
参考:スポーツ庁 Web広報マガジン|数字で見る!「6」歳までの幼児期における運動習慣が与える影響
遊びながら運動神経を伸ばすためのコツ

遊びながら運動神経を伸ばすためには以下のコツを理解しておくと良いでしょう。
- ・大人も一緒に楽しく体を動かす
- ・できたことを具体的に褒める
効果を高めるためのポイントを説明していきます。
大人も一緒に楽しく体を動かす
幼児はさまざまな遊びを中心に毎日、合計60分以上楽しみながら体を動かすことが大切だと言われています。
子どもは飽きやすいため、長時間運動を楽しむためには大人が一緒に楽しむことが肝心です。
見本を見せてあげたり、できない部分をそっとサポートしてあげながらやる気を引き出し、一緒に運動しましょう。
参考:文部科学省「幼児期運動指針ガイドブック」
できたことを具体的に褒める
どのような遊びや運動も、初めてのときは上手くできないものです。
やる気が低下しないように、少しでもできたこと、前回よりも上手にできたことを具体的に褒めてあげてください。「もっとこうして!」「なんでできないの?」など、マイナスな言葉よりもプラスの言葉がけを意識してみてください。
たとえば、「昨日は1回だったけど5回ジャンプできたね」「鉄棒にぶら下がって10まで数えられたね」など小さな変化も伝えてあげましょう。
まとめ

3歳は、運動能力の基礎を築く上で非常に大切な時期。今回ご紹介したおもちゃは、単に体を動かすだけでなく、筋力やバランス感覚、協応動作、そして「体を動かすって楽しい!」という気持ちを育むことができるおもちゃです。
運動神経を高めるためには特別なトレーニングをすることではなく、親子で一緒に楽しく遊びながら、子どもが達成感を味わえるようなサポートをすることが大切です。遊びを通して運動能力だけでなく、自信や自己肯定感も育むようにしましょう。
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