コラム

赤ちゃんが冬に寝る時はどんな服装がいいの?月齢別、気温別で具体的に紹介

2024/11/06

赤ちゃんが冬に寝る時はどんな服装がいいの?月齢別、気温別で具体的に紹介

朝晩は冷える日が増えてきましたね。寒い日の夜に赤ちゃんの手足を触ったら、すごく冷たくて驚いたという経験がありませんか?

これから冬の時期になるともっと冷え込む日もあり、「風邪をひかないかな?」「手足がこんなに冷たくて大丈夫かな?」と心配になりますよね。けれど温めすぎも良くないといわれ、冬の夜の赤ちゃんの服装は本当に悩ましいです。

この記事では、赤ちゃんを冬の寒さから守りつつ、快適に眠れる服装を具体的に紹介していきます。服の調節が難しいと感じているママ・パパも多いと思いますが、 お部屋の温度と赤ちゃんの月齢に合わせて服を選んであげれば大丈夫です。大事なポイントをしっかり押さえていきましょう!

【冬のポイント①】赤ちゃんが寝る時に快適な服装とは?

生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節機能が未熟なので気温や湿度といった環境の変化の影響を大きく受けます

主に赤ちゃん・乳幼児の体温の特徴は3つです。

 

赤ちゃん・乳幼児の体温の特徴
  • ・赤ちゃんの時期は体温調節が未熟
  • ・熱を失いやすく、そしてこもりやすい
  • ・とても汗っかき

 

こうした特徴を踏まえて、赤ちゃんが寝る時の服装についてみていきましょう。

 

参考:「専門・認定看護師会だより 2012.7 vol.7」千葉県こども病院

赤ちゃんの体温と服装・環境について」鎌倉市大船の小児科 – すくすくまことくりにっく

【月齢別】冬時期、寝るときの服装

赤ちゃんの成長はとても速いので、同じ0歳児でも月齢によって服装の目安が変わってきます。

着せる枚数の目安も月齢によって変えていきましょう。基本的には次のことが推奨されています。

 

0歳児の服の目安
  • ・新生児~生後1ヵ月までは、体温調節が上手くできないので、大人より1枚多めに着せる
  • ・生後1ヵ月~生後3ヵ月は、大人と同じ枚数を着せる
  • ・生後4か月以降は、大人より1枚少なめにする

 

それぞれの月齢でオススメの服装を具体的に紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

参考:「赤ちゃんの衣服と室温」エンゼル110番

新生児~生後3ヵ月頃まで

【オススメの服装】

①短肌着+長肌着(+スリーパー)

②短肌着+コンビ肌着(+スリーパー)

③短肌着+プレオール(+スリーパー)

④短肌着+カバーオール(+スリーパー)

赤ちゃんの成長は早く、生後1ヵ月頃には手足をパタパタ動かしたりしはじめます。生後2ヵ月頃には動作も大きくなり、生後3ヵ月頃になると意識して手足を動かし始めます。

足の動きが少ない間は長肌着で大丈夫ですが、動きが大きくなってきたらはだけやすくなってきます。お腹が出ていると冷えてしまうので、適宜コンビ肌着やカバーオールに変えていきましょう

 

生後4ヵ月頃~6ヵ月頃まで

【オススメの服装】

①コンビ肌着+カバーオール(+スリーパー)

②コンビ肌着+2wayオール(+スリーパー)

③短肌着+長袖のパジャマ

個人差がありますが、生後3~4ヵ月ころに首が座って、生後5~6ヵ月ころになると寝返りをするようになります。睡眠時間も変わっていき、生後4~6ヵ月ころには夜にまとまった睡眠をとるようになっていきます。

夜にまとまった睡眠時間をとるようになったら、パジャマを着せ始めるのがオススメです。「夜はパジャマに着替えて眠る、朝起きたら洋服に着替えて過ごす」というパターンを作ることで、赤ちゃんに昼と夜の区別を教えられます。パジャマはズボンだけ着替えさせることができるので、寒い冬でも素早く着替えられるのもメリットです

 

生後7ヵ月~1歳頃まで

【オススメの服装】

短肌着+長袖のパジャマ(+スリーパー)

個人差がありますが、生後8~10ヵ月頃にハイハイを始めて、その後つかまり立ち、ひとり歩きができるようになります。体力もついてきて、赤ちゃんの活動量がどんどん増えていく時期です。

寝ている間も寝返りや動きが大きくなっていくので、動きやすいパジャマがおすすめです。お腹までカバーできる「腹巻パジャマ」も人気があります。

 

 

冬、寝るときはスリーパーだけでも良いの?

「スリーパーだけだと風邪をひかせてしまいそう…」と心配になると思いますが、0歳のときは室温や湿度が整っていれば「寝巻+スリーパー」だけでも大丈夫です室温・湿度が整っていて、さらに掛け布団をしてしまうと温めすぎになってしまうので注意が必要です

冬の快適な寝室の温度・湿度は次の通りです。

  • ・室温は20~25℃くらい
  • ・湿度は50%前後くらい、60%以上にならないように気をつける
  • ・暖房はあたためすぎないようにする

 

一般的に湿度は40%を切るとウイルスが活発になるといわれているので、40%以上になるように調節しましょう。赤ちゃんの寝ている近くに、温湿度計を置いてチェックしていくのもオススメです。

参考:「健康・快適居住環境の指針(平成28年度改訂版)」東京都福祉保健局

【気温別】冬時期、寝るときの服装

続いて、気温別に寝るときの服装をみていきましょう。

20℃~24℃のときの服装

【オススメの服装】

半そでの肌着+長肌着(+スリーパー)

②半そでの肌着+ロンパース(+スリーパー)

③半そでの肌着+薄手の長袖パジャマ(+スリーパー)

赤ちゃんが寝るのに適した気温なので、基本の服装で大丈夫です。外が冷える日や赤ちゃんが寒そうなサインを見せたら、スリーパーで調節してあげましょう。

20℃以下のときの服装

【オススメの服装】

①長袖の肌着+ロンパース(+スリーパー)

②長袖の肌着+厚手の薄手の長袖パジャマ(+スリーパー)

パジャマやスリーパーの素材によっても温かさが変わってきますので、20℃以下の気温であれば温かい素材のものを選びましょう。

ただ、20℃以下だと赤ちゃんが寒がってしまうことがあります。空調や加湿器を利用して、基本的には室温20~25℃を保つようにしてあげましょう。

赤ちゃんが暑いときのサイン、寒いときのサイン

まだ言葉が話せない赤ちゃんも、暑いときと寒いときは体のサインを出しています。次のようなサインを見たら、暖房の温度を上げたり、服で調節してあげましょう。

 

寒いときのサイン暑いときのサイン
背中やお腹、太ももが冷たい頭や手足に汗をかいている
丸まって縮こまっているタオルケットなどを蹴とばしてる
顔色や唇の色が悪い 

 

手足が冷たくても、お腹や背中が温かければ大丈夫です。手足といった末端部分だけ冷たいときは、体温調節していると考えられます。一方で、服の中のお腹や背中も冷たいときは、体全体が冷えている場合が多いので、温かくしてあげてください

大の字になって、すやすや寝ていたら適温と考えられます。

冬に着せるベビーウェアの種類

冬に赤ちゃんが着る、ベビーウェアについて簡単に解説します。

 特徴月齢
短肌着新陳代謝が活発な赤ちゃんの肌を包む、いちばん下に着せる肌着。オールシーズン使えます。新生児頃~生後3ヵ月頃まで
長肌着足先までカバーする長めの肌着で、短肌着の上に重ねて着ます。足の動きがまだ少なく、おむつ替えの回数が多い時期に便利です。コンビ肌着で代用できます。新生児頃~生後1,2ヵ月頃まで
コンビ肌着 長肌着の股下にスナップがついたもの。短肌着の上に着せます。動いてもめくれあがらず、お腹がはだけないので、足の動きが活発になる時期に◎生後1ヵ月頃~生後7,8ヵ月頃まで(つかまり立ち)
ボディー肌着つなぎ服タイプの肌着は、動いたり寝返ってもお腹が出にくく、活発な赤ちゃんも安心。新生児頃~2歳頃まで
プレオール 袖や裾が少し短めになった、低月齢の赤ちゃん向けカバーオール。新生児ころ~生後2ヵ月ころまで
カバーオールプレオールの次の段階で着る服。少し着丈が長めで、袖や裾が絞られているのが特徴。生後3ヵ月頃~生後6ヵ月頃まで
ドレスオール肌着の上に着る、ドレスのようなウェアです。新生児頃~生後2ヵ月頃まで
2wayオールスナップの留め方によって、ドレスオールにもカバーオールにもなるウェア。長く着られるアイテム。新生児頃~生後4,5ヵ月頃(お座りできるくらいまで)
ロンパース肌着の上に着る、つなぎタイプのウェア。ハイハイ時期に活躍します。生後7ヵ月頃~
スリーパー「着るお布団」と呼ばれてます。服やパジャマの上から着ると、寝冷え防止に効果的です。新生児頃~2歳頃まで(それ以上の年齢の商品もでています)

 

※使用月齢はおおよその目安です。お子さんの成長・発達によっても変わってきます。お世話が楽な服、使いやすい服だと、長く使用できます。

 

冬に適した素材とは?

赤ちゃんの肌着には、基本的に通気性と吸湿性の良い綿100%を使用しましょう。綿は織り方によって種類や特徴が変わります。

冬の室内では、「ガーゼ」と「フライス」がおすすめです。他にも、スムースやキルト、パイルといった保湿性の高い生地もありますが、暖房が効いている室内では暑がってしまうことがあるので、気をつけましょう。スムースやキルト生地は、外出時におすすめです。

またモコモコした素材も、体温調整がしにくい点から室内では避けた方が良いでしょう。赤ちゃんの体温調整は「薄い素材の重ね着」を心がけましょう

 

ガーゼ

通気性と吸汗性に優れているので、暖房で暑くなって汗をかいてしまっても、熱がこもりにくいです。
フライス伸縮性と通気性に優れていて、1年通して使える素材です。ふんわりとした柔らかい手触りです。
スムース保湿性が高いので、秋・冬に適した素材です。

【冬のポイント②】赤ちゃんが寝るときに最適な寝具と環境とは?

ベビー服を同じく、寝具も「温かくしすぎない」ということが大事なポイントになります。基本は空調とスリーパーで調節し、さらに心配であれば敷パットをあたたかいものにしてあげましょう

冬でも赤ちゃんに掛け布団はいらない?

「赤ちゃんに掛け布団はいらない」という話を聞いたことがある人も多いと思います。かけても蹴とばしてしまって意味がないといったことや、掛け布団や毛布は窒息の危険があるといった理由ももちろんあります。もうひとつ大事な理由は、赤ちゃんのSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こさないためです。

米国小児科学会はSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こさないために、「掛け布団は使わないこと」を推奨しています。布団や着せすぎによっておこる「うつ熱」をリスクとして指摘しています。

 

うつ熱とは次のようなことをいいます。

“寝返りのできない赤ちゃんの場合は、汗をかいて熱を放出しようとしても、掛け布団や着せすぎのせいで熱を逃がせず、熱をため込むことに。すると赤ちゃんはどうなるかというと、筋弛緩作用、気道閉鎖、呼吸運動の抑制などのリスクが高まり、SIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こす場合があるのです。(中略)極力、薄着、掛け布団なしを心がけてください。”出典:『12人産んだ助産師HISAKOが教える!妊娠・出産・子育て「困った」あるある解決BOOBOOK』(2022年6月,株式会社宝島社,HISAKO)

 

寒い地域住んでいてにどうしてもかけてあげたい、寒いのが心配、というママもいるでしょう。どうしても心配な時は、払いのけられる軽い掛け布団を使いましょう。厚生労働省は軽い掛布団の使用は禁止していません。その場合も赤ちゃんのお腹から足にだけにかけておくと安心です。

 

参考:「11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策月間です~睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう~」厚生労働省

敷布団で寒さ対策をする

冷気は下にたまるので、床や畳に直接布団を敷いている場合は冷えやすくなります。そこで敷布団の上に温かいフリース素材などの敷パットを重ねてあげると、寝冷え防止に効果的です。寝返りをしてもずれない、敷布団にしっかりと固定できるものを選びましょう。

 

参考:「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!-家庭内で、就寝時に窒息死事故が多数発生しています-」消費者庁

厚着、防寒はしすぎない

赤ちゃんは大人よりも体温が高く、暑がりなので、ちょっと薄着くらいが丁度良いです。厚着や、防寒のし過ぎはSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクのひとつなので防寒はしすぎないようにします。新陳代謝も活発なので、汗をかいてあせものトラブルにもつながりやすいです。

 

手足や頭が冷たいので、靴下や帽子を履かせたくなりますが、手足は体温調節に欠かせない場所です。覆わずに開放しておいた方が、赤ちゃんは体温調節しやすくなります。赤ちゃんの周りに帽子などがあると、それだけで窒息につながるリスクが高まってしまうので、寝る時には防寒具は何もつけず、スリーパーだけにしておいたほうが良いでしょう。

部屋もあたためすぎない

部屋も暖めすぎないように調節します。ストーブなどの暖房器具は夜中もつけておくと室温が上がりすぎてしまうので、赤ちゃんが寝たら消すようにしましょう。

エアコンの暖房機能であれば、室温が一定に保たれるのでずっとつけておいても大丈夫でしょう。乾燥しやすいので、加湿器も一緒に使うと良いです。エアコンの乾燥が苦手という方は、タイマーを使って寝る前と朝起きる前だけ使用するという使い方もオススメです。

まとめ

赤ちゃんが冬に寝るときに大切なポイントは次の5つです。

大切な5つのポイント
  • ・赤ちゃんを暖めすぎない
  • ・部屋も暖めすぎない
  • ・室温は20~25℃くらい、湿度は50%前後くらい
  • ・室温が整っていれば、ベビーウェアとスリーパーだけでOK
  • ・赤ちゃんの寒いサイン、暑いサインをチェック

 

今回ご紹介した服装はあくまでも目安の服装になります。お子さんによって寒がりの子や暑がりの子もいますし、地域によっても寒さの度合いが違います。お子さんの様子をしっかりチェックして、服を選んであげてください。

赤ちゃんはまだまだ体温調節が苦手です。この記事を参考にして、お部屋の温度と月齢に合った服を選んで冬の寒さから守ってあげましょう!

 

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