コラム

モンテッソーリ教育でイヤイヤ期を克服!具体的な子どもとの接し方をご紹介

2024/09/02

モンテッソーリ教育でイヤイヤ期を克服!具体的な子どもとの接し方をご紹介

 

毎日のように繰り返される子どもの「イヤイヤ!」。ママ・パパも困り果てているのではないでしょうか?多くの子がイヤイヤ期に突入する2歳は「魔の2歳児」といわれたり、世界でも「terrible two」といわれていたり、世界共通の悩みのようです。

そんなイヤイヤ期ですが、モンテッソーリ教育が提唱する、子どもの自主性を尊重した教育法を取り入れることによって、スムーズに乗り越えられるかもしれません

今回は、モンテッソーリ教育の視点からみた、イヤイヤ期の捉え方や具体的な接し方、対処法についてご紹介します。モンテッソーリ教育の考え方を取り入れると、イライラが減ったり、子供を叱ることが少なくなります。今日から実践できることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。 

イヤイヤ期はなぜおきる?

イヤイヤ期は、自我や自立心が芽生え、自己主張をはじめる時期です。精神的な発達段階のひとつであり、個人差はありますが、みんなが通る道です。

イヤイヤ期は子どもの脳の前頭前野が成長している証ともいえます。前頭前野は、思考や記憶、我慢する、感情を抑えるといった役割を持っているのですが、1歳半~3歳の子どもは、この機能がまだ未熟なために「イヤイヤ」が起こってしまうのです。

ただこれは、自分の主張や気持ちを我慢することを学んでいる途中だから起こること、だと理解しておきましょう

イヤイヤ期はだいたい1歳半ころからはじまり、2歳をピークにして、3歳以降徐々に落ち着いていきます。前頭前野の機能が発達していくにしたがって、3~4歳ころには少しずつ気持ちのコントロールができるようになっていくでしょう。

モンテッソーリ教育からみたイヤイヤ期

 

子どもの自主性や主体性を重視しているモンテッソーリ教育。このモンテッソーリ教育の考えからみたイヤイヤ期は、どのように捉えられているのでしょうか?

実はモンテッソーリ教育のなかでイヤイヤ期は、子どもが自分を成長させるために行っている行動、というように捉えられています。「自分を成長させているんだ」と考えられると、少しだけ気持ちも楽に、イヤイヤ期と向き合えるのではないでしょうか?

 

また、モンテッソーリ教育のなかには「敏感期」というものが存在します。敏感期とは、子どもが何かに強く興味を持って、集中して同じことを繰り返している時期のことです。いくつかの敏感期がありますが、イヤイヤ期が起きる1~3歳の子どもは、「運動の敏感期」と「秩序の敏感期」にあたります

このふたつの敏感期を理解していると、「わけがわからない」「意味が分からない」といったイヤイヤ期特有の子どもの行動もわかるようになります。対応と対策を取りやすくなるので、イヤイヤ期を上手に乗り越えることができるでしょう。

 

キャラ1
Cha Cha Chaスタッフ
こっちもイヤ!あっちもイヤ!だとどうして良いかわからないですよね。イヤイヤ期には「あるある」です。
 

次に2つの敏感期について解説します。

運動の敏感期

0~3歳の子どもは、自由に動くようになった手指を使ってみたいという「運動の敏感期」にあたります。これは、手指を器用に動かす練習だったり、自分が生きていくために必要な動きを身につけるために行っているものです。

 

運動の敏感期にあること
      1. ティッシュペーパーを箱から引き出す(指でつまんで引っ張りたい)
      2. 机の上のものはすべて床に落とす(腕を使いたい)
      3. 机じゅうに水を垂らして、びちゃびちゃにする(水の感触を味わいたい)
      4. ソファーの上でぴょんぴょん跳ねる(体を使いたい)
      5. 塀の上を歩いて見せる(バランスをとりたい)

 

 

秩序の敏感期

赤ちゃんはこの世界のことを何も知らずに生まれてきます。なので、この世界の状況やルールなどをものすごい勢いで「秩序」として吸収していきます。特に、順番、習慣、場所の3つに強いこだわりを持つので、この3つは「いつもと同じ」状況を作ってあげると安心します

 

例えば、次のようなことをイヤがります。

  • ・いつもは右足から靴下をはいているのに、今日は左足から履かされてしまった。
  • ・いつも通っている帰り道と違う
  • ・いつもの場所におもちゃがない

 

このように、いつもと違う状況になると途端に不機嫌になったり、不快に感じてしまうのです。これがイヤイヤに繋がります。「絶対にこうじゃないと、許せない!」という強いこだわりが現れるのが秩序の敏感期です。

 

参考:『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』藤崎 達弘著

 

モンテッソーリ流イヤイヤ期の接し方

 

モンテッソーリ流イヤイヤ期の接し方
      1. 「いつもと同じ」を大切にしてあげる
      2. 運動の敏感期と理解する
      3. 小さなことでも子どもに選択させてあげる
      4. 大人がやり方を見せて、ルールを説明する
      5. 子どもの感情を受け止めてあげる

 

モンテッソーリ教育では、子どもの「やりたい」という自主性、自発性と敏感期を見逃さないこと、そして環境を整えてあげること、の3点が大事とされています

上記の5つのことを意識して、イヤイヤ期の子どもに関わっていきましょう。

 

「いつもと同じ」を大切にしてあげる

秩序の敏感期にある子どもは、「いつもと同じ」という状況に安心します。子どもは「同じ」が大好きです。

モンテッソーリ教育では、0~3歳の子どもは無意識的記憶の時期で、意志の力がなくてもすべてを吸収し、記憶するといった力を持っているとしています。写真を撮るように画像として記憶していくので、いつもと配置が違う、いつもと順番が違う、人が違う、やり方が違うとなってしまうととても混乱して、機嫌が悪くなってしまうのです。

安心できるように、お子さんの「いつもと同じ」を大切にしてあげましょう。

 

運動の敏感期を理解する

イヤイヤ期の行動は、子どもが生きていくために必要な動作を身につけているものだったりします。親御さんにとっては困ってしまう行為でも、その時の子どもにとっては必要な行動だったりするのです。自分の身体を育てている本能的な行動、これが運動の敏感期です。

ご飯をぐちゃぐちゃにしているのは、指先の五感を刺激したいから。ご飯を投げるのは腕を思いっきり使いたいから。なんでも「自分でやりたい」という気持ちが強くなっているので、理由があるにせよ大人の都合で中断させられたり、取り上げられたら怒って反抗します。

 

少し心に余裕をもって、「子どもの生きていく力が伸びているんだな」と考えて見守ってあげることも必要です。

 

小さなことでも子どもに選択させてあげる

イヤイヤ期はとにかくどんなことにでも自分の意志を示したい時期です。そこで小さなことでも、生活のいろんなところで子どもに選んでもらいましょう。靴を選べた、服を選べた、食べるか食べないか選べた、と自分で選ぶことができたら満足感を得られます。

 

”2歳児がいる家庭を穏やかな雰囲気にする最高の方法は、日常生活の何気ない場面でも、子どもに選択をさせることです。えらばせることで、子どもは自分の考えが尊重されていると感じることができます。”
『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』藤崎 達弘著

 

さらに、毎日選択を繰り返すことは、「自分を満足できる選択肢はどっちか?」ということも考えられるようになっていきます。将来の大きな選択の練習にもなります。

またイヤイヤの感情が収まってきた頃に、感情のコントロールの方法も「どっちにする?」と選ばせてあげると、少しずつ自分で気持ちのコントロールもできるようになっていきます。

 

大人がやり方を見せて、ルールを伝える

子どものやることを心広く、見守ることも大事ですが、食事中に立ち上がったり、ご飯を投げたりといった黙認できない行為もありますよね。許容できるところは見守りつつ、危険な行為や食べ物で遊ぶといった「やってはいけないこと」は毅然とした態度で教えてあげましょう。

 

0~3歳のころの無意識的記憶は、大人のふるまい方やイヤイヤ期に対する対応などからも学習して、理解していきます。しっかりと、危ないことはしないこと、ご飯は食べるものであることを伝えていくことで、子どもも学んでいきます。

また、子どもからすると「自分の意見(やったこと)がどこまで通じるか試している」部分もあります。「ここまではいいけど、これ以上はしてはいけないよ」といった線引きを明確に説明してあげましょう。

 

子どもの感情を代弁して、受け止めてあげる

イヤイヤ期が始まる1歳半〜3歳頃は、まだまだうまく言葉で表現できないことが多くて、伝わらないことにイライラしていることが多々あります。そんなときは親御さんが、お子さんの言いたいことを代わりに表現してあげるのが効果的です。

「イヤ」という気持ちもしっかり受け止めてあげることが大切です。感情的になっている子どもに、何を言っても聞いてはくれません。「これが嫌だったんだね」「自分でやりたかったんだね」と受け止めてあげると、子どもの自己肯定感が育っていきます。そうすると子どもも落ち着いていき、自分がどんな感情で、どう表現するのが良いのかわかっていきます。

言葉と感情、両方の表現の仕方をサポートしてあげる気持ちでいきましょう。

イヤイヤ期を乗りこえる2つのポイント

 

イヤイヤ期の接し方がわかっても、そう簡単に泣き止んだり、落ち着いてくれないことも多いと思います。毎日「イヤイヤ」されるとママ・パパもストレスが溜まりますよね。

そんなときは、次の2つのことを心がけてみてください。

 

イヤイヤ期を乗りこえる2つのポイント
      1. ①気持ちの切り替えをしてあげる
      2. ②時間にゆとりを持つ

 

気持ちの切り替えをしてあげる

ママ・パパが共感してあげたり、寄り添ってあげても、感情の爆発が収まらないときがあります。特に大人が線引きをして、「これ以上はダメだよ」「ここではやらないよ」というときに起こりやすいです。

そこで、場所替えや別のおもちゃを見せることで気分を変えるサポートをしてあげます

ダメな理由をクドクドと説明しても、子どもにはまだ難しいため効果は薄いです。短く説明して伝えても泣き止まないときは、ササっと別のことに気を向けてあげましょう。

 

時間にゆとりを持つ

秩序の敏感期にある子どもは、必ずこれをやらないといけない、必ずこの順番でやらないといけないというこだわりを持っています。時間がないときに親御さんが靴を履かせようとしたら、「自分で履きたい」とイヤイヤがはじまります。こうなってしまうと、さらにやっかいですよね。

でも子どもの秩序も大切にしてあげたい。そう思ったら、時間にゆとりを持つことを心がけてみてください

  1. 子どもが自分で靴を履くのを待ってあげる時間
  2. 遠回りでもいつもと同じルートを通ってあげる時間
  3. いつもと同じ順番で支度をすること

 

こうした子どものこだわりを見守ってあげるには時間のゆとりが必要です。日々の暮らしをゆっくりにしてみる、少し早めに家を出る、などできることからはじめましょう。

 

こんなときはどうしたら良い?みんなどうしてる?

ご飯を食べない!

ママ-02(困)3歳のママ

イヤイヤ期で本当にご飯を食べません。ご飯は3口くらい、あとみそ汁と果物を少し食べて終わりです。体重も減ってきていて心配…。

mom8-22歳のママ

食べムラがでてきて、夕ご飯は一口だけなんて日もあるくらい、全然食べません。少し気に食わないことがあると、席を立ってしまって食事も進まず困ってます。

 

ご飯を食べないときのアドバイス

mom7小学生のママ

ご飯食べないこともありましたが、特に痩せすぎてもいなかったので、「本当にお腹がすいたら食べるだろう」と割り切っていました。毎食一口だけということもないと思うので。
 

mom55歳のママ

 

うちの子も、パスタ2,3口、煮物ちょこっと食べてお昼はおしまいでした。「いらない」という割には、口まで運んであげると食べたりしました。食べ方を変えたら食べてくれるかも?あと、うちでは「席を立ったら食事は終了」とルールを決めていますよ。
 

Cha Cha Chaスタッフ
 
食事のときのルールを作っておくのは良いですね。食事の時間は30分までとか、席を立ったら片付けるなど。時間内に食べず、片付けると泣くことがあると思いますが、それもひとつの経験です。食事の時間に食べないとお腹がすくことを学んでいきます。
 

ご飯を投げる!

3歳のママ

イヤイヤ期まっさかりの息子が、毎回ご飯を投げたり、ひっくり返したりして大変です…
 

mom8-22歳のママ

おもしろがって、嫌いな食べ物を床に落とすようになりました。突然、何かが気に入らないのかお皿もひっくり返されてしまい、心が折れそうです。

 

ご飯を投げるときのアドバイス

mom7小学生のママ

うちでは食べたら少しずつ、ご飯をお皿におく方式にしてました。食器やスプーンを選ばせるのも効果的で、嬉しそうに食べてましたよ。
 

mom55歳のママ

 

床にビニールシートを敷いておくと、片付ける手間がなくなるので少し寛容になれました。あとはお昼はパンやソーセージにして、投げられても散らばらないものにしてました。

mom7小学生のママ

うちの子も2歳くらいのときにご飯をよく落としてました。そのときは怒ってしまってましたが、いま思えば子どもが学んでいる最中だったのかな?と思います。食べ物を落としたら食べれないことやお皿を投げたら危ないことなど。しばらく伝えていけばそのうちやめるので怒らなくても良いと思います。

Cha Cha Chaスタッフ
 
みなさんいろんな工夫をして乗りこえてますね。怒らなくてすむ対策をすることと、「そのうちしなくなる」と割り切ることも大切ですね

イヤイヤ期のときにやってはいけない対応は?

イヤイヤ期のときにやってはいけない対応は?
      1. ・何でも「ダメ」と押さえつける
      2. ・イライラして、感情的に怒る
      3. ・わかりにくい言葉で注意する
      4. ・交換条件を出して、いうことを聞かせようとする
      5. ・おどしを使って、いうことを聞かせようとする
      6. ・子どもの側から離れる

 

「泣き止んだらお菓子買ってあげるよ」といった交換条件や、「もう置いていくよ」といったおどしの言葉。あれもこれも「ダメ」と否定してしまうこと。イヤイヤ期に直面していると、ついついやってしまうことばかりだと思います。

こうした言動はどれも親御さんが、お子さんにいうことを聞かせようとしていることから発せられています。しかしこれらは、せっかく意思表示をはじめた子どもの気持ちは置き去りにされてしまうものです。また「何でダメなのか?」がかわらないので、効果も薄くなります。

なるべく子どもがやりたいことをできる環境にしてあげるか、どうしダメな時は子供にもわかるように、冷静に淡々と短く理由を説明するのがベストです。

イヤイヤ期にはおもちゃの活用も効果的

イヤイヤ期のお子さんと向き合うのは大変なことばかりですよね。なかなか子どもが落ち着かないときはおもちゃを活用するのがおすすめです。

イヤイヤ期の時期は子どもの自我が形成される時期で、以前よりもさらにいろんなことに興味関心が広がり、「何かに挑戦したい」という欲求も高まります。

こうした気持ちをおもちゃや知育玩具でたくさん遊ぶことによって満たしていきます。遊びを通して自分の気持ちを表現していくことで、ストレスと緩和させたり、自己肯定感を高めることもできます

 

このとき、上記に書いたように子どもにおもちゃを選ばせてあげたり、子どものやりたいことを止めなくて済むような環境を作ってあげましょう。

まとめ

モンテッソーリ教育の考え方をもとに、「イヤイヤ期」を見てみると、今までわからなかった子どもの嫌がるポイントや不機嫌になるポイントが見えてきましたね。

子供の成長を尊重して、「いつもと同じ」という安心感を作ってあげたり、本当に言いたい言葉や気持ちの切り替えをサポートしてあげることで、イヤイヤ期をスムーズに乗り越えることができるでしょう

またイヤイヤ期を乗りこえるのに、おもちゃは心強いパートナーになってくれます。遊びは子供のストレス解消になり、おもちゃは興味・関心を広げて「やりたい」を叶えてくれる道具になります。ぜひたくさん活用してくださいね!

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