コラム

赤ちゃんのテレビはいつからOK?つけっぱなしの影響や視力への影響は?

2024/10/09

赤ちゃんのテレビはいつからOK?つけっぱなしの影響や視力への影響は?

テレビやスマホ、タブレットといったデジタルデバイスは、いまや私たちの生活に欠かせないものとなっています。特に子育て中のママ・パパ世代は、子どものころからテレビに親しんできた方が多く、テレビがついている環境が当たり前になっている方が多いでしょう。

しかし、便利で楽しいツールである一方で、赤ちゃんに与える影響も気になりますよね

「赤ちゃんにテレビを見せても良いの?」「いつから見せてあげるのが良いの?」と悩んでいる方がいらっしゃると思います。

この記事では、そんな赤ちゃんとテレビの付き合い方について、専門家の意見や研究結果を踏まえて詳しく解説していきます。テレビの使用を迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

赤ちゃんがテレビを見て良いのはいつから?

「赤ちゃんにテレビをいつから見て良いのか?」ということに明確な決まりはないので、どのタイミングからテレビを見せても大丈夫です。

ただし、画面を近くで見ることや1日中テレビがつけっぱなしになっている状況はなるべく避けた方が、赤ちゃんの視力や成長・発達にとっては好ましいです

日本小児科学会では、2歳未満の赤ちゃんにはなるべくテレビを見せないことを推奨しています。

赤ちゃんの目の発達としては、だいたい生後2ヵ月ころから目の位置が安定してきて、ピントを合わせる、動くものを追いかけるといった目の動きが発達してきます。色の区別もできるようになってくるので、赤ちゃんがテレビに関心をしめしているような姿がでてくるでしょう。

 

参考:赤ちゃんの目の発達〜おさえておきたい4つのポイント〜 – 小児科オンラインジャーナル (syounika.jp)

 

専門機関が推奨しているテレビを見て良い年齢と時間

さまざまな研究や調査の結果、各専門機関からは、テレビを見せる年齢と時間を次のように推奨しています。

 

日本小児科学会

  • ・2歳未満はテレビの視聴を控えるように
  • ・2歳以降では1日1時間〜2時間。なおかつ1回の視聴は30分まで

 

アメリカ小児学会

  • ・2歳未満はテレビの視聴を控えるように
  • ・2歳以上で1日1時間

 

WHO(世界保健機関)

  • ・2歳未満まではテレビの視聴を推奨しない
  • ・2~4歳までは、1日1時間以内

 

3つの機関ともほぼ同じ年齢と視聴時間を勧めていますね。

2歳未満が視聴を控える理由としては、テレビなどのメディアは、教材として使う場合でも、単にバックグラウンドで流している場合でも、2歳未満の乳幼児にとって悪影響をもつ可能性があり、良い影響は報告されていないから、だといいます。

 

ママ・パパにとって2歳までテレビを見せないことは厳しいですよね。ですがこれは、テレビを見続けることでコミュニケーションが減ったり、身体を動かす時間が減ったりするのを防ぐために心がけたい目安時間なのです。

次からは、そういったテレビによる悪影響について見ていきましょう。

 

テレビのつけっぱなしが赤ちゃんに与える影響は?

テレビつけっぱなしが与える影響
      1. 言葉の発達が遅れる
      2. ②コミュニケーション不足になる
      3. ③睡眠不足になる
      4. ④視力の低下
      5. ⑤運動不足になる
      6. ⑥テレビにしか注意がいかなくなる

 

テレビのつけっぱなしが赤ちゃんに与える影響は、上記の6つがあります。

もし赤ちゃんの様子をみていて、どれか気になる点があったらテレビの見方を見直していきましょう。

 

言葉の発達が遅れる

日本小児科学会の調査によると、テレビの視聴が4時間以上、8時間以上と長時間になればなるほど言葉の遅れが高いことがわかりました

特に8時間以上見ている子どもと、4時間未満の子どもを比べると、その差は2倍もありました。

この調査から、日本小児科学会は次のように結論付けています。

 

“調査結果は映像メディアからの一方的な働きかけだけでは子どもの言語能力が発達しないことを裏付けている”出典:『乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険です』(2004年4月,日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会)

 

赤ちゃんの言葉の発達には、親子の双方からの関わり、コミュニケーションが欠かせません。テレビを長く見たと感じたら、いつも以上に親子で遊んだり、スキンシップを心がけましょう。

 

コミュニケーション不足になる

テレビがついていると、親子ともあまりしゃべらなくなり、お互いの顔を見て話すことも少なくなります。一緒におもちゃで遊ぶことや出かけることも減ってしまうので、必然的に親子のコミュニケーション不足になってしまいます。

0歳の赤ちゃんに1番必要なことは、スキンシップやコミュニケーションです。生後3ヶ月くらいまでは視界もぼやけているため、赤ちゃんが頼りになるのは触覚や聴覚、ママ・パパとのスキンシップです。これがとても大事になります。成長著しい0歳の時期は、テレビによってコミュニケーションやスキンシップが減ってないか、不足していないか気をつけましょう。

 

睡眠不足になる

アメリカで生後6か月から8歳までの1800人の子どもを対象とした研究によると、テレビを見る時間が1時間増えるごとに、睡眠時間が7分短くなることがわかりました。またテレビのある寝室で寝ていた子たちは、平均睡眠時間が約30分も少なかったことがわかっています。

テレビの使用や寝る部屋にテレビがあるだけでも、睡眠に影響が出るようですね。

 

睡眠は赤ちゃんの成長・発達にとってとても重要です。「寝る子は育つ」といいますが、まさに体や脳の発達、記憶を定着させたり、感情を安定させたりすることも十分な睡眠によってもたらされます

赤ちゃんが起きていても元気がないときは睡眠不足かもしれません。

参考:テレビ視聴が増えると、子どもの睡眠時間が減るかもしれない |ニュース |ハーバード大学公衆衛生大学院 (harvard.edu)

 

視力の低下

テレビをつけっぱなしにしておくことで、「目が悪くなる」というのは周知の通りかと思います。ただ、朝から晩までずっと近い距離でテレビを見ている、という状況ではない限り、赤ちゃんの目の発達や視力に影響することはあまりないようです。

気をつけるべきは、至近距離で長時間みせてしまうことです。近くで見せすぎてしまうと、寄り目(内斜視)や近視、乱視になってしまう可能性が高まります。

近距離で、長時間テレビを見せることだけは避けましょう。

 

運動不足になる

テレビに注意が向いていると、赤ちゃんはピタッと動かなくなり、ずっと座っているか、ずっと立っています。同じ姿勢で、体を動かさないこの状況が続いてしまうと、赤ちゃんでも運動不足になってしまいます

運動不足になると、主に便秘や食欲の低下、睡眠不足、体力や免疫力の低下につながってしまうので注意が必要です。

 

テレビにしか注意が向かなくなる

テレビをつけっぱなしにしておくことで、赤ちゃんはテレビにしか注意がいかなくなってしまいます。大人であれば必要な情報だけ拾うことができますが、赤ちゃんはまだ1度にふたつのことはできません。

おもちゃで遊んでいるときや食事のときにテレビがついている状況だと、テレビの方に関心がいってしまい、遊びや食事に集中できなくなります。赤ちゃんの集中力を高めるためには、「見るときにつける、終わったら消す」とメリハリをつけることが必要です。

 

以上の6点がテレビが赤ちゃんに与える影響でした。

これらの影響はテレビだけでなく、スマホやタブレットでも起こりえます。最近は、スマホで動画やゲームで遊ばせておく「スマホ育児」にも注意喚起がなされています。しかし、テレビと同様にスマホも、ママ・パパが手が離せないときにとっても役に立つメリットもあります。

上記に挙げた注意点をしっかり理解したうえで、テレビもスマホも上手に使っていく。「ちょっと使いすぎかな?」「見せすぎかな?」と不安になったら、すぐに環境や行動を変える。その意識が大切です

 

赤ちゃんとテレビを見るときの注意点

 

日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は、子どもにテレビを見せるときの注意点を示してくれています。

 

これを参考にしつつ、特に次の3つのことを注意していきましょう。

  • ①テレビは短時間で、距離を十分にとる
  • ②テレビを一人で見せない
  • ③テレビの時間を制限する

 

テレビは短時間で、距離を十分に取る

赤ちゃんの目の影響を軽減するためには、短時間の視聴でテレビから離れてみることが必要です

具体的には、テレビ前に柵を作って近くで見れないようにしたり、高い位置にテレビを固定することで、近くで見れないようにする方法があります。

 

 
 
 
 
 
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Cha Cha Chaスタッフ
 
しっかりとした柵があることで、赤ちゃんがテレビに近づきすぎるのを防いでくれますね!
 

テレビを一人で見せない

研究によって、テレビを見ているときに親からの関りが少ないと、言葉や運動能力、人との関りといったことに影響が出ることがわかっています。

 

“視聴時の親の関りが少ない長時間視聴児では(中略)有意言語の他、言語理解、社会性、運動能力にも遅れ傾向がみられた。”出典:『乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険です』(2004年4月,日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会)

 

このことからも、テレビは赤ちゃんひとりで見せるのではなく、ママ・パパも一緒に見て楽しむことが大切です。一緒に見ながらスキンシップやコミュニケーションがたくさん取れるコンテンツだと、さらに効果的ですね。

 

テレビの時間を制限する

テレビをつけっぱなしにしておくと、赤ちゃんの集中力がすべてテレビに向いてしまうため、何をするにも上の空といった状態になりかねません

テレビの時間を制限したり、メリハリをつけることが必要です。

 

  • ・遊んでいるときは消す
  • ・食事中はつけない
  • ・時間を決めてテレビを見る
  • ・ひと番組終わったら消す
  • ・見てないときは消す

 

簡単なところ、できるところからやっていきましょう!

 

他のママたちはどうしてる?│赤ちゃんとテレビの付き合い方

「テレビは赤ちゃんにあまり良くないのはわかったけど、ついついつけてしまう…」「専門機関は2歳までは見せない方が良いっていうけど、実生活では難しい…」という方も多いと思います。

ほかの家庭ではどのようにしているのか、アンケート調査の結果とママたちの経験談をみていきましょう。

 

いつから見始めた?

アンケートによると、テレビを見せ始めた時期は6ヵ月を過ぎてからが最も多いことがわかりました。

新生児期24.2%
生後6ヵ月を過ぎてから56.5%
1歳を過ぎてから17.7%
2歳を過ぎてから1.6%

 

 

1歳と3歳のママ

 
上の子は6ヵ月ころから幼児番組を見せてました。下の子は、上の子がテレビを見ているので、生まれたころから見てましたね。一緒に楽しみながら見れば、早くから見ても良いと思ってます。
 

ママ-02(困)2歳のママ

目に悪いと思ったので、うちは1歳過ぎてからにしました。はじめは興味なさそうだったけど、1歳半になったらハマって見てます。なので、番組を絞って見せるように気をつけています。

 

キャラ1
Cha Cha Chaスタッフ
ほかにも「つかまり立ちが始まってテレビの方に行くようになったから」という、お家もありました。お子さんの月齢でテレビデビューを決めたり、興味を持った段階で少しずつ見せている家庭が多いようですね。
]
 

1日に見せている時間は?

1日にだいたい1~2時間というご家庭が一番多いという結果でした。

30分~1時間21%
1時間~2時間33.9%
2時間~3時間17.7%
4時間以上~11.3%

 

 

1歳のママ

 
10ヵ月ころから1時間程度、夕方の教育テレビを見せています。その間は家事に専念できるので、とても助かってます。
 

1歳のママ

ずーっとつけっぱなしは良くないと思って、一度に見るのは1時間まで。1日2~3時間くらいと思って見せてます。あと、ご飯のときはつけない習慣にしています。
キャラ1
Cha Cha Chaスタッフ
0歳児であればママ・パパが視聴時間をコントロールしやすいですね。この時期にテレビの見方を身につけられれば、2歳、3歳になったときに「テレビを消すと泣く(怒る)」「もう一回見る!といって泣く」といったことが軽減できるかもしれません。
 

どんな時に見せてる?

主にテレビを見せている状況は次の6つのときのようです。

家事をしているとき83.9%
教育の一環として41.9%
風邪などで外で遊べないとき35.5%
おでかけの準備をしているとき33.9%
赤ちゃんがぐずったとき30.6%
自分が休みたいとき30.6%
子どもと遊ぶレパートリーが尽きたとき28%

 

 

 

 

2歳のママ

 
積極的に子供に見せ始めたのは10ヵ月くらいですが、それ以前は自分の息抜きのために、ミルクの後やひと通り遊んだあとにテレビを見ていました。
 

ママ-02(困)1歳のママ

赤ちゃんがぐずって何しても泣き止まなかったときに、テレビをつけたらピタッと泣き止みました。それから、あまりに泣きがひどいときはテレビを使ってます。
 
キャラ1
Cha Cha Chaスタッフ
テレビをつけることによって、家事がスムーズに終わる、ママのひと休みになるというのはとっても良いメリットです!遊びやおもちゃに飽きちゃっていると感じたときにも、テレビは良いリフレッシュになりますね。
 

ワンオペ育児とテレビ

共働き家庭の多くでは、平日はママのワンオペ育児で回っているという家庭も多いです。そうなるとママは、ひとりで子どもの世話と遊び相手、家事をしなくてはいけないため大忙し。「テレビをつっけぱなし」「テレビに相手をしてもらわないと無理!」といった状況にあります。

 

 

キャラ1
Cha Cha Chaスタッフ
ワンオペ育児では特にテレビは欠かせないアイテムです。積極的に使って、負担を減らしていきましょう!お子さんがテレビに近づきすぎるのだけは、気をつけてあげてくださいね。

遊びのマンネリ解消には、おもちゃのサブスクがおすすめ!

「赤ちゃんがおもちゃに飽きてしまった」「赤ちゃんとの遊びのレパートリーがなくなった」このような原因から、ついついテレビに頼ってしまった経験は誰もがお持ちだと思います。

テレビも親子のコミュニケーションを増やしてくれたり、映像や音でおもちゃとは違った刺激を与えてくれるので、悪い面ばかりではありません。

しかし、赤ちゃんへの影響を考えてあまり見せたくない、という方も多いのではないでしょうか。そんなママ・パパにおすすめなのがおもちゃのサブスクです!

おもちゃのサブスクを使えば、2ヵ月に1回常に新しいおもちゃで遊ばせることができます。おもちゃを交換することで飽きにくく、そのときの成長・発達にもピッタリなおもちゃで遊ばせることができますよ!

おもちゃのサブスク「Cha Cha Cha(チャチャチャ)」では、

  • ・2ヶ月に一回発育に合わせてプロがおもちゃを選んでくれる
  • ・1月あたり3,910円(税別)で6つのおもちゃを遊ばせられる
  • ・普段選ばないようなおもちゃも届いて楽しい

といった特徴があります。

赤ちゃんの成長は早く、あっという間におもちゃも合わなくなったり、同じおもちゃだと飽きて遊ばなくなったりするものです。そんな悩みをおもちゃのサブスクによって解消することができます。

「Cha Cha Cha」公式サイトでは、実際におもちゃのサブスクを利用しているママ・パパの声も見ることができますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ│テレビとの上手な付き合い方

今回は、テレビによる赤ちゃんに与える影響や専門機関が勧める年齢、各家庭のテレビ事情などを見てきました。テレビのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

メリットデメリット
  • ・大人しく見ててくれるので、家事がしやすい
  • ・育児の休憩時間になる
  • ・ママ・パパが楽になる
  • ・一緒に歌ったり、踊ったりすることで良いコミュニケーションになる
  • ・言葉の発達が遅れたり、視力の低下、運動不足の影響を受ける
  • ・コミュニケーション不足になりやすい
  • ・テレビ以外のことが上の空になる

 

テレビとの上手な付き合い方は、デメリットをしっかりと理解したうえで、ママ・パパの負担やストレスが減る使い方が最適である、といえるでしょう。

テレビをつけて家事が進んで楽だと思えば使っていった方が良いですし、「テレビばかり見せてて心配…」と逆にストレスがたまるようであれば、少し使い方を見直した方が良いでしょう

助産師のHISAKOさんも、「ママが楽になるなら、テレビをつけっぱなしにしてもいい、テレビもスマホも便利なものはどんどん使おう」とアドバイスをしてくれています。

 

“心配しているママさんは、1日中見せるような使い方はしていないはず。(中略)何事もバランスですから、極端に見せすぎなければいいだけ。もし、中毒のようになってしまっているのなら、テレビよりも夢中になれる、心が揺さぶられるような体験を子どもに与えてあげる必要があるかもしれません。(中略)触らせるときは触らせる、触っていないときは親子でたっぷりスキンシップを図る、とメリハリのある使い方をすればOK。”出典:『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』(2023年8月,サンクチュアリ出版,HISAKO)

 

赤ちゃんにいつからテレビを見せるかどうかは、ご家庭の考え方や環境によって変わります。テレビの使い方を少し工夫して、親子の触れ合いやコミュニケーションを大切にすれば、赤ちゃんの頃から見せても大丈夫です。便利なものは上手に使って、子育てを楽しんでいきましょう!

 

 

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