コラム

ワンオペ育児とは?心身の疲労と孤独を乗り越える5つの方法

2024/12/11

ワンオペ育児とは?心身の疲労と孤独を乗り越える5つの方法

育児・家事で疲れを感じている毎日、ふと自分の時間がほしいと思うことはありませんか?

近年、多くの母親が一人で家事・育児を抱え込む「ワンオペ育児」に直面しており、一種の社会問題となっています。

そこで今回は、ワンオペ育児がもたらすリスクとその影響についてご紹介します。少しでも家事・育児が楽になる方法を一緒に探っていきましょう。

ワンオペ育児とは?

ワンオペは「ワン・オペレーション」の略で、もともとは飲食店などで従業員が一人で店舗運営を行うことを指します。これが転じて、夫婦のどちらかまたは一人親が家事・育児を一人で担う状況を「ワンオペ育児」というようになりました。

ワンオペ育児に明確な定義はありませんが、「母親が一人で育児を行っている状況」が多く見られます。これは共働き・専業主婦を問いません。父親が単身赴任中だったり、近くに頼れる人がいなかったりと、さまざまな理由でワンオペ育児をしている方が少なくないのです。

ワンオペ育児が増えた背景とは?

ワンオペ育児が増えている背景には、複数の社会的要因が絡み合っています。それぞれ詳しくご説明します。

共働き世帯の増加

厚生労働省の調査によると、2022年には共働き世帯が1,247万世帯と過去最高を記録しました。また、子育てをしながら働く母親の割合も年々増加していて、同年の調査では75.7%に達しています。

一方で、共働き世帯が増えても、家事・育児の負担は依然として母親に偏っています。総務省の調査では、6歳未満の子どもがいる夫婦の場合、妻の1日の育児時間は3時間54分であるのに対し、夫はわずか1時間5分でした。この著しい差が、母親がワンオペ育児に追い込まれる一因といえます。

参考:厚生労働省 図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移

参考:令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果

パートナーの単身赴任や長時間労働の影響

日本の労働環境では、男性の長時間労働が一般的です。特に父親が単身赴任をしている場合、母親は平日だけでなく週末も含めて、すべての育児を一人で担うことになります。このような状況が母親に大きな負担をかけています。

地理的な孤立と育児サポートの不足

核家族化の進行もワンオペ育児を助長する一つの要因です。かつては三世代同居が一般的で、祖父母が育児をサポートすることも多く見られました。しかし、現在では実家から離れた地域に住む家庭が少なくありません。

地理的な孤立により、急な用事や体調不良時に頼れる人がいないため、育児の負担がさらに重くなります。加えて、育児の悩みを気軽に相談できる相手がいないことで、母親の精神的な孤独感が深まる傾向にあります。

社会的支援の不足

日本の育児支援制度は徐々に整備されていますが、依然として不十分といえます。保育所の待機児童問題、柔軟な働き方を認めない職場環境など、社会全体で育児を支える体制を整える必要があります。

特に、父親の育児参加を促進する取り組みが不足しているとされます。近年の育児休業の取得率は上昇傾向にあるものの、未だ低い水準にあります。たとえ育児休業を取得できても、職場の理解不足や、昇進への影響を懸念する声が少なくありません。

ワンオペ育児がもたらす心身へのリスクと影響は?

ここでは、ワンオペ育児による心身への負担とリスクについてご紹介します。

長時間育児による身体的な疲労

ワンオペ育児では通常、24時間体制で子どもの世話をしなければなりません。特に乳児期には、2〜3時間おきの授乳や夜泣き対応で十分な睡眠が取れず、慢性的な睡眠不足に陥ったり、体調不良を起こしたりする可能性があります。また、抱っこや授乳などによる身体的負担も大きく、腰痛や肩こりなどの症状が出やすくなります。

精神的ストレスと不安感

子どもの安全と成長に対する責任を一人で背負うため、強い不安感やストレスを感じやすくなります。人によっては、「自分が頑張らなければ」というプレッシャーが精神的な負担になることも少なくありません。

孤立感と燃え尽き症候群

一人で育児をしていると、社会や周囲との関わりが減り、孤独感を感じやすくなります。特に専業主婦の場合、育児に追われる生活で外出頻度が減少し、孤立感が強まるでしょう。この状態が長期化すると、育児に対する意欲が低下し、無気力に陥る「燃え尽き症候群」を引き起こすリスクもあります。

家庭内トラブルへの発展

家事・育児の負担が一人に偏ることで、パートナーとの関係に影響が出るかもしれません。たとえば、母親が育児に追われる一方で父親の家事・育児への参加が少ないと、不満を抱えやすくなります。コミュニケーション不足が原因で、夫婦喧嘩や別居などの深刻な問題に発展するケースも見受けられます。

ワンオペ育児を乗り越えるための具体的な対策は?

ここでは、ワンオペ育児を少しでも楽にするための方法を詳しく解説します。

完璧を目指さずに負担を分散する

完璧な子育てなどありません。家事・育児において完璧を目指すことは、かえってストレスを増やす原因となります。すべてを徹底的にこなすのではなく、優先順位をつけて対応することが大切です。たとえば、毎日の掃除を2日に1回に減らしたり、ときにはスーパーのお惣菜に頼ったりしてもいいでしょう。

パートナーと役割分担をする

ワンオペ育児を解消するには、パートナーの協力が不可欠です。まずは、家事・育児の現状について話し合いましょう。お互いの仕事状況や体調、得意なこと・苦手なことを整理し、役割分担をすることが大切です。

たとえば、平日の夕食準備は母親が担当し、週末の家事は父親が中心に行うなど、柔軟に役割を決めてください。小さな協力から始めて徐々に範囲を広げていくアプローチも効果的です。

外部サービスを活用する

育児の負担を軽減するために、外部サービスを活用してみましょう。ベビーシッターや一時保育サービスを利用すれば、自分の時間を確保しやすくなります。また、家事代行サービスを利用し、掃除や洗濯などの家事の一部を任せてもいいでしょう。

多くの自治体では育児支援ヘルパーの派遣など、さまざまな子育て支援制度を設けています。地域の子育て支援センターや役所に問い合わせ、積極的に活用してください。

地域の支援やオンラインコミュニティを活用する

ワンオペ育児による孤独感や不安を和らげるためには、同じ境遇の人との交流が重要です。地域の子育て支援センターや児童館などで行われるイベントに参加したり、SNSやオンライン掲示板などのオンラインコミュニティを活用したりすることで、育児の悩みを共有し、有益な情報を得られます。孤立を防ぎ、精神的なサポートを得られる環境を整えることが、ワンオペ育児を乗り越える力になるでしょう。

自分自身のケアと息抜きの重要性

ワンオペ育児に奮闘していると、自分自身のケアがおろそかになりがちです。定期的に自分の時間を確保し、リフレッシュする機会を持つことで心身のバランスを保ちやすくなります。自分自身を大切にすることが、結果として子どもにいい影響を与えることを忘れないでください。

まとめ

ワンオペ育児には、一人で家事・育児を担うことからくる心身へ負担や、家族関係の摩擦、孤独感、さらには燃え尽き症候群を引き起こすリスクがあります。周囲と協力しながら、自身のペースで子育てを楽しんでいきましょう。

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