コラム

知育玩具とは|特徴やメリット・デメリット、年齢別の選び方を紹介

2022/02/23

知育玩具とは|特徴やメリット・デメリット、年齢別の選び方を紹介

おもちゃと呼ばれる知育玩具は、その名の通り幼児・児童の「知育」に効果的とされています。すでにたくさんの知育玩具を購入し、一人遊びを見守ったり、お子さまと一緒に遊んだりする親御さんも多いのではないでしょうか。では、皆さんは知育玩具が持つ本来の効果や注目されている背景をご存知ですか?

今回は、知育玩具の特徴や購入するメリット・デメリット、お子さまの年齢に応じたおもちゃの選び方を解説します。

知育玩具とは

知育玩具とは、幼児・児童における知能や非認識能力の発達を促す遊び道具の総称です。詳しくお話しする前に、まずは知育とは何なのかをおさらいしていきましょう。

知育は、知能・知力を伸ばす教育の一種で、「道徳」と「体育」を含めた「三育」のひとつに数えられます。通常の学習とは違い、情緒・思考力・集中力・創造力・問題解決力・社会性といった非認定能力の養成を目的とします。

一般的な知育玩具には、何らかの形で知能・知力を刺激する仕組みが取り入れられています。商品やメーカーによりコンセプトは異なるものの、知育玩具で遊んでいるだけで、自然と考える力や行動力が身についていきます。

子供の成長スピードには驚かされるもので、知能・知力があっという間に養われます。非認識能力の成長スピードにももちろん個人差が生じますが、知育玩具など、知能・知力の発達を促す「きっかけ」に触れることで、その成長効率は飛躍的に向上すると考えられます。

知育玩具の歴史

近年世界中のメーカーから知育玩具が販売されていますが、知育玩具そのものは1950年代から存在していたと言われています。当時、日本国内では積み木をコンセプトにしたブロック玩具が流行しました。

日本で教育ブームが加速し、「知育玩具」という言葉が使われはじめたのは1970年代です。当時の製品には、子供に勉強させる・してもらうための要素を盛り込んだ製品が多く、現代の知育玩具とはコンセプトが異なります。

子供の脳は「6歳」までに大部分が完成する

子供の脳は、5~6歳までに90%がつくられるとされます。知育玩具には、その発達をサポートする役割があります。

ワシントン大学の小児精神科教授である「ジョアン・ルビー」氏は2016年、米国の学術誌である「米国科学アカデミー紀要(電子版)」において、人間(子供)の脳は「6歳までに90%が形成される」と述べた論文を発表しました。そして、子供の知能・知力は、「養育環境が発達に影響」することもわかっています。

新生児の平均的な脳重量は350~40グラム程度とされます。そして5~6歳頃になると、約1,200~1400グラムに達します。大人の脳重量は、1,400グラムが平均とされているため、数値的には5~6歳の子供とほぼ変わりません。

また、同氏は所属グループの研究で、6歳までに母親から愛情を持って育てられた子と、そうでない子における脳の発達スピードは、約2倍の違いがあると脳画像から分析しました。同氏いわく、「母親から受ける愛情は脳の『海馬』を刺激し、結果的に情緒や他人への思いやり、社会性の醸成を育む」とのことです。

先述したように、子供の非認知能力の発達には個人差があります。しかしながら、何らかの形で脳に刺激を受けて育った子と、そうでない子には、発達度合いに明確な違いが生じます。6歳までの大切な時期に、非認識能力の発達をどう促すかが重要となってくるわけです。

【参考】Why a mother’s love really does matter: Nurturing helps children’s brains grow at TWICE the rate of those who are ‘neglected’

https://www.dailymail.co.uk/news/article-3560765/Why-mother-s-love-really-does-matter-Nurturing-help-s-children-s-brains-grow-twice-rate-neglected.html

通常の玩具や教材との違い

知育玩具の基本コンセプトは、子供の知育促進にほかなりません。では、通常の玩具や教材とは、どのような点に違いあがるのでしょうか?3つのポイントからお話します。

玩具との違い

一般的な玩具は、娯楽性に重きが置かれています。知育玩具は、もともとの開発・設計コンセプトが異なり、子供の趣味や嗜好に合わせたもの、楽しんで遊べるものが中心です。遊び方次第では、知育玩具に近い効果が期待できるものの、基本は娯楽性の強い遊び道具に過ぎません。

知育玩具の場合、遊び方に工夫が必要だったり、頭を使ったりするように設計されています。実際、知育玩具を渡された子供は、自分なりの「遊び方」を試行錯誤する傾向があります。その積み重ねが非認知能力を高め、創造力や問題解決力などの向上に繋がるとされます。

ただし、近年は通常の玩具と知育玩具が混合され、「知育玩具を謳う通常の玩具」がちまたに溢れている印象です。知育玩具はあくまでもおもちゃであり、子供が安全に扱えたり、楽しんで遊べたりするようにつくられています。その分、知育要素が薄れ、本来期待できる効果が得られない製品が少なくありません。

詳しくは後述しますが、知育玩具は子供の年齢や発達段階に応じた、適切な製品を選ぶ必要があります。多数ある知育玩具から選ぶのが難しい場合は、おもちゃのサブスクリプションサービス(以下、サブスク)を利用するのが効率的でおすすめです。

教材との違い

教材とは、特定範囲における知識・技術を習得するための書籍や道具を指します。もっとも代表的なのが、教科書です。国語や算数などの教科書で勉強し、あらゆる原理やルール、問題とその解決方法を学習していきます。

近年の幼児および児童教育においては、「フラッシュカード」と呼ばれるカード教材が使用される傾向にあります。フラッシュカードは右脳教育の一種で、たくさんの言葉や数字、イラストや偉人などを大学ノートサイズのカードにまとめたものです。パラパラ漫画のように短期間でめくって見せることで、大量の情報を脳にインプットし、子供の知識量増加や反応速度向上を狙います。

近年はさまざまな形の教材が登場していますが、いずれも情報のインプットとアウトプットを繰り返し、理解力や読解力、知識量の向上を図るのが特徴です。

一方の知育玩具、非認知能力の向上にフォーカスしています。知識ではなく、知能・知力といった考える力や、創造力、発想力向上が目的です。教材と近い効果が得られる一方、設計コンセプトが明確に異なることを覚えておきましょう。

なお、知育玩具と教材はいずれも、対象年齢が設定されています。子供の年齢に応じ、適切な玩具・教材を与えることが大切です。

知育玩具のメリット

ここでは、知育玩具のメリットを解説します。下記メリットを把握した上で、お子様に最適な知育玩具を探してみてはいかがでしょうか。

「生きるために必要な力」が効率的に高める

知育玩具には、年齢や脳の発達に応じて身につく非認知能力を、遊びを通じて育む効果があります。そもそも、思考力や協調性、コミュニケーション能力などは、人が「社会生活を送るために必要な力」です。このような力は知能指数(IQ)や学業の成績のように数値化できないため、非認知能力といわれます。年齢に応じた知育玩具で遊ぶことにより、さまざまな非認知能力を効率的に養うことが可能です。

小さい内から国語や算数に触れられる

知育玩具によっては、あらゆる言葉や数字を製品設計に盛り込んでいます。遊んでいるだけで言葉を覚えたり、簡単な計算ができたりするようになるため、小さい内から国語や算数などの教科に触れられるメリットがあります。「学び」においては教材と共通しますが、「遊びながら学べる」のが知育玩具の特徴であり、魅力といえるでしょう。

知能指数が高くなる傾向にある

 

知育玩具の中には、知能指数を高める仕掛けや工夫を凝らした製品があります。先述の論文にありますが、子供の脳は6歳までに90%が完成し、以降は10~13歳頃まで、ゆっくりとしたペースで成長していきます。少なくとも小学校6年生~中学1年生までには、大人と変わらない脳に育つわけです。

知能指数と脳の発達には、相関関係にあります。基本的に、知能指数の高い子供ほど、脳が育ちきるまでの期間が長くなる傾向にあります。知能指数は、将来的な学力に影響するとともに、人間の情緒や自立心、自制心を左右する大切な要因です。

知能玩具のデメリット

知育玩具のデメリットは、大きく分けて2つあります。まず、お子様に購入した玩具で遊んでもらえない可能性がある点です。玩具と一口にいっても、娯楽性やサイズ、デザインや見た目などは多岐にわたります。せっかく知育玩具をプレゼントしても、何かが「気に入らない」だけで、おもちゃ箱で眠り続けることになるかもしれません。

もうひとつは、要らなくなった知育玩具の処分に困るという点です。知育玩具には原則、0~6歳までの対象年齢が設定されています。2歳児が1歳児向けの知育玩具で遊んでも問題はありませんが、期待する知育効果は得られない可能性が高いです。

そのため、知育玩具は年齢に応じた買い替えが必要になり、それと同時に使わなくなった知育玩具を定期的に処分しなければなりません。こうしたデメリットは、おもちゃのサブスクの利用で容易に解消します。必要に応じて検討するとよいでしょう。

知育玩具の選び方

知育玩具の選び方を2つのポイントにわけてご紹介します。特に対象年齢は最重要項目です。知育玩具を購入する前に、何歳向けの製品なのかをしっかりチェックしておきましょう。

1.    対象年齢で選ぶ

知育玩具の対象年齢(推奨年齢)は、おもちゃ選びにおける最重要ポイントです。知育玩具は、子供の知能・知力の発達を促すものであり、年齢や発達段階に応じて適切な製品が販売されています。たとえば、5歳児には5歳児向けの知育玩具で遊ばせるのが基本です。対象範囲の玩具でも遊ぶことはできますが、期待する知育効果は得られにくいでしょう。

2.    素材で選ぶ

全体的な傾向として、知育玩具は素材にこだわる製品が多く販売されています。特に多いのが、木製玩具です。木には、天然素材ならではの質感や手触り、適度な硬さと柔軟性、優しい自然の香りなど、プラスティック素材にはない特徴があります。素材が子供の五感を刺激し、非認知能力を育むとともに、自然環境への関心や親しみを覚えます。このように、素材から知育玩具を選ぶのもひとつの手です。

【年齢別】おすすめの知育玩具

ここでは、おすすめの知育玩具を対象年齢別にご紹介します。「0~1歳向け」「2~3歳向け」「4~6歳向け」の3パターンにわけてピックアップしますので、ぜひ参考にしてください。

0~1歳向けの知育玩具

0歳時の場合、生後間もなくから使えるベッドメリーがおすすめです。ベッドメリーとは赤ちゃん用ベッドに直接取りつけるタイプの知育玩具。頭上でぐるぐると回るおもちゃを眺めるだけで、視覚の発達が期待できます。

製品によっては音楽が流れたり、赤ちゃんが手を伸ばしたくなるような工夫を施していたりするため、聴覚や触覚の刺激にもなると考えられています。首が据わる生後3カ月~1歳は、座りながら遊べるボールや積み木、音が鳴る楽器のおもちゃを選んでみましょう。

2~3歳向けの知育玩具

手先が器用になり、創造力が求められる遊びまで楽しめる2~3歳頃におすすめの知育玩具は、昔ながらのジグソーパズルです。

パズルは、絵やイラストに対する観察力・空間認知力、何よりパズルが完成した後の達成感や喜びが得られる遊びです。こうした成功体験の積み重ねが、自己肯定感を高める要因となります。

このほか、粘土やお絵かきボード、女の子であれば「おままごとセット」もおすすめです。全体的に創造力や色彩感覚など、「感性」を磨く知育玩具が多くなります。

4~6歳向けの知育玩具

4~6歳頃は、言葉やルールを理解できたり、複数人が参加する遊びを楽しめたりする年齢です。一人遊びがメインだったこれまでとは違うため、コミュニケーション能力や協調性を育む知育玩具を選んでみましょう。

たとえば、ボードゲームやカードゲーム、ブロックなどがおすすめです。複数の友達と一緒に遊べるほか、協力する喜びや大変さ、誰かと一緒にやり遂げた達成感が得られます。また、小学校就学前の子供には、言葉や数字が学べる教材系の知育玩具をプレゼントするのも有効です。地球儀や数字が描かれた立体パズルなど、我が子の興味や関心を考慮して選んでみましょう。

まとめ

0~6歳の幼児・児童の成長過程において、玩具を使った遊びはとても重要です。とりわけ6歳までは、知能・知力の発達に影響するため、対象年齢に応じた知育玩具をプレゼントしたいところ。一方で、「おもちゃを買いすぎて部屋が狭い……」「本当にこのおもちゃで良いの?」と悩む方は少なくありません。そのような方におすすめなのが、「ChaChaCha」をはじめとする知育玩具のサブスクです。

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