コラム

生後6ヶ月の赤ちゃんの成長・発達とは?離乳食や夜泣きの対処法を解説

2025/10/27

生後6ヶ月の赤ちゃんの成長・発達とは?離乳食や夜泣きの対処法を解説

生後6ヶ月を迎えた赤ちゃんは、ハーフバースデーという大きな節目を迎え、心身ともに著しい成長を遂げる時期です。寝返りが上手になり、短時間のおすわりもできるようになるなど、できることがどんどん増えて、周囲への好奇心がますます旺盛になっていく頃ですね。

一方で「魔の6ヶ月」と呼ばれるように、夜泣きが増える赤ちゃんも多く、ママ・パパにとっては嬉しい成長と新たな悩みが入り混じる複雑な時期でもあります。「夜泣きで睡眠不足」「体重が増えない」「離乳食を食べてくれない」など、新たな悩みや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、生後6ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安から、発達の特徴、離乳食の進め方、夜泣きの対処法、おすすめの遊びやおもちゃまで、この時期に知っておきたい情報を幅広くお伝えします

赤ちゃんの健やかな成長をサポートするために、ぜひ参考にしてくださいね。

生後6ヶ月の赤ちゃんの身長・体重と成長の特徴

 

生後6ヶ月の赤ちゃんは、寝返りやおすわりによって行動範囲をどんどん広げています。

この時期の成長や発達の目安と特徴についてご紹介します。

 

生後6ヶ月の身長・体重の目安

乳児期も6ヶ月目の後半に入り、1日約10~20gとゆっくり成長しています。ここからの体重増加は緩やかなカーブに入り、1歳に近づくとだんだんと横ばいになっていきます。

生後6ヶ月の赤ちゃんの身長と体重の目安は、次の通りです。

 

身長
  • 【男の子】63.2~71.6cm
  • 【女の子】61.9~70.3cm
体重
  • 【男の子】6.40~9.41kg
  • 【女の子】6.10~8.90kg
服のサイズ
  • 70サイズ
おむつのサイズ
  • Mサイズ

出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」

 

「体重が増えない…」と心配になるママ・パパも多いですが、この頃は離乳食が始まるなど変化が大きい時期です。

離乳食や寝返り、足をバタバタするなど動きが活発になると、これまでよりも体重の増加ペースが落ちる傾向があります体重や体格は個人差が大きいので、赤ちゃんが元気にしていれば、過度に心配しなくても大丈夫でしょう

ただし、食欲が少ない、成長曲線の平均を大きく違って不安があるときは、小児科で相談してみてください。6~7ヶ月健診もありますので、発育やミルクの量、離乳食についてアドバイスをもらうと安心でしょう。

 

視力の発達と見え方の変化

生後6ヶ月から8ヶ月にかけては視力の発達が著しい時期です。

視力は約0.1程度まで発達し、これまでぼんやりとしか見えていなかった世界がより鮮明に見えるようになっていきます。奥行きを認識できるようになり、物を立体的に捉えたり、大きさの違いを理解できるようにもなるのです。

また、お座りができるようになると、視点が高くなり、見えるものも増えるため、周囲への興味がさらに深まってくるでしょう

さらに、これまでは触れたものを反射的に握っていた赤ちゃんですが、ここからは握るときも目で確認してから握るようになります。これによって近い将来、おもちゃを持ちかえることができるようになるのです。

 

参考:汐見稔幸,榊原洋一,中川信子監修「はじめて出会う 育児の百科[0〜6歳]」

 

親と他人の区別がつき、人見知りがはじまる

視力の向上と記憶力の発達により、親しい人とそれ以外の人を区別できるようになるため、人見知りが始まる赤ちゃんもいます

見知らぬ人が近づくと泣いたり、不安そうな表情を見せたりすることも。ただし、人見知りの程度には個人差があり、全く人見知りをしない赤ちゃんもいれば、激しく泣く赤ちゃんもいます。機嫌が良いときや悪いとき、眠いときでも反応は変わってきます。

また、パパと過ごす時間が少ない場合は、「パパ見知り」をすることも。パパにとってはショックかもしれませんが、「こういう時期なんだ」と大らかに構えて、少しずつ関わる時間を増やしてみてくださいね。

人見知りは赤ちゃんの脳や感情が成長している証拠なので、温かく見守ってあげましょう

 

歯が生え始める子も

生後6ヶ月頃になると、早い子では歯が生え始める赤ちゃんもいます。一般的に乳歯は6~9ヶ月頃に生え始め、まずは下の前歯から白い歯が2本顔を出すことが多いです。ただし、歯の生え方や生える時期には個人差があり、1歳を過ぎてから生え始める赤ちゃんも珍しくありません

歯が生えてくるあたりでは、赤ちゃんが「ブー」と唇を震わせたり、よだれの量が増えたりすることがあります。歯茎がかゆくて不機嫌になることもあるため、歯固めのおもちゃなどをあげて、かゆみを和らげてあげましょう。

初めての歯が顔を出したら、お口のケアもスタートです。まだ歯ブラシは必要ありませんが、離乳食の後に水で濡らしたガーゼで歯を優しく拭いてあげることで、お口を清潔に保つことができます。優しく声をかけながら、楽しい雰囲気で行うのがポイントです。

生後6ヶ月の赤ちゃんのできるようになること

身体的な成長に加えて、赤ちゃんはしぐさや心の発達、表情など、驚くべきスピードで成長を遂げています。

 

生後6ヶ月の赤ちゃんは、次の4つのことが、大きくできるようになっていきます。

6ヶ月の赤ちゃんができるようになること:

🔲 寝返りが上手になる
🔲 少しの間、おすわりができる
🔲 「ずりばい」がはじまる子も
🔲 情緒が発達し、泣く理由も複雑に

 

 

寝返りが上手になる

寝返りのコツをつかんだ赤ちゃんは、どんどん寝返りが上手になっているのではないでしょうか?なかには寝返りだけで、ゴロゴロと移動する赤ちゃんもいます。

寝返りは一般的に生後5~6ヶ月頃から始まる成長の節目ですが、個人差が大きく、早い子では生後3ヶ月頃から寝返りを始める一方、ゆっくりな子では10ヶ月頃になって寝返りをすることもあります。そのため、生後6ヶ月で寝返りができなくても心配する必要はありません。赤ちゃんはそれぞれのペースで自然に成長していくものです。

無理に練習させる必要はありませんが、赤ちゃんが寝返りをしたそうな行動を見せているけど上手くできない時は、優しくサポートしてあげましょう腰や背中を軽く支えたり、おもちゃを使って自然な動きを促したりすることで、赤ちゃんの寝返りを手助けすることができます

 

少しの間、おすわりができる

生後6ヶ月頃になると、短時間なら支えなしでおすわりができるようになる子も出てきます。おすわりは首すわりと同じく、赤ちゃんの発育を確認する重要な指標のひとつです。

おすわりができるということは、「脳からの命令が腰まで届くようになった」という証拠でもあるのです。

最初は両手を前について体を支えていますが、徐々に手を離して座れる時間が長くなっていきます。

おすわりをはじめたばかりの頃は、まだ体のバランスを取ることが難しく、前のめりになったり、前後左右に倒れやすい状態です。倒れた際に頭を打つ危険があるため、赤ちゃんの周りにクッションや座布団を配置して安全な環境を整えましょう。

 

また、赤ちゃんとお座りで遊ぶときは、大人の両足の間に座らせて、腰を軽く支えてあげます。長時間のお座りは、赤ちゃんが疲れてしまったり、体に負担をかけてしまうため、2~5分程度にしましょう

赤ちゃんのペースに合わせてサポートしていくことで、自然に安定した座り姿勢を身につけていくことができます。

 

「ずりばい」がはじまる子も

寝返りができるようになり、うつぶせの姿勢に慣れてくると、腕の力や腰のひねりを使って、ほふく前進のように移動する「ずりばい」が始まります

この時期のずりばいは前に進むだけでなく、後ろに下がったり、その場でくるくると回転したりと、様々な動きを見せてくれるでしょう。

一般的にずりばいが始まる時期は生後6〜8ヶ月頃とされていますが、赤ちゃんによってタイミングは異なり、ゆっくりな子では11ヶ月頃に始まります

また、ずりばいをせずにいきなりハイハイを始める赤ちゃんや、ハイハイをほとんどしないで立ち上がる赤ちゃんもいるなど、成長の過程には個人差があります。赤ちゃんのペースを尊重して、あたたかく見守る時間を大切にしていきましょう。

 

情緒が発達し、泣く理由も複雑に

これまでは主におむつが濡れた、お腹が空いたといった不快感で泣いていた赤ちゃんも、6ヶ月頃になると思い通りにならなくて怒って泣いたりするようになります。ママやパパの姿が見えなくて寂しい、初めての場所や人が怖いなど、より複雑な感情から泣くようになるのです

また、コミュニケーション能力もぐんと発達しています。「ママー!」と声を使って呼ぶ代わりに、泣き声を使って意図的にママやパパを呼ぶようにもなります。「ばばば」「ままま」といった喃語も活発になり、大人の話し声を真似るような抑揚をつけて「むにゃむにゃ」とおしゃべりする姿も見られるようになるでしょう。

生後6ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間はどれくらい?

 

生後6ヶ月の赤ちゃんは、1日に12〜16時間程度の睡眠時間が目安とされています。

夜間はまとめて6時間以上眠るようになる赤ちゃんが多くなります。日中のお昼寝は2〜3回が一般的ですが、1回だけという子も。これは赤ちゃんの成長のスピードや環境、活動量によって個人差があるため、他の子と比べて心配する必要はありません。

 

魔の6ヶ月!夜泣きが増える時期

生後6ヶ月頃から夜泣きや寝ぐずりなどの睡眠トラブルが目立ち始め、この時期は「魔の6ヶ月」と呼ばれることがあります夜泣きや頻繁な夜間覚醒は、個人差が大きいものの、このあと生後10ヶ月くらいまでがピークになります

夜泣きの原因は、科学的に完全には解明されていませんが、メンタルリープと呼ばれる発達の節目や、急激な身体的・精神的な成長によって赤ちゃんが不安やとまどいを感じていること、記憶力が発達して昼間の出来事が夢に出てくることなどが関係していると言われています。

夜泣きは、赤ちゃんが大きく成長している証でもあります。

一時的なものと割り切って、夫婦で協力して乗り越えていきましょう。

参考:汐見稔幸,榊原洋一,中川信子監修「はじめて出会う 育児の百科[0〜6歳]」

 

夜に頻繁に起きてしまうときの対処法

夜泣きが続いて大変な時期です。

赤ちゃんによっても効果があるものが変わってきますので、まずはいろいろと試してみましょう。

 

夜泣きの対処法:

🔲 泣きはじめたら、授乳や水、麦茶を飲ませる
🔲 背中をトントンしたり、マッサージをする
🔲 テレビの砂嵐や水道水を流す音を聴かせる
🔲 一度起こして、遊んであげる
🔲 夜のお散歩やドライブで揺れの刺激を与える

 

赤ちゃんを泣き止ませようとすると、かえって長引いてしまうことがあります。「思う存分、泣いていいよ」と開き直るくらいの気持ちでいると良いでしょう。

参考:汐見稔幸,榊原洋一,中川信子監修「はじめて出会う 育児の百科[0〜6歳]」

生後6ヶ月のミルクの量や授乳間隔の目安

  授乳間隔と量 授乳回数 ポイント
母乳 約3時間半~4時間おき 6~8回

・左右だいたい10~15分くらいずつ

混合 約3時間半~4時間おき

5~8回

・左右だいたい10~15分くらいずつ

・授乳のあと、様子を見ながらミルクを足します

ミルク

200~240ml

4~6時間おきくらいが目安

4~6回

・母乳よりも授乳間隔があきます

・1日のトータルが約1000~1400mlほど

参考:中村晋一良発行,米谷明子編集,「最新!初めての育児新百科」,株式会社ベネッセコーポレーション,2025年5月

 

生後6ヶ月の授乳間隔は3時間半~4時間程度、授乳回数は1日5~6回が目安です

離乳食をスタートした赤ちゃんも、2回食に進んだ赤ちゃんも、まだまだ栄養の半分以上は母乳やミルクから摂取しているので、離乳食のあとに授乳をします

母乳には消化を助ける働きがあるため、赤ちゃんが満足するまで飲ませてあげましょう。ミルクの場合は飲みきれる量に調節してあげてください。

食べ物に慣れてくると飲む力がついてくるため、母乳やミルクを飲む時間が短くなる傾向があります。

参考:汐見稔幸,榊原洋一,中川信子監修「はじめて出会う 育児の百科[0〜6歳]」

離乳食初期の量と進め方

離乳食は生後5〜6ヶ月頃から始め、1日1回からスタートします。

最初は10倍がゆを小さじ1杯から始めて、大丈夫そうであれば3日目に小さじ2杯にします。赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やしていきます。

おかゆに慣れてきたら野菜ペーストを追加し、そのあと豆腐や白身魚などのタンパク質の順に少量ずつ試していきます

この時期の離乳食は栄養を摂ることよりも、スプーンで食べる練習や母乳・ミルク以外の味や食感を体験することが主な目的です。赤ちゃんが嫌がったり食べなかったりしても焦らなくて大丈夫です。

新しい食材は1種類ずつ与えて、アレルギーの有無を確認しながら進めていきます。食べさせる時間は午前中の機嫌の良い時を選び、赤ちゃんのペースに合わせてゆっくりと進めることが大切です。

食べ終わった後は、授乳やミルクを欲しがるだけあげましょう。

 

生後6ヶ月頃の離乳食の目安量

全体の目安量は約50-60gほどです。あくまで目安としてご活用ください。

 

  6ヶ月頃の目安の量
炭水化物(おかゆ、いもなど) 約30-35g
ビタミン・ミネラル(野菜、くだものなど)

約15g

タンパク質(豆腐、白身魚など) 約5-10g

 

 

離乳食に慣れてきたら2回食へ

生後5ヶ月頃から離乳食を始めた赤ちゃんは、6ヶ月になる頃には少しずつ食べることに慣れてくる子もいますね。口に入れた食べ物を上手にごっくんと飲み込めるようになったら、2回食へ進んでみましょう

午前と午後に1回ずつ、3~4時間ほど間隔をあけて与えていきます。

まだ、なかなか飲み込めなかったり、口からこぼれてしまうことが続く場合は、無理に2回食に進める必要はありません。1回食のままでゆっくりと練習を続け、赤ちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。育児書や周りの赤ちゃんと比べて焦る必要はまったくありません。赤ちゃんが食事を楽しい時間だと感じられるように、気軽に無理なく進めていきましょう。

 

水分補給は必要?飲ませ方は?

離乳食が進んで、食べ物から栄養を取るようになると、母乳やミルクを飲む量が自然と減ってきます。そうしたときにお散歩やお風呂で汗をかいたら、水や麦茶で水分補給をしてあげると良いでしょう。まずはミルク以外の水分を取ることに慣れさせるところからスタートです

最初はスプーン1杯程度から始めます。スプーンを赤ちゃんの口に対して横向にあて、飲み込む練習をさせてあげてください。少しずつ「吸って飲む」ことを身につけていきます。赤ちゃん用の麦茶でもはじめは苦みを感じやすいため、5~6倍に薄めて与えてあげましょう。他の食べ物と同様にアレルギーの懸念があるので、慎重に進めることが大切です。

コップ飲みの練習も離乳食をスタートしてから始めるのがおすすめです。スプーンでの水分補給に慣れてきたら、両手で持てるトレーニングマグなどを使い、少しずつコップから飲む動作も練習していきましょう。

生後6ヶ月の赤ちゃんの生活リズム

生後6ヶ月になると、離乳食を1日1〜2回取り入れる時期です。これまで授乳やミルクをあげていたうちの1回を離乳食に置きかえていきます。1回食の場合は午前中に、2回食の場合は午前と午後に1回ずつ行っていきましょう

赤ちゃんは、日中も長く起きていられるようになります。お散歩や遊びの時間も増やせて楽しい反面、遊び相手をする時間が増えて家事や用事が進まなくなることも。おもちゃやおんぶ紐を活用していきましょう。

夜はまとめて5〜6時間眠れるようになりますが、夜泣きが始まる子も増えてきます。ママ・パパも睡眠不足に悩まされる方が多くなる時期です。赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたり、生活のペースを落として疲れをためないようにするなど、無理のない工夫をしていきましょう。

 

1日の過ごし方とスケジュールの例

6ヶ月頃の過ごし方の例をご紹介します。

授乳間隔や睡眠時間には、個人差がありますので、赤ちゃんの発達に合わせてリズムを作ってくださいね。

⏰生後6ヶ月のタイムスケジュール例

時間 お世話 ポイント
6:00 起床/授乳・ミルク① なるべく決まった時間に起きましょう
8:30

お散歩

あそび

紫外線の強い季節は、10-14時の時間を避けて。

10:00

離乳食①(+授乳・ミルク②)

お昼寝

離乳食の後は、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳やミルクをあげましょう。
11:00 あそび  
14:00

離乳食②(+授乳・ミルク③)

お昼寝

離乳食の後は、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳やミルクをあげましょう。
15:30 あそび  
17:30 授乳・ミルク④  
19:00

お風呂

寝る前の30分~1時間前がおすすめ
20:00

授乳・ミルク⑤

就寝

なるべく決まった時間に寝ましょう
0:00 授乳・ミルク⑥

 

キャラ1
Cha Cha Chaスタッフ
親御さんは、夜泣きで疲れやすい時期です。
無理のない範囲で、生活リズムを作っていきましょう!

次からは、生後6ヶ月の赤ちゃんにぴったりな、おすすめの遊びとおもちゃをご紹介します!

生後6ヶ月の遊びとおすすめのおもちゃ・知育玩具

ハーフバースデーを迎えるこの時期は、寝返りや少しであればお座りもできるようになって、ドンドン行動範囲も広がっていくころ。物を両手で持ったり、ひっぱたりすることもできるようになるので、おもちゃ遊びもより一層楽しくなりますね

好きな遊びも、おもちゃも赤ちゃんによってそれぞれ。どんな遊びが嬉しそうか、よく観察して、いろいろ試してみましょう!

 

いないいないばあっ!などをくり返し楽しんで

生後6ヶ月の赤ちゃんは、記憶力もついてくる成長の時期で、「いないいないばあっ!」が大好きになります。ママ・パパが手の平やハンカチで顔を隠したり、カーテンに隠れたりすると、赤ちゃんは「ばあっ!」と出てくるのを期待して、じっと待ってくれますよ。赤ちゃんをタオルでかくして「ばあ!」と出してあげるのも喜びます。

また、お気に入りのおもちゃを手の平に隠して「どこいったかな~?ここだよ!」と見せる遊びもおすすめです。こうした遊びを繰り返すうちに、赤ちゃんは「見えなくなってもそこに存在している」という物の永続性を理解していきます

何度も「もう一回!」とせがまれるかもしれませんが、それは赤ちゃんが楽しんでいて、今の発達段階に合っている証拠。

ぜひたくさん遊んであげてくださいね。

 

参考:汐見稔幸,榊原洋一,中川信子監修「はじめて出会う 育児の百科[0〜6歳]」

 

全身を使った遊びを促すおもちゃ

ふりふりみつばち│GENI

お花やミツバチを握ったり、ボールに抜き差ししたり、追いかけっこやキャッチボールなど様々な遊びができます。

生後6ヶ月頃は寝返りやずりばいなど、赤ちゃんの運動機能が大きく発達する時期です。これまで以上に動きが活発になるため、全身を大きく動かすことをサポートするおもちゃがおすすめです筋力やバランス感覚といった全身の成長を促すことができます。

特にボールのおもちゃは、赤ちゃんが転がるボールを手を伸ばして追いかけようとすることで、自然とずりばいやハイハイの練習になります。

ただし、この時期は何でも口に入れて確かめてしまうため、おもちゃを選ぶ際は誤飲の危険がない大きさで、舐めても安全な素材のものを選ぶようにしてください。

 

音の鳴るおもちゃ

ミニレインボーメーカー│ハリリット

シャラシャラと優しい音と動かすたびにビーズが踊る様子で、聴覚と視覚、両方の発達にも良い刺激を与えます。

ミニレインボーメーカー

赤ちゃんの注意力が高まり、音への反応がますます豊かになってくるので、音の鳴るおもちゃもおすすめです。音の鳴るおもちゃは、聴覚だけでなく視覚や触覚など五感全体の発達を促す効果があります。

ガラガラやラッパ、ボタンを押すと音が鳴るおもちゃなどで遊ぶことで、手指の運動能力が育つとともに、「自分が押したら音が出た」という因果関係を理解する力も養われていきます

また、新聞紙やちらしをくしゃくしゃにしたり、びりびりと破いたりする遊びもおすすめです。紙の触感やカサカサという音が赤ちゃんの好奇心を刺激し、手指の発達にもつながります。ただし、破れた紙を口に入れる危険性があるため、遊ぶときは必ず保護者が見守り、誤飲に十分注意してください。

 

座って遊べるおもちゃ

アクティビティケース│アンビ・トーイ

指先を使う6つのアクティビティで、手指の器用さと、目と手の協応動作を養います。

 

お座りが安定して、手を前につかなくても座っていられるようになったら、座って遊べるおもちゃを用意してあげましょう。手が自由になった赤ちゃんは、触ってみたい、やってみたいという気持ちがどんどん育っている時期です。おもちゃで遊びながら楽しくお座りの姿勢を続けることで、腰据わりもサポートできます

また、この頃の赤ちゃんは、つまんだり引っ張ったりする遊びが大好きです。ミルク缶やティッシュ箱にハンカチを結んで入れておくと、何度も引っ張り出して夢中になって遊びます。引っ張ったものがずっと出てくる「無限ティッシュ」は簡単に手作りすることができますので、ぜひ作って遊んでみてくださいね。

 

他にも、生後6ヶ月の赤ちゃんには、コップ重ねやリモコンのおもちゃなどもおすすめです。

生後6ヶ月のお世話のポイントと注意点

寝返りができるなど成長がうれしい反面、今度は目が離せないといった悩みも増えきてママ・パパは大変です。

ここからは、生後6ヶ月の時期に押さえておきたい「お世話のポイント」について紹介します。

 予防接種のチェックと6~7ヶ月健診を受けよう

多くの自治体では生後6~7ヶ月健診を無料で実施しています。健診では赤ちゃんの体重や身長などの成長を測り、寝返りやお座りなどの発達の進み具合を医師がチェックします。また、離乳食の進み方や歯の生え具合なども確認してもらえるため、日頃の育児で気になることがあれば相談してみましょう。

また、生後2ヶ月から始まったワクチン接種は、B型肝炎の3回目を除き、多くがこの頃に完了します。母子手帳で接種状況をチェックし、受け忘れているものがないか確認しておきましょう。

 

服装は、ボディシャツとセパレートの服が便利に

生後6ヶ月頃になると、寝返りができるようになり動きが活発になってきます。普通の肌着ではお腹がはだけやすくなるためボディシャツがおすすめです。どんなに動いてもお腹が出ないので、体温調節がまだ未熟な赤ちゃんの冷え対策にもなります。

また、離乳食が始まると食べこぼしで服が汚れる機会が増えるため、上下が分かれたセパレートタイプの服も便利です。汚れた部分だけを着替えられるので、お着替えの負担が軽くなります。寝返りやずりばいで動き回ってお着替えが大変になってきたら、セパレートの服に移行すると楽になるでしょう。

赤ちゃんの動きやお世話のしやすさに合わせて、使いやすい服装を選んでいきましょう。

 

乳歯ケアのポイント

赤ちゃんは口の周りを触られることが苦手です。そのため、歯が生える前から口周りや口の中に触れることに慣れさせておくと、歯みがきがスムーズに進みます

清潔な指で頬や唇を優しくなでることから始めましょう。手遊びやマッサージをしながら、ちょんと口に触れるなど、遊びの延長として楽しい雰囲気で行うことも良いですね。

歯が生えたら、離乳食の後に水で濡らしたガーゼで歯を優しく拭いてあげましょう。生え始めの頃から少しずつ乳歯のケアをしていくことで、今後の歯みがきの習慣がつきやすくなります。

 

事故やケガが起きないように、万全の対策を

寝返りが完了すると、赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。成長とともに好奇心も旺盛になり、気になるものに手を伸ばしたり、口に入れて探索探検をくり返しています。

そのため、赤ちゃんの周りには注意が必要です。誤飲につながる危険性があるものや、家具の角、家電などは片付けたり、安全対策をしておきましょう。ママ・パパがずっと見守り続けることは難しいからこそ、事前に安全な環境を整えておくことが何よりも重要です。

 

生後6ヶ月の時期に起こりやすい事故:

🔲 誤飲(ボタン電池、磁石、洗剤ボールなど)
🔲 食べ物やおもちゃの部品による窒息
🔲 ベビーベッドやイス、テーブルから転落
🔲 暖房器具、加湿器、ケトルでやけど

 

参考:こども家庭庁「こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(見開き版)」

まとめ

今回は、ハーフバースデーを迎える生後6ヶ月の赤ちゃんの成長・発達について詳しくご紹介しました。

この時期は寝返りが上手になり、短時間のおすわりができるようになるなど、身体的な成長が目覚ましい時期です。離乳食も本格的にスタートし、1日1〜2回の食事リズムを作っていく大切な時期でもあります。一方で「魔の6ヶ月」と呼ばれる夜泣きのピークを迎えることも。でも、これらはすべて赤ちゃんが順調に成長している証です。

また、運動もより活発になったり、手先も器用になるのでおもちゃ遊びが一層楽しくなる時期です。生後6ヶ月の赤ちゃんには、特に音の鳴るおもちゃや全身を使って遊べるおもちゃがおすすめです

しかし「どのおもちゃが本当に発達に良いのかわからない」「すぐに飽きて無駄になってしまう」「成長に合わせて買い替えるのは経済的にも大変」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。実際、この時期の赤ちゃんは成長のスピードが早く、1〜2ヶ月で遊び方が大きく変わることも珍しくありません。

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